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釣りと幻想の物語〜僕の異世界冒険釣行〜  作者: 久保田akkun
第二章 フェノール異世界慕情編
33/191

[リヴァイアルサラダ][プリヴェバリョーネ][ハニーラビットのソテー]

「良い雰囲気のお店だね!活気があって、内装も洒落てて僕は好きだよ!リジュワルドに来てから初めての料理店だからワクワクするね!」


「わふっ!(おいらも初めて入ったよ!従魔契約の首輪する前に入ってみようとした時は、お店の人に怒られちゃって入れなかったんだ!)」


元野生のハスキーも初めての料理店にワクワクしているようだ。


「フフフ!気に入ってくれて良かったわ!

ここの料理は、とっても美味しいから、楽しみにしててね!」


シルカに言われて、リューとハスキーの期待は高まるばかりで、料理はまだかな?と、ソワソワとしている。

リューは、料理を待っている間、このフェノールの町の事をシルカに聞いてみた。


「この町は、元々はフェノール王国の首都だったのよ。

それが30年くらい前にエルノーラ帝国が大陸統一をして、フェノールもエルノーラの一部になったの。

当時の王だった私のお爺様は、最後まで抵抗して、処刑されたみたい。

優しい王太子だった私のお父さんは町の人に庇って貰って、何とか処刑されずに済んでね、その後町の人々に推されて町長になったんだって。」


成る程、だからあの丘の上に朽ちた廃城があるんだな…と、リューは納得した。

そんなフェノールの時代背景をシルカに教えて貰っていると、給仕のおばちゃんが、料理を持って来た。


「あいよー、待たせたねぇ!

このボウルが[リヴァイアルサラダ](※1)だよ!

こっちのが[エファレンツァーのプリヴェバリョーネ]!

それでそっちのが[ハニーラビットのソテー・フィラルディニソース](※2)さね!

パンはお代わり自由だから、お腹いっぱい食べてってちょうだいな!」


おばちゃんはウインクすると、厨房の方に戻って行った。


「っし!来たね!早速食べようか!」


「わふっ!(おいらにその肉っ!肉ちょうだい!)


リューとハスキーは、興奮しているが、シルカに取り分けるから!落ち着いて!と怒られてしまった。

そして、シルカが取り分けてくれたリヴァイアルサラダをリューは口に運ぶ。


「いただきます!…うん!野菜の歯触りの良いシャクシャク感と、貝やタコの噛ごたえがある食感…、このコクのあるドレッシングに海苔のような風味が混ざって…美味いなこれは!」


リューは、シルカにサムズアップして、またサラダを食べる。

そしてシルカに取り分けてもらったハニーラビットのソテーを食べたハスキーもテンション高く吠える。


「わふっ!わふわふ!(いただきます!…何このお肉うまい!この酸味のあるソースもうまい!)」


それを聞いたリューも食べてみたくなり、シルカに取り分けてもらう。


「おぉ!確かに肉自体に甘みが強いな!

ハニーラビットって言うだけあって、蜂蜜を食べてるのかな?

その甘味と、酸味の中にコクのあるソースが織り混ざりあって旨味を際立たせている!美味い!」


リューも絶賛しながらパンと共に口に放り込む。


「さて…、最後は、食べてみたかったエファレンツァーのプリヴェバリョーネだ!」


シルカが、はいはい。…と、リューに取り分ける。

先ずは匂いを嗅いだリューは、その食欲を唆るニンニクの薫りに舌舐めずりする。

一口食べたリューは目を見開く!


「こ、これは…!美味いな!ニンニクと、オリーブオイルの薫りに包まれたエファレンツァーが、刺身とは全く違う顔を見せている!

ホロっと崩れたエファレンツァーの身にこのスープを絡めて食べると…はい!ほら僕、幸せになった!」


リューは、ついに訳のわからないテンションにまで突入し、シルカにお代わり!と取り皿を差し出した。


そして遂にシルカは、ピクピクとした顔をして言う。


「リュー、ハスキー…、私、まだ一口も食べてないんですけど…。」


「お、おうふ、いや、マジサーセンした!」


「わふ…。(シルカのお姉ちゃんゴメンね…。)」


リューは、シルカにビビって、その後取り分ける係になろうと誓ったのだった。

※1リヴァイアルサラダ

海神リヴァイアをイメージして作られた海鮮サラダ。

レタスやトマト、薄切り玉葱などの野菜と、湯通しした貝類、タコをスライスして散りばめられた上に、サウザンドレッシングに近いソースをかけ、最後に成型してない海苔のような海藻を振りかけたサラダ。


※2ハニーラビットのソテー・フィラルディニソース

蜂蜜を好んで食べるハニーラビットの肉を塩のみでソテーして、ソテーした時に出たハニーラビットの肉汁、塩、胡椒、お酢、刻みキャベツ、などを混ぜ合わせたフィラルディニソースをかけた料理。


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