1日位休んでも良いよね
とある六人姉妹が送る、笑い蟻、涙蟻?!のほのぼの日常系、たまにギャグの連続短編小説!遂に始動!!
はじめまして、蟻あり3です。初めてこういうものに挑戦するので変な部分もあるかもしれないですが、もしあれば、優しくコメントで教えて下さると幸いでございます。キツく言うと萎みますので。
私、紹介文とか書くの苦手なので、それでは。
「我、星の名を冠する者。我がネプチューンの名において、貴様は生かしておけない…」少女は手を振り上げて言った。そして、振り下ろす。すると、男の足元から水が涌き出てきた。あっという間に男を包み込んでしまった。男は何とかして抜け出そうとするも、ネプチューンを名乗る者からは逃げられなかった。最初の1分は耐えていたが後の1分より段々と静かになっていった。やがて、そこには水も、少女も残さず只1つの魂の無い器と静寂だけが取り残されていた。――しばら
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「んだっはぁぁぁぁ!!あぁー疲れたぁぁ!!もう全然、ストーリーが思いつかないよぉ、私やっぱ向いて無いのかなぁー?」
咲雪は手を止め、持っていたペンを机の上に置く。
「あ、そうだ!あの娘を主人公にするんじゃぁなくて、物語が始まる前の…」
その時、咲雪の部屋の扉が静に開き、彩が出てきた。
「──ゆきちゃん、今描いてるの最中なの……静かにしててよね……」
とても弱々しく少し低い声が咲雪の背後から聞こえてきた。
「─あ、あやねぇ?!」
唐突な彩の登場に咲雪は困惑し、そして、咲雪はどこからともなくサイのぬいぐるみを取り出したのかと思った、その時
「ご、ごめんなサイ!」
「……」
「えへへ……」
沈黙が二人を飲み込む。咲雪はやっちまったぁ…もっと怒られるかも…。と心の中で一人、勢い任せにやってしまったことを後悔していた。そして同時に、これからどうしよう…。とも考えていた。そんなことを考えているうちに彩が沈黙を抜け出して言った。
「──ゆきちゃん。それ、何処で買ったのよ」
「え?」
もっと怒られるかもしれないと思っていた咲雪はまさかの言葉に戸惑いつつ返事した。
「あぁ、うん。前にね、学校帰りに近くのゲーセンで取って来たんだぁ…はは…」
「──そう。悪いんだけど今度何か、取ってきてくれない?」
「え?あ、はい。」
彩の作業の邪魔をした事に対する罪悪感と場の空気を悪くしてしまったかもしれないという若干の自覚も有ってか、彩からの唐突なお願いに咲雪は頷ずいてしまった。
「ありがと、ゆきちゃん」
彩は顔の表情は変えなかったものの、少し嬉しそうにさっきよりも明るい声だった。すると、話を聞いていたのか奥の方から元気の良い声が奈月と共にやってきた。
「ね~ね~さーさん達~あたしね~今から~休憩しようと思ってるんだけど~良ければね~一緒に~お菓子でも食べない~?」
さっきまで続いていた沈黙のせいか、ボーッとしていた咲雪は奈月の声を聞いて我に帰る。
「─ん?あぁ、なつねぇか。んーそうだなぁ、今書こうとしても全然書ける気がしないし、一旦休憩にでもするかぁ」
「…じゃあ私も休憩しようかな…。そうだ、最近新しく売り出してたお菓子何個か買ってあるからそれ皆で分けない…?」
「ほんと?なら私、悠ねぇ達にも一緒に食べるか聞いてくる~」
「悠華なら~リビングに居るよ~」
「分かった、ありがと」
「…なら私、千夜ちゃんと小春ちゃんに言ってくるね…」
それから五分程経ち、六人の姉妹がリビングに皆でお菓子を食べに集まった。
「皆揃ったし、早速お菓子食べよぉー!」
「咲雪、ちょっと待って。」
「ん、どうしたの千夜ねぇ」
「蟻がね、『このままだと誰が誰だかよく分からないから自己紹介してくれ』って言ってるのよ。」
「あいつ、自分でやるのが面倒だからって私達にさせやがって」
「ごめんね、私からのお願いってことで皆自己紹介してくれない?」
「わかった……」
"後で覚えてろよ"と、心の中で湧く怒りを"これは千夜ねぇからのお願いなんだ"と自らに暗示をかけ納得させる。
「よし!まず、私から。え~っ、私は五女の上山 咲雪。職業は小説を書いたりしてるよ。17歳、よろしく!ん?(何で今更名前に読み仮名書いてんだよ?)って?え、一番最初付いて無かったの?!あの蟻野郎め、後で、叩き潰してやる……こほん。少し脱線してしまいました、さて、本題に戻りますとですね……こっちが双子の妹の……」
咲雪は隣に居る少女を見下ろし、紹介しようとしたその時、その少女が自己紹介を始めた。
「あっ、六女の上山 小春です、です。ぼ、ぼくは女優やってますです15才です、です。よろしくです」
次に自己紹介を始めたのは彩だ。
「──次、私がやる……。私の名前は上山彩……。職業は──漫画家。二女で、今年で23になります……。よろしく……」
次は奈月が自己紹介を始めた。
「あたしがやる~。え~っと、私の名前は~上山 奈月~21才で~職業は声優やってま~す。三女だよ~よろしくね~」
そして、奈月の背後で誰かが流暢?な関西弁で自己紹介を始めた。
「ほな、次うちがやりますは。え~四女やらせてもろてます。19才のモデル、名前は上山 悠華って言いますねん。よろしゅうね」
そして、最後の1人になった。
「最後に私。私は上山 千夜。25才。職業は…恥ずかしながら歌手をやっています。よろしくお願いします。」
千夜の自己紹介が終わると辛抱疲れた咲雪が出てきた。
「よぉし、これで全員自己紹介できたみたいだし、お菓子食べるぞぉ!」
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それぞれの自己紹介も終わりお菓子を食べ始めた六人。
「咲雪~そんなに急がなくても無くならないよ~」
「うんうん……」
「って、小春何してんのぉ?」
「あ、これは、えっと、その……」
「なんでそないなことになっとるんや…」
「あらあら、」
「「あはははは」」
リビングに六人の賑やかな声が響き渡る。こうして、今日も六人姉妹の日常が始まったのであった。次回もおた……
「なんや~?その堅苦しい終わりかたは?もうちょいエエ終わり方有るやろ。さっきアンタの言うこと聞いたったんやし、ウチらのワガママ聞いてくれたってエエやろ?というわけでやな。最後に皆で一言ずつ言って終わるってのをやりたいんや、どないよ」
「おぉ!それ良いねぇ!」
「──うん。悪くは、無いと思う……」
「ぼ、ぼくも良いと思います」
「うん~良いんじゃな~い~」
「千夜ねぇちゃん、どうよ?」
「良いわよ。」
「おおきに!さて、満場一致で賛成ですし、早速やりましょか!」
「「六人姉妹の歩き方 第0歩、もう少し止まっていたい」」
「あ、あ、あの、いかがでしたか?」
「読んでくれて~ありがとね~」
「次回もよろしゅうな!」
「感想とか私達への質問、作者への文句は特に!お待ちしてまぁーす♪」
「─じゃあね…」
「ではまた。」
第0歩 プロローグ もう少し止まっていたい
完
次回、第一歩 六人姉妹の日常 お楽しみに!
いかがでしたでしょうか。私、思ったんですよね。読者の声を自分の書くキャラが聞いたらどんな反応するかな~?と。既出ネタかもしれない...けどやってみたい!
というわけで、千夜達への質問等を募集します!まぁ、今回は初回と言うことで作者のお願いでしたが、次回からはですね、「~に○○してほしい!」、「~って○○好き?」等のコメントを幾つか選んで千夜達に答えて頂こうと思います。ですので、皆様是非ともコメントよろしくお願いいたします。
次回も読んで下さいね~ では。