表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召還された異世界は猫耳少女だらけでした  作者: 竜田揚郎
第一章
3/11

第一話 クロとの契約

 よくよく話を聞くと、どうやらここはコスプレエッチのお店ではなく、異世界らしかった。


 俺はこのクロと名乗る少女に召還されたらしい。

 展開が急すぎてついていけないが、猫耳可愛いからいっか。


「ここ……クロのおうち。ご主人様の名前は……?」


 クロが少し眠たそうな可愛い猫目で俺を見つめてくる。


「ん? あぁ、俺は陽向遊……って、ご主人様!?」


 やっぱりここはそういうお店なのか。

 そうと決まれば善は急げだ。

 さっそくプレイを楽しみたい。


「ユウ……ご主人様。クロと契約して、マオン族を救ってほしい……」


 息遣い荒くクロに襲いかかろうとしたが、「救ってほしい」と言いながら俺の服の裾をクイッと引っ張るという行動に思わず動きを止める。

 なんだ、やっぱりそういうお店じゃないのか……しょぼーん。


「んーと、ちょっと待った。マオン族ってなんだ? 救ってほしいってのは? 順を追って話してくれないか」

「それについては儂が説明しよう」


 女の声に顔を向けると、そこにはサラサラの金髪にこれまた猫耳を携え、紅い着物に身を包んだ巨乳の綺麗なお姉さんが立っていた。

 着物は肩や胸元がはだけ、深い谷間が見えている。

 その上、なんか尻尾が二本生えている。


「儂の名はタマモ。マオン族の長老じゃ。マオン族というのは、この里に暮らす一族の名じゃ」


 長老? それにしては若すぎる。

 そしてエロ過ぎる。

 いや、ここでは偉さに年齢など関係ないのか。

 エロいほどエラいのか。

 混乱した頭でそんなしょーもない事を考える。


「実はここ数年、儂らマオン族はメイクーンという帝国に狙われておってな……戦力差は歴然、このままでは一族郎党捕らえられてしまうのじゃ」


 なんでも、マオン族には“魔言(まごん)”と呼ばれる特殊な力があり、その力を利用しようとする帝国に狙われているらしい。


「けど何の力もない俺に、何が出来るっていうんだ?」

「うむ。ユウ殿、貴殿にはクロと契約し、貴殿の中に眠っておる“タービ・マター”の力を引き出してもらいたい」

「……タービ・マター?」

「タービ・マターは魅惑の魔力……この世界の獣人を平伏させる力……まだ契約してないのに、ちょっとだけ匂いがしてる……」


 クロが俺の股間辺りに頬をすり寄せて、クンクンと鼻を鳴らしてくる。

 ちょ、どこの匂いを嗅いでるんですか。そんなとこにすり寄られたら反応しちゃうでしょうが。


「これこれクロ、焦るでない。タービ・マターの力があれば、帝国の輩をも平伏させる事が出来るのじゃ。その力を引き出すには、マオン族の中でも選りすぐりの魔言の才能を持つクロと契約してもらわねばならん」


「俺の中にそんな力が……?」


 魅惑の魔力。

 猫。

 タービ・マター……


 ……マタタビをもじっただけじゃねーか。

 ダーク・マターっぽく言うな。

 確かに猫好きでよくマタタビを持ち歩いてたけど、まさかそんな理由で召還されたんじゃあるまいな。


「貴殿にとっても悪い話ではなかろうよ。契約してくれるならば、クロの事を奴隷として好きにして構わんぞ」

「……ポッ」


 頬を染めて尻尾をパタンパタンと振るクロ。


「んなっ」


 なにいぃぃっ!?

 いいのーーっ!?


 じゃない。そんな上手い話があるのか?

 クロは見たとこ、多分12~13歳くらいの女の子だ。胸はおそらく、年相応にBカップくらいと見た。

 本当にこの子の事を、好きにしていいのか?

 元の世界なら完全に犯罪者扱いだろう。


 いや、待てよ。そもそも話の内容的には、帝国と戦う必要があるんじゃなかろうか。

 だとしたら命の危険が伴うんじゃ……だからこその対価なのか。


 まぁいっか……どうせ就活に失敗した俺は、自分の世界に帰ってもやる事ないし。そもそも帰れるのか知らないけど。

 必要としてくれる人がいるなら、その人達の力になれるなら、それも悪くないか。


「……分かった、やってみるよ」


 タマモは満足気に頷くと、クロに何事か目で合図した。


「……それじゃ、ご主人様……これをクロに、つけて」

「ん? これは……」


 それは銀色の鈴がついた、赤い首輪だった。


「それをご主人様の手でクロにつければ、契約はかんりょ~……」

「え、それだけ?」


 何かもっと儀式的な事を呪文でも唱えながらやるのかと思ってた。

 まぁ楽に越した事はないや。


「では、ユウ殿。クロに首輪をつけるがよい」

「あ、あぁ」 


 俺はクロから首輪を受け取ると、おそるおそるクロの首に腕を回した。

 クロの顔が間近に迫り、暖かい息づかいが伝わってくる。

 なんか女の子の甘い香りもする。


 俺は理性を何とか保ちながら、クロに首輪をつけた。

 その瞬間、首輪の鈴が光りだし……俺は眩しさに目を閉じた。


 光が収まると、チリン、という鈴の音が近づいてきて、俺の唇に何か柔らかいものが触れた。


 クロの唇だった。


「むぐっ!?」


 クロはゆっくりと顔を離すと、頬を染めながら俺の事をじっと見た。


「……契約かんりょ~……これからよろしく、ね……ご主人様」

「んっ……あぁ。よろしくな、クロ」


 俺が戸惑いながらもそう返事すると、クロがギュッと抱きついてきた。

 あったかくて柔らかい。思わず抱き締め返すと、クロが嬉しそうに尻尾をフリフリする。


「くふふ、クロの準備は万全のようじゃのぅ。ユウ殿、契約しただけではタービ・マターの力を引き出せぬ。引き出すために、お主とクロにはこれから交尾してもらう」

「なんでっ!?」

「タービ・マターの力が一番色濃く現れるのは生殖器での、そこからの分泌液を契約者であるクロが受け取る事で、互いが共鳴し合ってより強い力を引き出せるのじゃ。回数を重ねるほどに力は強くなるが、まぁ一日に出来る回数はお主次第じゃな」


 なんというご都合展開。

 俺的には美味しい話だけど、クロはそれでいいのか?


「あぁ、クロは大丈夫じゃよ。発情期じゃからの」

「なんだとっ!?」

「……ご主人様」


 クロが心なしか潤んだ瞳で俺を見上げながら、太ももをモジモジとよじらせている。

 ヤヴァイ、これは断れない。


「向こうの部屋が寝室じゃ。存分にヤるがよい」

「なんか身も蓋もない言い方だけど、お言葉に甘えさせてもらいます」


 女の子と触れ合った事はおろか、話した事も少ない俺には刺激が強い。

 正直我慢の限界だ。

 出来るなら今すぐにでも始めたい。


「……行こ……ご主人、様」


 俺はクロに手を引かれ、寝室へと向かった。




 * * *




 寝室にはベッドが置かれており、簡素な机や本棚も置かれていた。


 俺が部屋を見渡していると、クロがベッドにゴロンと横になる。


「……来て、ご主人様……」


 クロの格好は、胸を覆う黒い布と黒い下履きのみ。正直かなりエロい格好だ。

 布をちょっとズラすだけで色々な事が出来てしまう。


 ゴクリ。


「ほ、本当にいいのか……?」

「ん……いい、よ。ご主人様、なら……それにもう、我慢、出来ない……」


 エロ過ぎる。

 ひょっとしたら、俺から漏れ出ているタービ・マターの力も作用しているのかもしれないが。


 何にせよ、これは駄目だ。据え膳食わぬは何とやらだ。


「い、いただきます」


 思わず手を合わせてしまった。


 覆い被さってクロの猫耳を撫でてやると、耳がピクピクと跳ねて、頭をこすりつけてくる。


「んっ……」


 クロが心地よさそうに目を細めながら、俺の手を取って胸へと押し当ててきた。

 ちょっ、クロさん積極的。


「……ここも、触って……」


 言わずもがな。

 俺が胸の布をズラすと、少女らしい発展途上の膨らみが顔を出した。

 そこに指を這わせると、指がムニュッと沈み込む。


 や、柔らかい……まだ小さいが、確かな弾力がある。

 思わず揉みしだいていく。ヤバい、ロ○に目覚めそうだ。


「ぁ……ん、ご主人、様……ふにゃ、ぁん……」


 気持ち良さそうに鳴き声を上げるクロ。

 感極まったのか、俺に抱きついてペロペロと首筋を舐めてきた。猫らしく、少しザラザラとした触感だ。

 俺はゾクゾクと背徳感に襲われる。


 俺も負けじとクロの美味しそうなところを舐め返した。

 クロの太ももがさっきよりもモジモジとせわしなく擦り合わされる。


「ご主人、様……ちょう、だい……?」

「……クロ……優しくするからな」


 俺はクロの体に、自身を深く沈めていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ