第六話。ルノーク家、旦那様。
お久しぶりです。
モチベが上がったので、書きました。
(アオイくんの口がどんどん悪くなっていく・・・)
ピーンポーン!
今現在、私はエルに横抱き(姫抱きじゃないからね?同じ体制でも、これは横抱きって言うんだよ?)にされ、大きなお屋敷の前にいる。
なぜこうなったのか。それは、数秒前の事だ。
部屋を出て行った王様が帰ってきた。そして、結婚のくだりがあり、「挨拶に行こう!」➔「あ、俺も行く」➔(横抱きにされる)➔(王様が指を鳴らす)➔目の前にお屋敷が現れる➔お屋敷の呼び鈴を王様が鳴らす、
今はまさにここだ。
がちゃ、
「お待たせしました。旦那さまが書斎にてお待ちです。アリー、ご案内しなさい」
「はい。こちらへ」
ドアを開けると、メイドの皆さまが頭を下げていた。ここが、これから僕がお世話になる、ルノーク家。なんかすごい。若いアリーと呼ばれたメイドの案内で書斎へと向かう。
コンコン
「旦那さま、お客様をお連れしました」
開いている、と中から声がかかった。
「アオイ、先に入りなさい」
王様に言われ、エルの腕の中から飛び降りドアノブを掴む。
「ふぁっぅ」
瞬間、全身が痺れた。どんな魔法を使っているんだ?
「はは、いきなり触ると危ないよ。さてどうする?アオイくん」
開けてみろ、と。ドアノブを触らずに開ければいいのか。中はどうなっているんだろう?知覚を広げてみる。中はドアの周りに仕掛けらしいものがたくさんある。そして、正面に旦那さまが座っている。先に入りなさい。か。入ればいいんだよな?なら、
「王様?何やってもいいんですか?」
「ああ、いいよ。私が保証するよ」
「言いましたね?」
僕は、ドアの前から離れて左側の壁に触れる。頭の中を空っぽにすると、この壁の情報が頭の中になだれ込んでくる。その中から、この壁の強度にまつわる情報を選別していく。出てきた。この壁はかなり固い。三重構造である。僕は、小規模な魔法を使い壁の一部の強度を下げる。
そして、壁と距離を取る。
弱くした壁よりもほんの少しだけ右より。僕は走りだした。壁まで三歩というところで、左足を軸に右足を振り上げ時計回り。僕の右かかとが、弱くした壁を粉々に砕く。
綺麗な壁にぽっかりと穴が開いた。
「お邪魔します!!」
先に入れと、言われていたのであけた穴から中に入る。
中は、立派な装飾の施された家具ばかり。しかし、決して下品ではなく、センスが光っている。
「やあ、はじめまして。派手にやったね?」
ニコニコと笑い、優しくそう言う旦那様。
なんか、ごめんなさい。だって、王様がいいって・・・
「中々、見どころのある子だろう?リーノのバディにどうかな?」
「そうだね、もう少し実力も見ときたいな。セバス、訓練場の準備を」
旦那様が、ぱんぱんっと手をはたきそう言うと、どこからともなく現れた初老の方が「かしこまりました」と言いまた消えた。
?いや、どっから出てきた?
「さて、アオイくんと言ったかね?君を養子にするにあたってこれから出す課題をクリアして欲しい。いいかね?」
課題・・・。訓練場とか言ってたから、戦う系か?この人の出す課題とか頭おかしそう。という思いは心にしまい、
「分かりました。僕はなにをすればいいんですか?」
そう、冷静に聞く。
だが、やはり。
「うん。僕と一対一で1分意識を保っていたら合格!」
・・・。
やっぱ、アホだわ。脳筋だわ。
お読みいただきありがとうございます。
評価、ブックマークして頂けると著者のモチベが上がります。
時間があったらお願いがいします。
次話
初?の戦闘シーン!
頑張ります。でも、難しい。
気長にお待ちください。