独占欲
シリアスを目指してみました。
改行が少ないので、携帯等では読みにくいかと思われますが…
ちょっと、人によっては残酷と思われる表現があるかもしれません…
そんなに深い意味もありません。
ありきたりな文ですので、どこかで似たような作品があったとしても決して真似している訳ではありませんので、ご了承ください。
俺が最初にこの悲しみを味わったのは高校3年のときだった。
その日は何も変わったことないただの日常の一遍になるはずであった。まだ、4月ごろだったと思う。特に変わらず部活を終えて岐路についた。
がちゃり。とトビラを空け、家の玄関に立った。とたんに玄関を満たすように香ってきた夕飯のにおい。それはとても部活を終えたばかりの高校生の俺の食欲を刺激するものだった。
「ただいま。」と一言両親がいるはずのリビングに声を掛けて、自分の部屋へと向かう。そして、荷物をその辺にてきとうに放り投げて、またリビングのほうへと夕飯を食べに向かう。
テーブルには母親の得意料理のビーフシチュー、父親の読みかけの新聞がおいてある。そのテーブルの周りには4脚の椅子がある。そのうち3つにはもう先客がいた。母親に父親、そして俺の弟だ。
俺が(特に取り決めたわけではないが)、指定となっている席に着くと家族の団欒のときが始まった。もっぱら話題は弟と俺の学校の話であるわけだが。今では、一家団欒で食事を取ることのほうが珍しいといわれているが、幼いころよりこれが日常だった俺にとっては特に珍しいものではなかった。
その後も、延々と日常の生活というものを送っていたわけだが、いつもと違う問題がひとつ発生していた。俺がその問題に気付いたのは翌日、目が覚めてからだった。
朝から両親がなにやら騒いでいた。俺は自分の部屋からリビングへと移動した。するとそこには一枚のメモがあった。弟の文字で書いてあったそのメモは、あり得ない事を俺に伝えていた。そう、問題は俺の気付いていないとき、つまり、俺が寝ている間に起こったのだ。
―――――弟がこの家を出て行った・・・。―――――
両親は自分の携帯を使い知り合いに連絡をして、弟の所在を確かめようとしていた。そんなもので見つかるくらいなら出て行かない。生易しい覚悟では弟はあんなバカなことはしない。と俺は思った。
それから2日、3日と過ぎ1週間を過ぎても帰ってこなかった。だが、どうやら両親には連絡が来ているらしい。居場所までは伝えないようだが、元気でいることやなぜ出て行ったかについては色々話してくれたらしい。しかも、両親は出て行くことは大体予想がついていたらしく。よく思ってはいないらしいが、特に咎めもしなかった。
俺は、納得が行かなかった。俺にだけ何も伝えられていなかった。弟とはそれなりに仲も良かったつもりだ。頼られていたようにも思う。両親よりはいろいろな話をしていたと思っていた。だが、そんな俺には何も言わずに出て行ったのだ。それから、俺はずっとどこか盲失感を味わいながら日々を過ごしていくことになった。
その事件から数年たち、俺も一端の社会人としての生活を送っていた。それでも、あの盲失感は消えなかった。むしろ、あの時開いた穴を広げるようなことが起こった。
一緒に同棲していた彼女がいきなり出て行った。別れようとの言葉もなく。もとからいなかったのように彼女のものすべてが無くなっていた。前日は、特に変わりなく一緒に食事をしたというのに…。今度の休みに何処に行くという予定を立てていた気もする。
どうして、俺の回りの人間は何も言わずに消えるのだろうか?そんなに俺の日常に問題を持ち込んでくれなくてもいいというのに…
今俺の隣にはすやすやと寝息をたてて眠っている人間がいる。その黒髪を指ですいてやると、少し身じろいだ。特に美人であるわけではないが、俺はあの優しい笑顔が好きだった。いまどき珍しく全く染めていないという黒髪をさらさらと揺らしながら振り向きざまにこちらに向ける笑顔がとても綺麗なのだ。
この幸せを俺は逃すわけにはいかない。この笑顔をとどめて置けるならば俺はどんなことだってする。
隣で幸せそうな寝顔を浮かべる君を見ては、いっそ殺してしまおうかとさえ思う。そうすれば君は俺から離れることもない。でも、そんなことをするといずれ君は腐ってしまう。結局は離れていく。時を止められたら、という考えも浮かんだが、それでは君は俺に話しかけてくれたりしない。俺が話しかけても言葉を返してくれなくなる。
こういう時に、神というのはなぜこんなに矛盾した思考を人に持たせたくせに、それを叶える術を与えなかったのだろうと思う。
せめて、君が俺の隣からいなくならないようにしようと思う。出来るだけ君に気付かれず、自然な形で。
まずは、君の質問にはすべて答えれるようにした。俺以外に相談できなくするなんてそんな怪しまれるようなことはしない。君の「一番相談しやすい人」になるために。
その後は会社での君の立場を出来るだけ重要な役になるようにする。そうすると、たいていの人間は会社を辞めづらくなる。また、君が離れにくくなった。
そして、家をでて寮に入っていた君を家に同居するように誘った。「別に部屋は空いていたし、料理を作ってくれたら嬉しい」と言って。
だけど、束縛なんてしない。ケータイも確認したりしないし、メールや電話を1日に何回もしろとも言わない。浮気されてもそれで良い。別に構いはしない。君が結局俺の隣に帰って来るのならばそれで良いのだ。
ただ、君は怒るけど、首筋や鎖骨なんかにつける跡は結構我慢してるつもりなんだけど。ほんとは噛み跡をつけたいくらいなんだ。そしてそこから流れ出た血で俺の心の穴を埋めてほしいと思う。
結局俺は君に嫌われるようなことは出来ないんだと思う。時を止めたいとか言っているけれど、詰まるところ結局はただの一人の人間に過ぎないということだ。
そう、ただの人間。普通の。この感覚も、悩みも、感情もすべて普通の人と同じなのだ…
ハイ、すみません。
前のテスト投稿で感想もらえた上にお気に入り登録してもらったので、調子に乗りました。
支離滅裂で、意味が分かりませんね…
自分でも分からなくなったので強制終了。
前回が、ピンクとかのイメージだったので、黒や赤、藍色っぽい色をイメージしてみました。
あ、コレ自分の恋愛感はいってます。(暴露)
こんなグダグダで意味不明な文を読んでいただきありがとうございました。