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釣りと幻想の物語〜僕の異世界冒険釣行〜  作者: 久保田akkun
第四章 南方黄鉄の坑道〜タイタニアード編
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ヴォライアンの空背にして〜南部の密林の食材?

ライドンは、心配そうな顔をしてラビの姿を見つめながら言った。


「本当に行ってしまうのかぁ?」


引き締まった真面目な顔で、ラビはそれに答える。


「皇太子だかなんだか知らないけど、テイカーを弄んだ事を後悔させてやるの!その後お尋ね者になろうとも、あたしはやってやるんだから!!」


そう言ってライドンを抱きしめると、ラビは背を向けて歩き出した。


「ラビは僕達が守ります、再びヴォライアンに、ちゃんと連れて帰ってきますから。」


リューがそう言うと、ライドンはションボリしながら手を振った。


「ちゃんと飯を食うんだぞぉ!?寂しくなったら帰って来ていいんだからなぁ!?」


ラビは、いつもの笑顔に戻ると、手を振りながら振り返って言った。


「うん!!…行ってくるね、爺ちゃん!!」


ライドンは、涙目になりながら手を振り続けている。

本日も空は快晴で、火口の円状に開けたヴォライアンの空が、心の引き締まる青の色に広がっていた。


南方黄鉄の坑道のエルノーラ南部方面への坑道に入って歩を進めながら、父母亡き後のライドンとの生活をラビは思い出す。

自分を待ってくれている家族がいる事に、自然と力が湧いて来て、ラビはギュッと拳を握りしめて一歩、また一歩と踏み出していった。


「わふ?(ラビの姉ちゃん…大丈夫?)」


先頭を歩くラビの隣にハスキーが併せて歩き、心配そうに聞くが、ラビの目はしっかりと前を見ており、自分の決めた道を見据えていた。


「大丈夫だよ〜!あたしがこうするって決めたんだから、悔いはないよ〜!」


「…わふっ!(…そっか!)」


…。


ラビの案内で南方黄鉄の坑道を抜けて、エルノーラ南部の山間部に出ると、もう冬も近いというのに湿度が高く、気温も三十度近い密林が広がっていた。


「ここからはモンスターもいるし、草花も危険なモノがあるから気をつけてね〜!」


ラビが注意を促すが、ハスキーが何かの(つた)に既に絡まっており身動きが取れなくなっていた。


「わふ…。(たすけて…。)」


シルカが、エスパーダ・ダンデライオンの刃を蔦に当てると、パシュッ!!と蔦が斬れ、ハスキーは何なく脱出した。


「わふっ!(ありがとう、シルカの姉ちゃん!)」


「どういたしまして!それにしてもラビの作った剣は凄いわね!?刃を当てただけでこんなに切れるとは思わなかったよ!」


「フフッ!あたしと、爺ちゃんの渾身の作品だからね〜!」


ラビが、鼻高々で胸を張っていると、リューが突然ラープシュグラディウスを鞘から抜いて、ラビの方に向かって斬りかかった。


「!!…なななっ!!」


ラビが戸惑って身を竦めると、リューはラビの足に噛み付こうとしている蛇型のモンスターの首を一刀で斬り飛ばした。


「コラ、油断しちゃ駄目だぞ?」


斬り飛ばした蛇型モンスターの首が木に叩きつけられて、蛇の牙の毒液が木に垂れると、その木はみるみる腐食し、十秒と待たずにズズン!!と大きな音を立てて倒れてしまった。


「あわわ!!リューちんありがとう〜!!」


ラビは悪気なくリューに抱きついてお礼を言うが、無言のシルカが間に割って入って、プクーっと顔を膨らましている。

リューは、シルカの頭をナデナデしながら、ウインドウでLVを確認してみる。


リュー ヒューマン

ジョブ 釣師(アングラー)

LV42→44

HP499/523

MP409/432

力…198+20

敏捷性…241+50

持久力…231

魔力…248

運…43+20


スキルポイント[20]獲得

合計370ポイント


さらに習得可能スキルに[異世界モンスター図鑑]が表示されていたので、習得する事にした。



スキル[異世界モンスター図鑑]NEW!!

スキルポイント[20]で習得可能。


異世界モンスターの、名前、分布、スキル構成、弱点、味を知る事が出来るスキル。

全ての図鑑と同じく、一度倒し、手をしないと情報を見る事が出来ない。



「よしっ!このスキルがあれば、一度倒したモンスターなら、本家[ブーローダビンスの眼]と同等に調べる事が出来るな!!」


リューはガッツポーズをして、先程倒した蛇型モンスターの胴体を掴んで見ると、ウインドウにモンスター情報が表示された。



ブラッドマンバ

LV23

188cm


エルノーラ南部に広く生息している大型の蛇型モンスターで、特徴的な赤い体色と背ビレの様なモノが付いており、とても強い毒を持つ。

攻撃性が強く、また移動速度が蛇とは思えない程速いので、フェノールボアのような大型モンスターにも攻撃を仕掛け、その強力な毒で仕留めてしまう。

味は、爬虫類特有のサッパリとした脂のない鶏肉に似た味で、非常に食べやすく美味しい。



その説明を見たリューは、無言でブラッドマンバをマジックタックルボックスにしまったが、シルカとラビには若干引いた目で見られてしまったという。

投稿時間がマチマチで申し訳ないです、書けたら載せるという単純な方式でやっているので、その内に、ちゃんと投稿時間を決めたいと思います。


ブラッドマンバの由来。

インドや、その周辺国で一番恐れられている毒ヘビ、ブラックマンバを参考に作りました。

ブラックマンバは、馬の走る速度と同等のスピードで襲ってくるそうですが、日本に生まれて良かったと思う程に怖いですね苦笑

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