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釣りと幻想の物語〜僕の異世界冒険釣行〜  作者: 久保田akkun
第一章 始まりの崖の下編
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キャストを制する者は釣りを制す…多分

僕とシルカは、皆木さんにありがとう!と言いながらタックル便利を後にする。


「ありがとうございましたぁ!

頑張って釣ってくださいねぇ!」


と、皆木さんが元気よく手を振っていた。


さて、ドアを開けて、崖の磯に戻って来てみると、ハスキーがラフダックスの刺身が乗った紙皿を咥えて悪い顔をしていたので、僕は対ワンコ最終奥義・ム○ゴロウ乱舞を繰り出し、主人の力を思う存分見せつけてやった。


ハスキーも最初は、なんでおいらが…というような顔をしていたが、まんざらでもないのか、良い顔で僕に揉まれている。


「全く…、こんなに食い散らかして!

こんな悪い子はこうだ!おーよしよしよし!」


「わふ…。(だから、おいらがやったんじゃないのに…、おーう、でもたまらないなこれは…。)」


言い訳?をしながら昇天しそうになっているハスキーを、一頻り揉んでいると。


「リュー!早くこの釣竿を使ってみたいよ!」


…と、シルカが催促してきたので、タックルを組んであげる事にした。


まず釣竿にセットしてあるスピニングリールから糸を出し、ガイド(※1)に糸を根元から先端へ順番で通していく、次にリールから出ているPEラインにリーダーラインをFGノット(※2)と言う編み込み結びで結束して、先程買ったバレットシンカー(※3)を通す。


それにオフセットフックをとりあえず簡単なクリンチノット(※4)という結び方で結んで…。


最後は、オフセットフックにエビの形のソフトワームを刺して通せば完成だ。


オフセットフックは、特殊な刺し方をして、ソフトワームの中に針先を隠し、海底に引っかかり難く出来る便利な針だ。


「よし、これで完成だ!

この仕掛けの事を[テキサスリグ]って言うんだけど、ここみたいな海底がゴツゴツした所で根掛かり難く、しっかりと底を攻める事が出来るんだよ。」


シルカに説明すると、フンフン、と頷いている。


「で、投げ方なんだけど、リールの糸を指に引っ掛けて、このベール(※5)を起こす。

そうすると、糸がフリーになるから、オモリの重さを利用して…こう!キャストするんだ。」


釣竿をブンっ!と振り、実演しながらシルカに見せる。


「引っ掛けていた指を糸から離すと、糸が飛び出して、飛んでいくから、何回もやって練習するといいよ!」


「わかった!頑張ってやってみるね!」


シルカは、言われた手順をこうかな?こうだったかな?と、辿々しく行い、そして…えいっ!と、力強くキャストした!


…テキサスリグは、シルカの後方約2mにカツーン!と音を立てて落ちた。


「おわ!あっぶね!…シ、シルカ、と、とりあえず、先ずは力を入れないで前に飛ばそうとしてみたほうが良いよ。

慣れてきたら徐々に力を加えていけば良いからさ。」


シルカはテヘヘと、恥ずかしそうに笑うと、ヤー!と可愛い掛け声で前に向かってキャストの練習をし始めた。

※1ガイド

ロッドに付いているラインを通す為の輪っか状の部品の事。


※2 FGノット

ファストジギングノット。

リールから出ているPEラインと、リーダーを結ぶ為の結び方の一つ。

摩擦系ノットと呼ばれており、PEラインをリーダーラインに編み込むようにして結び結束する。


※3バレットシンカー

銃弾型のオモリで、中心にラインを通す為の穴が空いている。

テキサスリグを作る為に必要な道具で、障害物に引っかかり難くなる。


※4クリンチノット

ルアーを始めたばかりの人が、まずは覚えるであろうルアーの結び方。

上級者でも使ってる人もいて、人によっては結び方をアレンジして結びの強度を高めている。


※5ベール

スピニングリールに付いてるパーツで、糸が勝手に出ていかないようにする。

これを上に起こすと、リールに巻いてある糸がスルスルと、出て行く。



僕も、釣り始めたばかりの小学生の頃にはよく後ろにキャストしてしまってました笑


キャストの時には周囲に気をつけましょう笑

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