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闇ギルド商会②
私の声が部屋中に響いた。
顔に傷がある男がニヤリと笑いながら、私に手を伸ばす。
「やっぱり嬢ちゃんだったか」
あと少しで、私が被っていたフードに触れかけた時、男の手と私を隔てる様に、フィル君が間に入る。
(フィル君。
どうしよう、咄嗟に言っちゃったけど、大丈夫かな?)
私はフィル君の背中を見守りながら、自分の胸を押さえる。
どっくん、どっくんと、私の心臓がすごく煩い。
男の眼線が私からフィル君にうつり、
「嬢ちゃんと坊主、名前は?」
「名前は」
(本名で大丈夫なの?)
私が言い淀むと、
「アルド。姉はレーナ」
フィル君が偽名を言った。
(えっ、アルドとレーナってイグニの弟さんと妹さんの名前?偶然なの?)
男は私達を見て、顎に手をあてて、何か考えながら、
「お前ら、俺ら彼処に行くわぁ」
男が周りの男達に、そう声をかける。
私とフィル君、顔に傷がある男の3人だけ、真っ暗な場所に居た。
(コレって‼︎)
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