20.訓練と小さな夢
投稿です〜
今日は!クロウお兄ちゃんと訓練のため、訓練所にやってきました!
ニーナさんに挨拶です!
「おはようございます!ニーナさん!」
『あら、ユナちゃんおはよう。今日は訓練?』
「はい!クロウお兄ちゃんと訓練なのです!」
『………お兄ちゃん?』
『( ̄▽ ̄)ドヤ』
『(ぶん殴りたい顔ね…)』
「それではレッツゴーなのです!」
『あ、ちょっと待ってユナちゃん。実はね、ユナちゃんとカカシ様の戦いをね…』
「ニーナさん、クロウお兄ちゃんです。」
『…クロウとの戦いをね、他の成り上がりども…コホン、強い人たちが間近に見てみたいって言っててね?少しだけ覗かせてもらえないかな?』
「んーっと、見るだけなら構わないです。お昼からは用事があるので、お昼までしかやらないですよ??」
『もちろん、構わないわ。じゃあ、厳選して5、6人連れて入るけど気にしなくていいからね。』
「はいっ。」
さっそく鍵を使って中に入ります。戦闘中に覗くだけと言っていたので、あまり気にしなくていいと思います。
クロウお兄ちゃんとの戦闘訓練だけに集中しましょう!
落ち着いて武器を構えます。
クロウお兄ちゃんは現在24レベルです。ダンジョンの魔物を狩り尽くしたりしちゃったせいで上がっちゃってました。
早く追いつかないと!
魔法の確認を済ませて…と。
『(`・ω・´)』
「では…行きます!!」
まずは剣だけで攻め入ります!
盾と剣で軽くいなされてしまいます。
『ふふ、やってるやってる。ほら、静かに見るだけだからね。』
(…コレが今のトップ?!)
(てか天使?!)
(……!)
(……剣だけ…?)
(速い、カカシも強い。)
クロウお兄ちゃんはかわすのが上手いです。私もかわすの上手くなりたいです。クロウお兄ちゃんの攻撃を誘ってみましょう。一度下がってみます。
『(`・ω・´)』
今度はクロウお兄ちゃんが私に突撃してきます。剣の動きを的確に捉えて受け流すのですっ。
(オイオイオイ)
(今…自分から下がった。)
(受け流しの練習か?)
(にしても剣の動きがランダムすぎるのになぜ捌けるの…)
(……剣の腕…どちらも互角…)
クロウお兄ちゃんの体に当てるのはもう難しくなってきていますが、今日は一度でも剣を当てたいです。魔法なしで。
もちろん、魔法ありでも剣を当てたいですが。
一度クロウお兄ちゃんと距離を離すために思いっきり剣で剣撃を弾きます。
クロウお兄ちゃんが距離をとりました。
『(^ν^)』
クロウお兄ちゃんがすごく楽しそうです。
「私もすごく楽しいです。今日の目標はズバリ、剣だけと魔法ありの時に一回ずつ剣による一撃を与えて見せます!!」
『(`・ω・´)』
警戒するクロウお兄ちゃん。
鳥の鳴き声が静けさを断ち切った瞬間、私とクロウお兄ちゃんは再びぶつかります。
私は剣。クロウお兄ちゃんは剣と盾。
剣で攻めたら、クロウお兄ちゃんは盾で防ぎ、すぐに私に剣を向けてきます。それは横に大きく振る剣の場合は伏せたり、足元を狙うならジャンプして避けます。突くような攻撃であれば体をうまく逸らします。
まず、体に当てることを考えるなら、盾を奪わないといけません。
魔法を使わずに、気をそらす。そんな方法はあるのでしょうか…何かチャンスのようなものがあるはずです。考えながら避けて、攻め続けながら避けます。
(……当てるという目標…コレはカカシ側からも同じ目標立ててそうだ。)
(どちらも攻撃を当てる為だけに考えを巡らせる。)
(警戒を怠れば、隙が生まれ攻撃に当たるはず…)
(どちらも譲らない)
(…)
剣で盾を弾く。それを何度もできればいいはずです。
思いっきり斬りこめば、私の剣の方が吹き飛ばされてしまう。それなら、弱い打撃を盾に連続でっ!
『Σ(>○<)ノ』
盾が弾き飛ぶ。片手ががら空きになり、クロウお兄ちゃんに隙が生まれます!剣でふせごうとするのは予想済み、突き攻撃の体制だから前に、そして、横に剣を構えるように動かすクロウお兄ちゃん。
そこから、私は突き攻撃の態勢のまま剣を持っている方に移動!そして防げない角度から突き!!
ズン!!!
硬い藁の体に突き攻撃が見事に入った後、私はすぐに、剣を抜いて後ろに飛んで下がります。
穴の空いた腰を見て、呆気にとられるクロウお兄ちゃん。
「…当てられました!」
当てられました!すっごく嬉しいです!
『……今の動き…この中でできそうな人いる?』
「俺無理」
「早い…」
「盾を弾かれ、慌てた隙を狙うか。」
「やりたい」
「右に同意」
『・・・(o_o)』
??クロウお兄ちゃんの様子がおかしいですね。
「クロウお兄ちゃん?」
『(^ν^)』
「??」
『( ・∇・)』
「え?」
目の前に低い姿勢で剣を振り抜こうとするクロウお兄ちゃんが。
『っ!ユナちゃん!!』
「つっ!」
思いっきりふり抜かれた剣の攻撃を防いだせいで、私の手から引き剥がされるように剣が吹き飛ばされます。
無防備な私に向かってクロウお兄ちゃんが笑顔で、斬りかかってきました。
「剣がっ。うっ!アースボール!!」
すぐにアースボールを顔に向けてうち、顔面にクリーンヒットしたクロウお兄ちゃんは顔を抑えてしゃがみこみました。その隙に、剣を取りに行って構えなおします。
「クロウ…お兄ちゃん?」
『ユナちゃんこっちに!!』
ニーナさんが私の前に立ちはだかり、私を隠すように背中に引き寄せてきます。その背中に隠れてひょっこり除いて様子見です…クロウお兄ちゃん、怖かったです。
『Σ(゜∀゜)ハッ』
『今のはどうかと思うわねぇ。』
『(;´д`)』
『大人気ない…指導をする側のものが、ムキになって…そんなことしたら嫌われるわよ。』
『Σ(゜д゜lll)…:(;゛゜'ω゜'):』
『ユナちゃん、怖かった?』
「…えと、少し怖かったです。でも、反射的に顔にアースボール打ってごめんなさい…痛かったですよね…すぐにヒールをっ。」
『いいのよっ!痛い目みとかないといけなかったの!ユナちゃんは優しすぎよ。』
「えと、でも」
『いいのよ。反省するべきはあっちなんだから。』
『orz…=3=3=3』
『フン!スライディング土下座してもダメよっ!』
『.°(ಗдಗ。)°.』
ニーナさんが代わりに怒ってくれていますが、そろそろ本当にいいのです。私もやったからといって油断していたのも悪いですから。
「ニーナさん、もう大丈夫です。クロウお兄ちゃんは油断大敵ということを教えてくれたのです。指導の1つですから…」
『…んもう、いいのよ?庇わなくて。』
「本当に大丈夫ですから。」
『(´;Д;`)』
『良かったわね。優しいご主人で……そうよ。そうよね…今クロウってユナちゃんの下僕なのよね…』
『(o_o)?』
『次、やったら、お仕置きとかもいいのよ?ユナちゃん。』
「おしおき?」
「「やめて!天使に変なこと教えないで!」」
『ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3』
クロウお兄ちゃんに耳を塞がれました。
おしおきってなんでしょう?げぼくってなんでしょう?
そして見学していた人達がニーナさんに抗議してます。
「まだ純粋のままでいて欲しいの!」
「その知識はもう少し後でいいよ!」
「女王に育てるのはいいかもしれないけども!」
「小悪魔程度ならまだしも女王様はまだ早いよ!」
「剣でなんとか弾いて、とっさの魔法…判断がいい。」
『うっ。た、確かにまだ早いわね…』
『(ㆀ˘・з・˘)』
『あんたは自分のことを棚にあげんな!』
『|ω・`)』
「えっと…あのっ。」
『あら、何かしら。ユナちゃん。』
「結局…おしおきとげぼくってなんでしょう??」
『うっ』
気になることは聞きたい派なのですが、わからずじまいでした…(´・ω・`) ショボーン
お母さんやラトルさんに会ったら聞いて見ましょう!
『そ、そんなことより。もうそろそろお昼よ?何か用事があったのではないの?』
「はっ!そうです!センおじいちゃんに鍛治を教えてもらうのでした!急いで行かないと!」
『…鍛治?……調合覚えて魔道具作成と裁縫…糸も覚えてたわよね?』
((((戦闘のトップだよね?!生産者?!))))
(鍛治……!)
「そうです。二ブルおじいちゃんには細工と錬金を、センおじいちゃんには鍛治を教えてもらう予定なのです!あ!ドンさんには木工と彫刻です!」
『………あんの…老人ども。何を企んで…』
「覚えられたら、いっぱいお手伝いをするのです!」
『……え?ユナちゃんが教えてって頼んだの?』
「はいっ。」
『(……彼らの孫にユナちゃん紹介してあげたいわ…)』
「それではニーナさん、そろそろ行ってくるのです!」
『そう、また訓練しに来てね。』
「はいっ。」
クロウお兄ちゃんともそこで別れて、1人で向かっていると、見学していたうちの1人が付いて来ました。
「鍛治…強い武器作り方知りたい。」
プレイヤーさんです。
「鍛治は攻撃が高い方のみ教えてくれるそうですが…」
「問題ないと思う。ソロで5階はクリアして来た。」
おお!なら大丈夫ですねっ。
「では一緒に行きましょう。」
「よろしく…私はリィン」
「リィンさんですね。よろしくです。」
リィンさんと一緒にセンおじいちゃんのとこに行きます。
センおじいちゃんのお店はまた人でいっぱいでした。
“倒して来た!おなしゃぁす!”
『フン…今日は先約があるからダメじゃ。』
“なんですと?!”
『帰れ、明日以降にせい』
おじいちゃん、先約というのは私以外の人でしょうか?
「こんにちは」
あ、リィンさんがはいって行きます。
“む?何者。”
“お前はキャラを固定しろ。関西人じゃなかったのか…”
“作者の気分で変わる存在だろ俺らは!”
“めたいわ!”
『ほれ、さっさと帰れ。よく来たのユナ、そいつは連れか?』
はわ。見つかってました!
「リィンさんというのです!鍛治を習いたいとのことです!」
『うむうむ。こっちおいで。奥に其奴と入っといで。』
“お、俺らも…”
『帰れっていうとるだろう?』
“そんな殺生な…”
ボスさん倒してこれる実力をお持ちの皆さんなのですね!
「センおじいちゃん!1人でたくさんの人を教えるのは大変ですか?それなら、私はまた明日でもいいですが…」
『…いや、ユナが先に今日教わる約束をしたのじゃからこやつらが諦めるべきじゃろ…』
“予約制とか聞いてない!”
キリがありません……仕方ありませんが私が折れるしかないようです。
「では今日はおじいちゃんは皆さんに教えてあげてください。私はまた後日に改めることにします。リィンさんはこの方々と一緒に習っていかれますか?」
『ぬ?!』
「いい。ユナちゃんと一緒に習いたいから。ユナちゃんフレンド登録お願いしてもいい…かな?」
お友達が増えました!
「フレンド登録していたら連絡取れる。」
「そうだったのですか!やり方教えてくださいっ。」
「うん。……歩きながら。」
「はいっ。それではおじいちゃん、また明日来てみますね!リィンさんは明日は大丈夫ですか?」
「うん。大丈夫。」
「ではまた一緒に行きましょう。」
「うん。」
“……”
『……』
リィンさんにメールのやり方を教わりながらセンおじいちゃんのお店を出ます。
今日鍛治を習えると思ってましたが、どうしてもすぐに習いたいというお兄さんたちが居たので今日は諦めました。また明日トライです!
メールというものを代わりに今日友達になったリィンさんに習ったのでフレンド登録した人達に練習として送りまくってみました!
まだ打ち込みの操作がゆっくりなので、みなさんの返事がすごく早く感じちゃいました。
送って数秒後に返事が来た感じです!
リィンさんが空いた時間何するのか聞くと、特に何もないそうで、一緒に行動したいとのことでした。
「なら、私はこれから畑に行くのでご一緒しますか?」
「畑?…私もいける?」
「はいっ。一緒に行きましょう。」
大切なもの枠から鍵を取り出し使います。
そばにいたら一緒に行けるはずです。
………よかったです。来れました。
「ここが畑…」
「また植えて2日目なのです。」
薬草さんは伸びてました。また土が乾いていたのです精霊さんたちを呼びます。
「……精霊。可愛い。」
「水蛇のネイさんと、水兎のラビさんと、水鷹のダガンさんと、アラウラネのリーフさんです。」
昨日と一緒のことをします。水を撒いてもらったら、リーフさんと草抜きです。リィンさんにも手伝ってもらっちゃったので、お礼を言います。
「これは何育ててるの?」
「これは薬草です。あっちは果物の種を植えているのですっ。」
「ユナちゃんは他に何できるの?」
「あとはー…」
細工と調薬、鍛治はこれからで、あと錬金と木工を習うつもりと伝えると、すごくびっくりされました。
「多彩。なんでやりたいの?」
「役に立ちたいからです。」
「自分の意思でやりたいこと?」
「はいっ。」
「……私もやりたいこと見つけられるかな…」
「やりたいことがないのですか?」
「……うん。」
やりたいことというのは難しく考えなくてもいいと思うのです…
「リィンさんは、鍛治を習って、自分の使う強い武器が作りたいのではなかったのですか?」
「……?うん。作りたい。」
「ではやりたいこと1個目ですね。」
「え?……あ、そっか。」
「鍛治を習って、剣を作った後はその武器を使って戦ってみたいですよねっ。」
「……!うん!」
「では2個目ですっ。」
「うんっ。」
「やりたいことはそんなに難しいことではないのです。絵を描きたい、本を読みたい。外に出かけたい。難しい何かに挑戦したい。全部その人のやりたいことです。やりたいことは自分が楽しめること。それであればいくらでも続けられます。それはいつか夢になるかもしれません。」
「……」
「小さなやりたいことをたくさん集めたらいつのまにか大きな夢になるんですよっ。」
「……ユナちゃん大好き。」
いきなり告白されちゃいましたっ。
「えへへー。」
リィンさんの笑顔は可愛いです。
リィンさんは何かを考えるように空を見上げました。
私はその隣で日課になった日記を書きます。
笑顔の可愛い友達ができたとちゃんと書いておきます。
畑のお世話が終わったので、畑を出ます。鍛治を習うつもりだったのに時間が空いてしまいました。またダンジョンに行こうかと思います。
「リィンさんはこれからどうしますか?」
「私はログアウトする。やりたいことリスト作ってみる。」
「はいっ。頑張ってくださいっ。」
「うんっ。」
さて、リィンさんを見送ったところでもう一度ダンジョンに足を進めます。




