第二話。王都に着いた!ねぇ、前の人頭おかしいんだけど・・・
会話文多めです。
行が空いているところは、時間がたったという事です。
分かりにくくてすみません。
なんだかんだで、関所の列に並び始めて一時間ほど。
そろそろ、前に並ぶ旅人さんともためで話せるようになった。
旅人さんこと、レイは冒険者をしながらふらふらといろいろなところを旅しているらしい。
背中に大剣を背負ったレイは、ショートの髪や服装から男っぽく見えるがれっきとした女性らしい。
「ふーん、アオイくんは山育ちか。いいなぁ」
「レイはどこなの?」
「意外にも、町育ち」
「それはたしかに意外。でも、頭良さそう。レイは。なんだったら、実はどこかの貴族の子でしたとかあり得ると思う。魔法つかうの上手だし。口が達者で、ずるがしこいし。顔もいいし」
「ほめられてる気がしないな。それと、顔と階位は関係ないでしょ」
「ほめてない。顔がいいっていうのは、かっこいいんじゃなくて、育ちのよさそうな顔って事」
「・・・・もしかして、アオイは俺のこと嫌い?」
「・・・・・・知らない」
「え?国立魔法学園受けるの?す、すごいね。まあ、頑張れ」
「やっぱ、教育受けてない平民が入るのは無理かな?」
「うーん、あっそうだ!アオイこれを見て!何でしょう?」
レイは足元の地面に魔法陣を作った。
これは、
「水の初級だから、ウォーターボール?」
「正解!じゃあこれは?」
さっきとほとんど変わらない魔法陣。
「ファイヤーボール!」
「正解!次!」
「ブリーズ!」
「正解!次!」
こうして、初級から上級まで全問正解した僕は、レイから「絶対受かる」とお墨付きをもらった。
「私の知り合いに頭おかしい奴がいてさ、そいつ魔法陣が出た瞬間何のやつか当てんの」
「で、そいつ魔法自体は初級までしか使えんのに、初級魔法だけ使って最上級魔法にも対抗してんの」
「どうやってやってんだ?って聞いたら、あいつ『魔法陣で何が来るか分かるからそれ見て初級魔法組み合わせれば、大抵のことは何とかなるよ』って」
「腹立つよなぁ。そんなんできんのお前だけだっつーの」
「でも、聞いといて良かったって今初めて思ったよ」
「アオイ。君ならこの技受け継げる。受け継ぐかどうかはアオイ次第だけど。楽しい時間をありがとう。またいつか、どこかで」
一方的に喋り尽くしてレイは歩いて行った。いつのまにか関所の前まで来ていた。
関所を出た後一応周りを探してみたがレイはいなかった。
「またいつか、どこかで、か」
レイとまた会いたい。そう思った。
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「や!昨日ぶりだね!」
・・・・・・・。
「僕のジカンを返せ」
「?・・・!もしかして、さみしかったのかい?」
「は?」
「ん?違ったのか。じゃあ、私用事あるからもういくね?」
「あっ、今度時間があったら、そのー、練習に付き合ってくれない?」
「ふふんっ、いいよ~じゃあ今から行こう!!Let's go!!」
「は!へっ?えっ?用事あるんじゃ・・・」
「なぁんにもきこえな~い」
<今日の学んだこと>
・レイ = 自由人 = 人外の強さ(訓練と言う名のしごきを受けたのであった。)
―冒険者ギルドにある訓練場にて―
「じゃあ、私が初級魔法を出すから魔法陣を見て当ててね!外れたら魔法発動するからLet's stret!」
「え?え!あっ、ファイヤーボール!」
「ほい!」
「ブリーズ」
「ほい!」
「ウォーターボール!」
「ほい!」
「ファイヤーボール・ウォーターボール・サンドストーム・ファイヤーボール!」
「よし、次は全部発動させるし、よけるなりなんなりしてね」
「えっ!あ、はい!!」
目の前に一つの魔法陣が現れる。魔法陣を読めば、この魔法はウォーターボールで、直進しかしないらしいから横に飛ぶ。
発動した魔法は僕の横を通り抜けていった。
「次!」
次のやつはファイヤーボール、これも直進。少しだけ横にずれる。
発動した魔法は僕の横をすり抜ける・・・はずだった。
「あっつ!」
「あはははっ、ウォーターボールは一ミリでも離れてれば安全だけど、ファイヤーボールは火の粉を飛ばしながら飛んでくから余裕を持たなきゃなんだよ。こういう実践的なことは、体験しながら覚えて行こう!」
約半日、みっちりとしごかれた僕は宿に帰るとすぐに寝てしまった。
こうして、ぼくの王都生活一日目が終わった。
・・・最後までレイは元気だったな。どんなトレーニングしたんだろ。
ここまで読んで下さりありがとうございました。次話もよろしくお願いします。
週末に更新できるといいな・・・って感じです。
出来る限り頑張ります。
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bylazu