シルカ裁判開廷中(裁判長シルカ、裁判官シルカ、検事シルカ、被告人僕)
シルカは神妙な面持ちで此方を見ながら警戒している。
僕は、何とか信じてもらえないかな?
…と、シルカの背後にあるタックル便利への扉を見てもらう事にした。
「シルカ、僕は君に何もしたりしないから、僕を信じて君の背後にある崖を見てくれるかな?」
僕がシルカにそう言うと、シルカは僕を見据えながらジリジリと一定距離を下がって背後をチラリと見てみた。
そこには召喚したままのタックル便利への扉が煌々と光っている。
「あ、あれは何!?答えなさい!」
シルカは、僕を警戒し続けていた為か、周りの事など全く見ていなかったのだろう。
本来なら有り得ない場所にある扉に驚きながら、僕に問いかけてきた。
「あれは、海神様から貰ったスキルで、この世界と、僕の世界を繋ぐ唯一の扉だよ。
…でも、僕はそのお店の中にしか戻れないんだけどね…。」
…と、僕は苦笑いしながら答えた。
「…私もそのお店に行けるの?」
そうシルカが問いかけてくるが、海神からはこちらの世界の人間が行けるのか?
…なんて説明は受けていないし、僕もまさかそんな時が来るとは思っていなかったからどうしようもない。
「…海神が教えてくれなかったから、わからない…。
じゃあ僕と一緒に入ってみようか?」
僕がそう言うと、シルカはゆっくりと頷いたので、僕はお願いをする。
「でも入るならば、シルカに守って貰いたいお願いが1つだけある。
中の人間は、僕が元いた世界のなんの変哲もない一般人だ、絶対に危害は加えないで欲しい。
…もし、シルカが中の人に危害を加えたら…。
…僕は君を絶対に許さない。」
僕は、シルカに強く念を押した。
「…わかった、私に危害が加えられない限り、その約束は絶対に守ると誓うわ。」
シルカも、頷きながら、それを了承した。
「よし!じゃあ行こうか!」
シルカは、とんでもない危険に飛び込んで行く覚悟なのだろうか?
スーハースーハーと、深呼吸をしている。
僕は、シルカが落ち着く様に言う。
「絶対に大丈夫、僕は嘘は付いていないのは、シルカも分かるでしょ?」
僕がニッコリと微笑むと、シルカは覚悟を決めたようで、キリッと引き締まった顔になった。
「よし、いくぞ!
頼もーーーーう!」
シルカは、道場破り感MAXで、タックル便利へのドアを力強く開いたのだった。
シルカのプロフィール
身長…160cm
体重…48kg、スレンダーで、胸とお尻は平均的なサイズ。
年齢…19才
髪型…淡い水色のボブカットよりのショートカットで、光に当たると銀色に光る。
髪質が細く、動くとフワリと髪先が舞う。
ファッション…中世の一般女性のようなファッションと、下半身はショートパンツにロングブーツを合わせた動きやすい格好をしている。
性格…正義に忠実で、悪い人間には容赦がない。
しかし可愛い物を正義認定して、持ち帰って一緒に寝ちゃいたい!…と言った、可愛い物が好きな女の子らしい面もある。
善人にはとことん優しく、人見知りもしないサッパリとした性格なので友人は男女問わず多い。
美味しい物を食べたりすると、幸せそうな笑顔になって料理人をドキっとさせる料理人キラーである。
案外ビビり症で、予期せぬ事が起こると、取り敢えず抜刀する怖い一面もある。