私と少年の出会い
視界を覆うほどの青白い光が消えた後、中世ヨーロッパ風の広い室内に私を中心に描かれた見覚えがある魔方陣。そして魔方陣の外側に囲むように整列してる魔導師達。
魔術師達の外側をさらに囲むように居る大勢の兵士達が見えた。
「わぁ!」
「成功したぞ!」
「聖女様だ!」
兵士や魔導師達は次々と同じ歓声を挙げる。そんな中、ある少年に気付く。
15、16歳ぐらいかな。兵士や魔術師達と違う、つり眼の大きな瞳にサラサラな髪の毛。前髪はまつ毛までで、後ろは肩辺りまで長い【前下がりボブヘアー】っぽい髪型だ。
凄く高級そうなシルクにふわふわなレースが着いたシャツの襟元に緋色の石が輝いて、これも高級そうな群青色の金糸で袖口など所々に刺繍が入ったジャケットを羽織り。
純白のひざ上丈のショートパンツに黒い靴と黒のソックスを履いて、腰元からチラッと剣が見える。
ディアーナ王国王族の人間だと
私はわたしの記憶からそう当たりをつける。少年が迷うことなく魔方陣の内側に入って、私に近づいてくる。
私の前で少年は私と目線を合わせる為に屈み、左手を自身の胸に右手を私に差し出しなが告げる。
「お待ちしておりました聖女様」
「どうかこの国を世界をお救い下さい」
イグニと同じ仕草で少年は告げるがー…
私と同じ銀髪と緋色の瞳がまたなのかと、語っていた―…。
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