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釣りと幻想の物語〜僕の異世界冒険釣行〜  作者: 久保田akkun
第一章 始まりの崖の下編
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正座で魚は捌き難い

「とりあえず悩む必要もないな!」


スキル[タックル便利召喚]を習得しつつ、海神が言っていた次のスキルを見てみる。



[貨幣変換]

スキルポイント[5]で所得可能。


捕獲した、肉、魚、モンスターの素材などを等価交換で金銭に交換できるスキル。


また日本円か、この世界の通貨チルを選んで変換可能。


肉、魚は、サイズ、時期で相場が大きく変動するので注意が必要。


海神からの一言


「タックル便利を使うなら日本円は必須だし、こちらで生活するしかない現状、後々チルも必要になってくるからこのスキルも必要だと思うよ?

ただしこのスキルでの交換はこの世界の平均相場だから、店に売った場合の方が高い場合もあるし、安い場合もあるという事は忘れないでね。」



うん、これも取らない理由がないな…。


タックル便利にはこれからも色々とお世話になりそうだし、余裕があったらお金に変えておくのも手だ。


僕は躊躇わず[貨幣変換]も所得した。


これで現在あったスキルポイントは全て使い切った。


[異世界魚図鑑]

[タックル便利召喚]

[貨幣変換]


とりあえずこの3つのスキルをゲットした僕は、本当に異世界に来た事を痛感するのだった。


「何にせよ帰る方法がわからないよなぁ…。

こっちで骨を埋める気持ちでやらないと今日生きて行く事も厳しそうだし、気にしてばかりじゃいられないよね。

あーぁ…会社はクビだろうなぁ…。」


でも待てよ?なんらかの方法で、この世界と元の世界を往復できるとしたら…。


貨幣交換で生活できるじゃん!憧れの釣りライフがキターーーー!!…って、うん…元の世界へ戻れるかすらわからないんけどね…。


「まぁ…とりあえず魚でも捌いて食べてみるかな?」


僕は血抜きしておいたエファレンツァーを引き上げ、ナイフで鱗をガリガリと削り落とそうとしたが直ぐに気が付いた。


「うわ、クッソ魚を捌きづれぇ…。」…と。


確かにいつもはキッチンシンクで鱗を落とし、その横でまな板を使って魚を捌いている。


現状は磯で正座して捌いており、更にはまな板無しである。


「…とりあえずタックル便利で何か良いものがないか探してみるかな?…元々持ってきたお金が二万円くらい財布に入っているから使える物はないか探してみようか。」


僕は一旦魚を捌くのを辞め、背後の崖に向かって手をかざして言ってみた。


「タックル便利召喚!」


すると、ポンッ!という音と共に、いつも僕が行っているタックル便利の入り口ドアが現れたのだった。


うん、これは…完全にあの日本を代表するアニメのどこでもいけちゃう便利アイテムです。


扉の見た目がタックル便利の扉の形をした例の便利アイテム!


「…お、おう…なんと言うか、本当にありがとうございました。」

タックル便利の名前の由来


日本の中古釣具店で最も有名であろう、タックル○リーからネーミング。

いや、ほぼまんまですね、すみません。

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