表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お題シリーズ4

背中を押す理由 屋上

作者: リィズ・ブランディシュカ



 私は勇気を出せない彼女の背中を押したかった。


 彼女は何をするのにでも臆病で、すぐには行動できない。


 見ている人間はとてももやもやしてしまう。


 それは私も同じ。


 私は今まで見ているだけで、彼女を手助けしなかったけれど。


 いい加減反省したわ。


 今度という今度こそは、彼女を助けてあげないといけない。


 だから私は、彼女の背中を押す事にしたのだ。


 この、両手で。


 どんっと強く。


「いつまでぐずぐすしてんの? はやく死ねよ」


 背中を押された彼女は、どんと突き飛ばされて、そこから落下した。


 この場所は校舎の屋上。


 きっと生きてはいられまい。


 ずっとあんたの背中を押したかったんだよね。


 毎日こんな場所にきて、うじうじ悩んでたのは知ってたんだから。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ