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釣りと幻想の物語〜僕の異世界冒険釣行〜  作者: 久保田akkun
第三章 怒りのレイウインド編
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ハスキーの迷子レスキュー

今日、御主人達は昨日食べたヤツを捕まえに行くらしい。

船で危ないからダメだって、おいらはまたお留守番。

毎度の事だけど、あんまりじゃねーか!!

仕方ないから、このレイウインドの町でも探索に行くとするかな?


おいらが町の大通りを歩いていると、おいらのカッコよさに釣られてか、女の子達がキャッキャと集まってくるんだ!フフフ、モテるオスは辛いぜ!!


「カワイイー!お腹見せちゃって、もうナデナデしちゃうぞー!」


おいらがカッコよ過ぎるからか、女の子達のボディタッチがハンパないんだ!まぁ、モテるオスの宿命ってヤツだな!!


そんなこんなで、女の子達のボディタッチの誘惑を振り切って裏路地を歩いていると、小さいヒューマンの女の子が泣いてるじゃねーか。


「わふ?(どうしたん?)」


「ウウウ、お、お母さ…ひっぐ…ウェェェーン!!」


この子の言ってる事はよくわからないけど、どうやら迷子になっちゃってるようだね?

とりあえず、泣いてると可愛い顔が台無しだよ?


ハスキーは、女の子の手をペロペロと舐めて励ました。


「ひっぐ…わんちゃん、なぐさめてくれるの?…ありがとう…。

あのね、あたしね、お母さんとね…お買い物に来たのに、お母さんね、どっかいっちゃったの…。」


お!取り敢えず泣き止んでくれたな。

いい気になってペロペロしていたら…ん?…いつの間にか、おいら、お嬢ちゃんに抱っこされてるぞ…。


女の子は、お母さーん!お母さーん!と、どうやら母親を探してるみたいだな?


…よし、ここで見捨てたりしたら、正義漢の御主人に例の乱舞をくらってもおかしくないしな。

ここはおいらが元気付けてあげながら、母親探しをサポートしてやるとするか!


ハスキーは、女の子の顔をペロペロと舐めると、女の子は嬉しそうに言った。


「キャハハハハ!くすぐったいよ!でも、ありがとね!わんちゃん!」


女の子は、やっぱり笑ってる顔が一番いいよな!

…と、ハスキーも飛び切りのワンコスマイルで女の子の腕の中から辺りを一緒に探してみる。


裏路地から大通りを歩き、昨日の肉を食べたお店の前を通って町の入り口まで来たが、お母さんらしき人は見つからない。

そこからまた大通りを戻りながら女の子と一緒に探してみるけど、やはり見つからない。


「ウッウ…お母さん…どこー?」


女の子がまた泣いてしまいそうになる。

ハスキーが励ますが、段々と涙目になり、やがて泣き出してしまった。


「うわぁぁぁぁん!お母さーーん!!」


ハスキーが泣かないで?とペロペロするが、女の子は泣き止んでくれない。


「くぅん…。(お嬢ちゃん、泣かないで…。)」


ハスキーがオロオロとしていると、どこからか如何にもイジメっ子みたいな男の子が、子分らしきヤツを連れて現れた。


「うるさいなぁ!こんな気持ちのいい日にギャンギャン泣いて、俺の気分が下がったらどうすんだよ!」


「そうだ!そうだ!リジッド君の言う通りだぞぉ!」


リジッドと呼ばれた少年は、腕組みしながら偉そうに言う。


「ソークの言う通りだ!俺が一番なんだ、言う事聞けよな!?」


リジッドは、泣いてる女の子に掴み掛かろうとする。

静観していたハスキーだったが、流石に我慢出来ずに吠えた。


「ガゥッ!!(いい加減にしろ!次にお嬢ちゃんに何かしようとしたら、おいらが相手だ!!」


ハスキーが唸るが、リジッドは構わず女の子に掴み掛かろうとした。


「へっ、こんな子犬なんか恐くないもんね!」


そのリジッドの腕にハスキーがガブリと軽く噛み付いた。


「いてぇ!何すんだこの犬っころ!」


リジッドがハスキーを蹴り上げようとした時、突如、リジッドの足元が弾けた!


パァン!!


ハスキーは、サッと女の子の前に庇い立ち塞がる。

すると、いつの間にか屋根の上にいた少年が女の子に向かって叫ぶ。


「さぁ!早くその子犬を連れて逃げるんだ!

リジッドは僕が足止めしておくから!!」


そう少年が言うと、尻餅を着いてビビっていたリジッドの足と足の間に、スリングショットでかんしゃく玉を撃ち込んだ。


女の子は再びハスキーを抱えて走り出すと、後方からリジッドの叫び声が微かに聞こえた。


「………のくせ…ナマイ……ぞ!」


…。


ハスキーは、がむしゃらに走る女の子に抱き抱えられながら、気付くとレイウインドの港に居た。

…何か魚とかの匂いに混じって、血の匂いがする…。


まさか!!…と、ハスキーは女の子の腕から飛び降りて走り出すと、血の匂いの強い一隻の船の前で立ち止まった。


すると、ひょっこりと船から降りて来たリューが現れた。


「ん?こんなとこで何してんだハスキー?」


「わふ!わふ?(ご、御主人!帰ってきてたの?)」


そこにはパウスベスティア漁を終え、少し返り血で赤くなったリューが居た。

女の子は、そんな血塗れなリューを見てブルブルと震えている。


「わふ…。(この子が迷子になっちゃってるらしくてね、一緒に母親を探してたんだけど、おいらじゃ見つけられなくて…。)」


ちょっとションボリしているハスキーを見て、リューが笑顔でハスキーの顔をワシャワシャと揉んだ。


「そうか…!うん、偉いぞハスキー!なぁシルカ、この子が迷子になっちゃってるんだってさ。

僕は血塗れだし、ハスキーと一緒に探しに行って来てあげてくれないかな?」


それを聞いたシルカも、笑顔でハスキーを抱きしめて言う。


「偉いわねハスキー!じゃあ、一緒に探しましょうか!」


そして、女の子の方に近寄ると、シルカがハスキーの飼い主だと伝えて、一緒にお母さんを探そうと言っているようだ。


「私はね、シルカって名前なのよ。

お嬢ちゃんのお名前はなんて言うのかな?」


シルカがそう言うと、女の子は恥ずかしそうに言う。


「あのね、イエットって言うの…。」


「そう!じゃあ、イエットちゃん!一緒にお母さんを探しに行きましょう!」


「うん、ありがとう!あのね、わんちゃんがね、あたしをね、いっぱい守ってくれたんだよ!」


そうイエットちゃんに言われて、笑顔のシルカにナデナデされているハスキーの顔はとても誇らしげだった。


その後、レイウインドの町の入り口でイエットちゃんを探しているお母さんを見つけ、再び泣き出してしまったイエットちゃんをペロペロして励ましてあげたハスキー。

その話をシルカに聞いたリューに例の乱舞をくらって、ハスキーは更に誇らしい顔をしていたと言う。

この話の登場人物の名前には秘密がありますが、敢えてここには書きません笑

何となく察する人もいるかも知れません( ^ω^ )


この小説を書き始めて、ひと月が経過致しました。

こんな初めて小説を書いた人間の稚拙な文章の物語を読んで下さって、本当にありがとうございます!

ブックマークしていただいている皆様や、これから読んでいただく皆々様が、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです!

これからも頑張って書いていきますので、何卒よろしくお願い申し上げます(*^ω^*)


久保田akkun

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