表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/53

闇ギルド商会④

 異空間(ここ)に閉じ込められた以上、フィル君のテレポートでも“外”に出れない。

 “外”に出るには、顔に傷がある(この)男を()()するか、()()しかないんだけど、()()()()()()()、私達はこの(ひと)を知らない。


 私達もそうなのだから、この(ひと)も私の事は知らない、召喚されたばかりで()()()使()()()()と、思ってるはず。


 体力も魔力と一緒に減るから“()()()()()()()()()()()()で、魔法は使わないほうがいいんだけど。


 私は静かに瞳を閉じる。


 本来“魔法”の使用は、魔力だけで無く、()()()()()()()()()()だった。


 ()()は、ステータスのHPを意味しており、この数値がゼロになると、人間(ひと)は【死ぬ】為、昔の人々は魔法を使っても、体力が減らない様に、仕組みは不明だが“魔法武器”を作って、体力を必要としない様にした。



 前世(むかし)の“弓”のスキルが使えればよかったんだけど、どうしてか分からないが、()()()()()()()使()()()()()()()()()


 接近戦になる“短剣:短刀”の魔法武器で戦う事は、


『力負けしたら危ない!』


 って、理由でフィル君に反対されて、魔法武器を持てる様にする為に、遠距離戦になる“()”のスキルが、どうしても必要だったんだけれど。


 時間はかけれない!聖女の体力も、魔力も、()()()()()()‼︎


 私は辺りを見渡す。


(土は、ない)


 土属性の魔法だけ、自然の土や岩が必要だ。


(なら!)


 ゴウッゴゴウッ


 私は蛇の様に渦巻く、炎の魔法をフィル君の台風の周りに発生させて、炎の威力で、守りを強化した。


「………かた」


 フィル君は驚いた顔で、私を見つめて何かを呟いたが、


 ゴーッゴゴーッゴーッ

 ゴゴウッゴゴウッ


 台風と炎の音で、聞き取れなかった。


「ヒュー、嬢ちゃん。虫も殺せなさそうなのに、随分と交戦的だね。

 ただ、まぁ“杖”がない状態で、魔法使用はやめたほうが、いいぜぇ」


「はぁ、はぁ」

(思ったより、ごっそりと体力と魔力が減ったかも)


 私の身体から、汗がダラダラと流れる。

 そんな私を見てフィル君は、男をギッと睨みつけて、


 ゴーッ、ゴーッ


「くっ!」


 鎌鼬(かまいたち)の刃の様な風が、男を攻撃して、頬と腕から血が流れる。


「おいおい。

 俺はやり合う気は、ねぇぞ」


 男は焦って両手を挙げる。

 フィル君を見つめながら、


「やっぱり覚えてねぇか。

 まだ6歳のガキだったしなー」


 そう言った。


(えっ、王族のフィル君と会ったことあるの!)


 私はフィル君と、顔に傷がある男を交互に見つめる。


「フィル君」


 私の口から、擦れた声が出る。


(この男って何者なの⁉︎)


 私とフィル君は、男の容姿を観察する。



 深緑の髪に薄紫色の瞳。


 あれ?この容姿(とくちょう)どっかで、見たような?


「あ!」


 私は前世(わたし)が出会った、1人の()()を思い出す。


 くるくるふわふわな腰まで伸びた髪、睫毛が長く垂れ眼の瞳。


 キラキラと光る、小さなダイヤを散りばめられてる、大きな翡翠のネックレス。


 淡い水色と青色のレースやフリルが可愛らしい、マーメイドドレス。



「リディエール公爵家?」


 そうだ、イグニの婚約者、ルルリナ•リディエール。


 イグニの瞳と一緒の()()を好んで身に付けていた。



 異世界から来た私が家名を口に出した事で、フィル君と男が驚いた顔で、私を見た。


 ヤバい、転生者(バレる)かも。

面白かったらすっごく嬉しいし、励みになりますのでブクマ、評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ