表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
釣りと幻想の物語〜僕の異世界冒険釣行〜  作者: 久保田akkun
第一章 始まりの崖の下編
22/191

あの素晴らしい刺身をもう一度

テンションが上がってその辺を駆け回っているハスキーを見ていると、シルカが僕にラフダックスの刺身を差し出してきた。


「はいっ!ラフダックスはまだ食べてないんでしょ?スキルを手に入れられるかもしれないよ?」


いや、潮汁を味見していた時にスキルは発現していたのだが、このタイミングで確認するのもなぁ…と思い見ていなかっただけなのだけれど。

シルカがニコニコと刺身を差し出してきたので、もうスキル発現してるよ?とか言うのも感じが悪いので、僕もニッコリと笑って食べる事にした。


「ありがとう!では、いただきまーす!」


いつも通り、食材に感謝して、僕はラフダックスの刺身を口に運ぶ。

…うん、シルカが言った通り、プリップリな歯応えで、癖も無く悪くない味だ。


「うん!美味い!シルカの言った通りの味がするよ。」


僕がニコッと微笑むと、シルカも首を傾げながらニコッと微笑む。

そのシルカの笑顔を見ると、また胸がドキっとした。


そしてスキルを確認してみる。


スキル[格闘強化(手刀)]NEW!!

ラフダックスの鋭利な背ビレを模したスキル。

その斬れ味は凄まじく、木を断ち、岩に食い込む程の威力を誇る。

更に力に[10]のボーナスポイント。


おー!相変わらずチートなユニークスキルだな!

…すると、シルカがどんなスキルを手に入れたの?と聞いてきたので説明する。


「格闘強化系のスキルで、手刀を強くするスキルみたい。

ラフダックスのあの凄い背ビレあったでしょ?

あれをイメージしたスキルみたいだよ?

何でも木を切り倒せるし、岩にもめり込む程の手刀が使えるみたいだよ!」


僕は嬉しそうにシルカに説明すると、シルカは眉間に人差し指を突き立てながら、うーん…?…と、何か考えている。


「どうしたの?」


と、僕が聞いてみると、シルカは何か考えついたようだ。


「木を断ち、岩にめり込むんでしょ?」


「うん。」


「それって…この崖に手刀しながらよじ登れるんじゃない?」


そのシルカの言葉に僕は、ハっ!とした。

確かにその通りで、試しに背後の崖に手刀を繰り出すと、思ったよりも簡単にサクっと手がめり込んだ。


「おおっ!うん!これならいけそうだ!

全く思いつかなかったよ…あはは…。」


僕が苦笑いしながら頭を掻いてると、所々抜けてるわねー、とシルカも苦笑いした。


「よし、取り敢えずここを抜け出す手段は獲得したわけだ!…うん、でも一つだけ心残りがあるんだよね。」


「ん?何かやり残した事があるの?」


…と、シルカが聞いてくる。


「昨日食べた、ヘイルボルグって魚の塩焼き覚えてる?

あの魚の刺身をシルカに襲撃される前に、一人で食べてたんだけど、もう涙が出るくらいに美味しくてさぁ…、あれの刺身をもう一度食べておきたいなぁーって。」


僕が思い出して舌舐めずりしていると、シルカがプクっと膨れた可愛い顔をして言った。


「リューばっかりズルイ!私も食べたい!」


…と、自分の竿を持って再び海に投げ始めた。

しまった…、シルカの異世界飯魂に火をつけてしまったようだ。

リュー達のいる崖の磯のイメージがしにくいって方は、[伊東] [ヒナダン]で画像検索してみて下さい。

その周囲が50mの崖に覆われており、小規模な滝が流れてると思ってくれれば大丈夫です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ