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釣りと幻想の物語〜僕の異世界冒険釣行〜  作者: 久保田akkun
第三章 怒りのレイウインド編
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夕日に染まる紅葉

シルカの案内で、海岸線から山道に入って行くと、丸太を階段にした様な道が続いていて、所々腐って柔らかくなっており、危なそうなので慎重に進んで行く。


「このトゲトゲした木の林を抜けると、本格的な登山になるから、どこかに休めそうな場所があると良いんだけど…。」


シルカが説明してくれるのを聞きながら、辺りを見回して進んで行く。

元の世界の松に近い木であろうか?

海岸線にはこの木の林が多く、登山道くらいまで林が続いているみたいだ。


すると、フェノールボアだろうか?

やや大きい個体と、小さい個体の二匹で、松っぽい木の林の砂を掘り返しているのが見えた。


「アイツら何をやってるんだろう?

足元を掘り返してるみたいだけど…。」


リューはシルカに聞いてみるが、シルカもわからない様で、首を左右に振っている。

そのまま少し様子を見ていると、何かを食べている様に見えた。


「…うーん、今は秋だし…、でも異世界だし…、でもまさかな?」


リューは、独り言をブツブツと言っているが、ハスキーが我慢出来なかったのか、フェノールボアに突っ込んで行って蹴散らしている。

フェノールボアも対抗しようとするが、スピードの差があり過ぎて、ハスキーのじゃれつく様な攻撃はくらうのに、自身の攻撃はカスりもしない。

その内、実力差を感じたのか、二匹とも一目散に逃げ出した。

ハスキーが追いかけようとするが、リューが止める。


「ハスキー!かわいそうだから、その辺でやめておきなさい。」


すると、相変わらず足元へと駆けて来て、褒めて!と言わんばかりに尻尾を振り回しているので、頭をナデナデする。


「さってと…、フェノールボアが何を食べていたのかが気になります!」


リューは、フェノールボアが掘り起こした砂の周辺を探してみると、大人の拳程もあるゴツゴツした黒い塊が現れた。


「いや、まさかな…、こんなサイズの見た事ないし…。」


リューは疑いながらも、その黒い塊の匂いを嗅いで、ナイフで端っこを切り落としてみる。

すると、途端にキラキラした目に変わり、変なテンションになり始めたので、シルカはビックリしてリューに聞いてみた。


「ど、どうしたのリュー?それは何だったの?」


「シルカ!これは松露(しょうろ)だよ!僕の住んでた国では和製トリュフとも呼ばれている高級キノコだ!!あのフェノールボアが食べていたから、毒も無いだろうし、これで洋食も捗るぞ!」


リューは、ニヤニヤとしながら、松露を眺めている。

すると、ウインドウが開いて、習得可能スキルにNEW!!の文字があったので見てみる。



スキル[異世界植物図鑑]NEW!!

スキルポイント[10]で習得可能。


リジュワルドの植物、キノコ類の判別が可能。

異世界魚図鑑と同じく、手に取るまでは判別できない。

生息地域や、味、有毒無毒の判別も可能。



「これは取るべきだな!!」


リューは、躊躇わず異世界植物図鑑を習得した。



[サウスエルノーラトリュフ]


エルノーラ大陸でも極めて南部の松林にのみ生息していて、エルノーラトリュフとは言うが、以南の島々にも生息している。

最大で、人の頭程のサイズに成長し、砂地を好み地中に出来る。

成熟すると砂の上に顔を出すが、人の顔くらいのサイズ感もあり、夜に薄暗い中で見ると不気味である。

味はあまり無いが、独特の強い香りがあり、料理の引き立て役に良く、また無毒である。



「店長さんは、釣りのついでによく松露を採っていたからなー、このサウスエルノーラトリュフを持ってったら喜ぶぞ!!」


「そんな黒い塊が美味しいの?

リューは、本当に色んな事を知ってるよね。」


シルカは、嬉しそうなリューの顔を見て、自身も嬉しくなりニコニコとしている。


リューは、一頻りサウスエルノーラトリュフを眺めると、マジックタックルボックスに仕舞って、ルンルン気分で野営場所探しを再開した。


丸太の階段を上がって行くと、松っぽい林から、楓のような木々に変わり始めた。

所々紅葉しており、午後の日差しに照らされて、とても美しい。


「…あ!あそこなんてどうかな?」


シルカが指差したのは、少し開けた場所にある大きな桜の木のウロで、誰かが野営した跡があり、焚き火の跡などもある場所で、2〜3人寝るには丁度良い場所だった。


「いいんだけど…、寝るときに密着してしまいせんか、シルカさん?」


リューは、照れながらそう言うと、シルカは平然と言い返した。


「別に夫婦なんだから、大丈夫だよ?」


リューは、その言葉にモジモジしている。


その場所を野営場に決めて準備していると、段々と夕日に染まる紅葉を見て、リューは感動していた。

シルカもそれに寄り添い、その景色を眺めながら、リューと腕を組んで、肩に頭をもたれ掛けていた。


後にハスキーはこう言っていた。


「わふっ!(いやー、あの時の御主人の顔は、夕日よりも真っ赤だったね!)」


…と。

シルカの名前の由来。


頭の中で、最初から淡い水色の髪の女性というイメージがありました。

陽に当たると銀色に輝く髪のイメージで[シルク]だったのですが、シルクはなんか違うなぁと思い。

シルクカラーから文字を抜き取り、シルカとなりました。


ミドルネームのセラは、天使であるセラフィムから取っています。


ファミリーネームであり、町の名前であるフェノールは、まず町のイメージが優しく良い人達が多い町だったので、何となく頭に浮かんだ良いってイメージがポリフェノールだったんですけども笑

体に良いポリフェノール!!…いや、流石にそれは違うだろ…と思いまして、[フェノウル]になったんですね。

でも、それだと、なんか偉そうな貴族っぽく感じてしまいまして、フェノールになりました笑

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