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『業平、小野小町のどくろと速記のこと』速記談2027

作者: 成城速記部

 在原業平朝臣が、二条の后のプレスマンを盗み出し、持ち去ったので、二条の后の兄弟たちが追いかけて、奪い返すときに、業平のもとどりを切り落とした。そこで、業平は、髪が伸びるまで、歌枕を見に行くと言って、関東に向かったのである。

 奥州八十島に泊まった夜、夜中に速記の朗読が聞こえた。声のするほうには誰も見当たらず、ただ一つのどくろがあった。ある人が言うには、小野小町のとくろなのだという。業平は、翌日もどくろのもとへ行き、小野小町の朗読で速記したという。



教訓:小野小町ほどになると、どくろも美しかったという。在原業平ほどになると、どくろとも浮き名を流したという。

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