この美しい太陽と海と君を想う
崖の磯での最後であろう食事が終わった後、リューは一人で食事の片付けをしながら、包丁セット、寝袋と、釣り道具やバーベキューセットのプラスチックケースをマジックタックルボックスへと仕舞っていた。
シルカとハスキーは、ハイテンションでヘイルボルグを食べていたせいか、疲れてお昼寝をしている。
崖に背をもたれ掛けて寝ているシルカの淡い水色の髪が太陽光を反射し銀色に光を放っていて、神秘的でとても綺麗だ。
そのシルカの膝にハスキーが寄り添って寝ていて、非日常の中で日常を感じて、僕は思わず微笑んでしまう。
さて…と!
ヘイルボルグもまた食べれたし、この場所に未練はもう無い!
僅か二日の滞在ではあったが、楽しくも大変な二日間だった。
僕も一眠りして、その後ここを出て行こう。
何となく、シルカの横に座り、その居心地の良さにリューもいつの間にか、ウトウトと眠りについた。
…。
二時間程寝ただろうか?
僕が眼を覚ますと、シルカが僕の肩に寄りかかってまだ寝ている。
リューは思わず声が出そうになったが、シルカを起こすのは可哀想なので、少しそのまま海を眺めていた。
穏やかに流れていく時間。
僕は、こんな時間を享受できる釣りを心から愛している。
…その側に…、ずっと君が居てくれたなら…。
…と、リューは切実に願った。
それから30分程経ってハスキーが起きて騒ぎだすと、シルカも眼を覚まし、僕の肩越しに僕を見てビックリしていた。
「おはよう。」
…と、僕が言うと、シルカはほんの少しだけ距離を取って髪を手櫛で整えながら真っ赤な顔で言う。
「…お、おはようございます。」
僕は図らずも朝のリベンジを果たしてしまった。
「さってと!シルカも起きたし、サッサとこの崖を登って次の場所に行くかぁ!」
リューは立ち上がり、んんー!と伸びをすると、シルカに手を出して立ち上がらせる。
「うん、そうだね!
取り敢えずフェノールの町に来るんでしょ?」
僕はウインクしながらサムズアップし、力強く言う。
「おうっ!」
書いてて照れてしまいました…笑




