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釣りと幻想の物語〜僕の異世界冒険釣行〜  作者: 久保田akkun
第一章 始まりの崖の下編
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無罪判決、シルカ異文化を知る

ビクっ!…と、皆木さんはシルカの声に驚き、突然の事態に慌てながら挨拶した。


「い、いらったいまてぇー!」


うん、噛んだ、噛んだね?

盛大に舌を噛んで挨拶している皆木さんがいました。

その言葉を聞いたシルカもビクッ!っと反応して、思わず腰のショートソードを抜いた。


「まてまてまてぇーい!

シルカ!落ち着け!来店の挨拶を噛んだだけだ!」


シルカは、ハァハァと、呼吸を荒げながらリューに目をやると、少し安心したのか、ショートソードを鞘に納めた。

皆木さんは、咄嗟にレジ下に潜り込んでブルブルと震えている。


僕はレジに近づいて皆木さんにいった。


「…皆木さん、ごめんよ、初めて会った異世界の人が、どうしても僕がいた世界を見てみたいって事になっちゃったから連れてきたんだ。

落ち着いていれば危害はないから、出てきて大丈夫だよ。」


皆木さんは、ビクビクしながらコクリと頷ずくと、レジから顔の半分だけを出してシルカを見ると、ペコリと頭を下げた。


一方シルカの方は、シルカの方で、店内を見回して驚愕の顔をしていた。


「あ、明るい!明るいわ![灯火(トーチ)]のスキルでもここまで明るくなるなんてならない!

一体何人…いや何十人が[灯火]を発動していると言うの?!」


…と、こちらもこちらでガクブルしながら発狂しかけている。


リューは、ハァー!と、溜息を吐きつつ、シルカに説明した。


「ここが僕が元々いた世界の釣り用品のお店だよ。

僕は、海神リヴァイア様の間違いで釣りをしてる最中にあそこの崖に転移させられてしまったんだ。

最低限、釣りで生活出来るように、ここだけ繋げられるスキルをくれたんだよ。」


ザックリと説明すると、シルカも俺が嘘を言っていないと合点がいったらしく。


「…そうだったんですね。

…うん、納得しました、ここは向こうの世界、リジュワルドとは全く別の世界です。

リューの言っていた事は全て真実でした、全て謝罪します…。」


シルカは深々と僕に向かって頭を下げ、ツカツカと皆木さんの所に歩いていって、再び謝罪した。


「ビックリしましたけど、何も知らないで来ちゃったらそうなっちゃいますよぉ。

全然気にしなくていいですよぉ?」


皆木さんは、ニコッと笑うとシルカに向かって手を出した。

シルカも異世界にビビっているのかは知らないが、少し引き攣った笑顔で手を出して、皆木さんと握手をしたのだった。


その後は、シルカの質問責めタイムが発動。


「この明るい[灯火]は、何人掛りで点灯させているのだ?!」


「この、りーるとやらの糸を巻けるのが凄い!

寧ろこの糸が頑丈で凄い!

竿に糸を通せるのが凄い!

一体どうなっている?!」


とかの質問責めで、僕は説明するのに、てんやわんやだったが、シルカは終始眼をキラキラさせて、自分の世界にはない釣りの道具をみていたのだった。


途中、シルカに付きっ切りだった僕を、皆木さんが睨んでいた気がするが、うん、きっと気のせいだろう。


シルカはシルカで、皆木さんが小さくてフワフワで可愛いから、向こうに連れていっちゃダメかなぁ?とか言ってたので全力でダメ出ししておいた。

皆木さんのプロフィール


身長…152cm


体重…秘密、リューから見たら細目ではあるが、なかなかボリュームのある胸をしている。


年齢…18才


髪型…黒のボブカット、少々癖っ毛で、内側にカールしている。


ファッション…タックル便利のユニフォームを着用。

私服はピンク多目の女の子ファッション。


性格…釣り、アウトドアが大好きで、高校を卒業と同時にタックル便利に就職した元気っ子。


のほほんとした性格で、物騒な事や、暴力的な事はめっぽう苦手。


その一方で、愛車である大きなSUVに乗るとイケイケになって怖いと言うのは、彼女の友達の談。


彼氏はおらず、リューの事が気になっているが、なるべく顔には出さないようにしている。


…が、年齢=彼女いない歴のリュー以外にはモロバレであるのは言うまでもない。

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