“輪廻転生”
大変お待たせしました。
(ティティがティーニャの生まれ変わりって⁉︎)
前世の宮森 睦月の記憶が蘇る。
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あれは…ティーニャと出会ったばかりの頃、2人でポーションよりHPの回復量が多い上位の回復アイテム、ハイポーションの材料でヨモギそっくりな水色の薬草【癒し草】を集めに『水の森林』に来ていた時だった。
『水の森林』…水属性の魔力が豊富な此処は回復アイテムに必要な材料が豊富で別名『癒しの森林』とも呼ばれている。
『ねぇ、ムツキ』
『ん?』
『ムツキは魔王を“封印”したらどうするの?元の世界に帰るの?』
『………』
わたしは足元の【癒し草】を摘み、魔法鞄に入れる、返事がなくて不思議に思ったのかティーニャは首を傾げる。
(此処にイグニが居なくてよかった)
イグニと“幻狼”のクゥは別行動で『水の森林』の3つある湖のひとつ『雫の湖』しか入手出来ない透明な丸い水晶の【癒しの涙】を集めに行ってる。
これもハイポーシュンの材料で水中にあって入手が難しいけど、“水属性”の魔法が使えるイグニは水を操れるので、簡単に入手出来るみたい。
『元の世界帰る方法がないの』
『えっ‼︎』
ティーニャは帰る方法がないことをはじめて知ったみたいで、驚いたあと顔が下を向いたまま動かなくなった。
『ティーニャ?』
わたしが名前を呼ぶと、ティーニャの身体がブルブルと震えて黒いオーラが出てきた。ガシッと両手でわたしの肩を掴み、瞳をカッと見開いて。
『9人も【聖女召喚】してて、帰る方法がないってどういうこと⁉︎』
ティーニャの怒声が響いて、驚いた鳥が飛んでいく。
睦月はディアーナ王国に召喚された9人目の“聖女”だった。
初代聖女”聖なる少女“から九千年の月日が流れていた。
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「ハル」
フィル君の私を呼ぶ声にハッとして、現実に意識が戻る。
「…大丈夫?」
私の顔は真っ白で暑くないのに大量の汗を流していた。
どう見ても体調が悪そうな私を心配してフィル君はそう聞いてくる。
「ん、大丈夫」
私は右手て額の汗を拭いながら、そう答えた。
フィル君は心配そうに私を見つめて、ガルフォンは4脚の椅子とグラスに入った水をポポンッと出した。
イスに座って水を一口飲むと身体が少しだけ楽になって、私はティティを見つめて
「生まれ変わりってどうゆうこと?」
そう問いかけた。
「…ボクの。…人狼族の、ユニークスキル”輪廻転生“」
「…ティーニャの死後、…発動して」
ティティは途切れ途切れになりながらも説明を続ける。
「ムツキの…魂の半分…巻き込んで」
「…記憶を持ったまま…転生した」
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