第6章~第11章のあらすじ
8章の後くらいに入れるべきでしたね……えらく長くなって申し訳ないです。
本編の再開は、8月26日の月曜日を予定しています。
●第6章 チャリティショーを盛り上げたい!
48.劇の名は『魔法少女ハニーマスタード』
突然マリアからチャリティショーへの参加を懇願されたアニーたち。しかも、その題材はなんと魔法少女ハニーマスタードだった。ただ、ハニーマスタード役はクリスで、アニーは敵役の魔女だと言う。そして、顔合わせにおいてアニーは、盗賊ギルドのスレイとフランシスも出演することを知ったのだった。
49.意外なところにファン?が居た
通し稽古では、スレイがハニーマスタードに対して、強いこだわりを持っている事が分かる。彼にとっては敵ではあるが命の恩人でもあるのだと言う。彼らの真意を問い質したくなったアニーは、ハニーマスタードとして彼らと接触したが、地域住民としての手伝いとの主張に、今のところは納得するしかなかった。
50.白の奇術師のマジックショー!
いよいよチャリティショーの日がやってきた。まずは白の奇術師こと、リチャードのマジックショーが始まる。どんな事をするのかと思いきや、リングマジックに、本からウサギや鳩を取り出したりと、予想以上に本格的なマジックが繰り広げられたのであった。
51.リチャードさんのネタばらし
マジックショーは続き、布で覆った樽が消えたりまた現れたり、箱に入ったアレックスが切断されてみたりと、仕掛けがさっぱり分からないマジックが披露されていた。舞台から降りてきたリチャードに対してアニーがタネを聞いてみると、なんとそのほとんどは彼が作成したマジックアイテムで実現されていたのだった。
52.ショータイム!(前編)
ついにハニーマスタードのショウが始まった。スレイやフランシスが観客をいじっていると、そこにクリスが演じるハニーマスタードが現れ、彼らを一蹴する。ついで悪の魔女に扮したアニーが登場し、観客の子供達を何人か舞台に上げていくのだった。
53.ショータイム!(後編)
壇上に上がった子供達をいじっていく悪の魔女に扮したアニー。再びハニーマスタードとの戦闘で、アニーたちは優位に戦っていくのだが、観客の声援を背に受けたハニーマスタードは、必殺技で見事に悪人達をやっつけるのだった。
54.初めての共同作業
劇が終わり、密かにハニーマスタードの衣装に着替えて外に出たアニー。そこで寄付金強盗に遭遇してしまうが、スレイとフランシスの助けを借り、”浮遊”状態からブン投げられる事によって、その強盗を倒す事に成功したのだった。
55.やっぱり待ってる事情聴取
ハニーマスタードから普段の格好に戻ったアニーは、偶然遭遇したスレイに強盗騒ぎの事後処理を押しつけられる。もともとはハニーマスタードがスレイたちに押しつけた話であるので、仕方なく、警備隊のアーサーの事情聴取に応じるのだった。そして、チャリティイベントの打ち上げが始まる。
56.打ち上げ中の人間模様(前編)
打ち上げの最中、周りは男の子ばっかりの割に話しかけてこない事に不満を抱くアニー。そこに声を掛けてきた大道具係の大工の棟梁に、壁際にいるよりは中を回った方が良いとアドバイスを受ける。それに従いアニーは、マリアやクリスに話しかけに行ったのだった。
57.打ち上げ中の人間模様(後編)
打ち上げは続いている。シャイラに声を掛けようとしたアニーは、女の子達に囲まれた彼女から支援要請が出ている事に気付く。そこでアニーはシャイラの前に割って入り、女の子達に注意するのだった。その後、アレックスに遭遇し、ハニーマスタードでの活動には気をつけるように釘を刺されてしまう。
58.一人の仕事、一人で仕事
翌日の学校。ショウで姿を見せていなかったリズは、裏方として活動していた事をアニーは知る。自分の力だけで成し遂げる事を祖父と約束したのに、家名や家人を使わざるを得なかった事に落ち込むリズに対し、アニーたちは人の力を借りる事ができるのも、また器量であるとフォローに回るのだった。
●第7章 空を自由に飛びたい!
59.空を飛ぶにはどうすれば?
学校は冬休みに入っていた。領主館に帰省しているアニーは、空を飛ぶ方法を試行錯誤し始める。”浮遊”で浮く事を基本に、なんとか推進力を与えれば良さそうではあるが、なかなかいい方法が見つからない。煮詰まっている所に、アレックスの願いで使用した”重力子”が飛行に使えそうである事に気がつく。
60.空へ!
”浮遊”と”重力子”の合わせ技で、念願の飛行が実現できたアニー。防寒装備に着替え、西の町の方角に向かって飛行していたところ、山賊団に襲われようとしている馬車に遭遇する。そこでアニーは潜んでいた草むらから姿を現し、馬車を包囲している山賊達に後ろから声を掛けたのだった。
61.飛んで火に入るのはどちらかな?
馬車を襲おうとしていた山賊達に対し、魔法で攻撃を仕掛けるアニー。浮き足だった山賊達は、凄腕の剣士であった馬車の御者にあっと言う間に切り捨てられる。そして戦いの後、馬車の主がアニーに挨拶したいと申し出たのだった。
62.馬車の中にて
馬車に乗っていたのはシャイロック商会代表のシャイロックだった。彼は娘がアニーのファンである事を明かし、助けて貰った礼も兼ねて商会への来訪を懇願する。アニーは、商会の評判を聞いてから来訪の可否を決めようと考えるのだった。
63.空の上からこんにちは!
村からフライブルクへ飛来したハニーマスタードは、街に大騒ぎを起こしてしまう。警備隊の詰め所に連れて行かれた彼女は、アーサーにチャリティショウの一件の事情聴取をされた後、魔女と取られかねない行為の自重をお願いされたのだった。
●第8章 シャイロック商会を訪れたい!
64.正当な商売とは?
リズにシャイロック商会の評判について問い合わせたアニーは、険悪な表情に直面してしまう。高利貸しが中心で、リズにとっては正当な商売とは見なせないと言うのだ。ともあれ往訪の件を皆に話すと、凄腕の剣士に興味を持ったシャイラのみ、同行する事を同意してくれたのだった。
65.シャイロック商会の初訪問
シャイラと共にシャイロック商会に訪れたアニー。いきなり強盗と遭遇してしまうが、女性の店員が見事な身のこなしで撃退してしまう。そして彼女の誘導に従い、シャイロックへの面会に向かったのだった。
66.シャイロック邸へ
シャイロックに面会したアニーとシャイラ。彼の娘と剣士のトウベイに会いたいことを話すと、彼らは私邸に滞在している事を聞かされる。その道中、トウベイの娘であるミズキに、シャイロックが資金を集めているのは、娘の病気を治すためと聞かされたのだった。
67.ジェシカさんとの出会い
ついにシャイロックの娘、ジェシカと対面したアニー達。進行型の心臓の病であり、それが近々自分の命を奪うであろう事を淡々と説明するジェシカに、ついつい気を遣ってしまうアニー。しかし、それは彼女を特別扱いしてしまう事だった。それに気付いて反省したアニーは、彼女を普通の同級生として扱う事を宣言する。
68.ジェシカさんとのお茶会
ジェシカとのお茶会の最中、彼女が魔術師の先輩としてアニーを尊敬していると聞く。彼女はアニーが破格の魔術師である事を知っていたが、彼女自身、凡百の魔術師と比べて遙かに速い習得速度を持っていた。また、シャイラがトウベイから剣術を習いたいと言う願いに快諾し、早速、手合わせを行う事となったのだった。
69.シャイラさんの剣術試験
トウベイと対峙したシャイラに対し、彼はシャイラが教わるに足る力を持っているか、確かめたいと言う。彼の初撃を当初受けようとしたシャイラは、ジェシカのアドバイスを思い出し、かろうじて回避する。実はその見極めが試験の合否を分ける判断であり、トウベイはシャイラに対して弟子となる事を許したのだった。
70.ジェシカさんの魔術教習
ジェシカがうまく使えないと言う”魔力探知”を確認するアニー。それを正しく発動できるように修正したアニーだが、そのためアニー自身が常人ではない規模の魔力を持っている事が発覚してしまう。やむなくそれを認めたアニーは、内密にしてくれるよう、ジェシカとトウベイにお願いするのだった。
●第9章 その名はナイトシェード
71.胎動
フライブルク近郊に密かに存在する悪魔崇拝教団の山砦、そこで暗殺者として訓練を受けていたナイトシェードは、最後の試験として、これまでの仲間であったブラッドモスと戦わなければならなくなる。命令とあれば、と無表情に戦った彼女は、死闘の末にブラッドモスの殺害に成功する。試験に合格した彼女には、向かうべき街としてフライブルクの名が告げられたのであった。
72.潜伏
フライブルクに潜伏したナイトシェード。少々治安の悪い界隈を歩いていると、チンピラに絡まれてしまう。やむなく路地裏に引きずり込んで始末する事を決意した彼女の前に、音楽と共に金髪の少女が現れる。
73.遭遇
チンピラに絡まれていた所をハニーマスタードに助けられたナイトシェード。お節介な行動パターン及びその強さに厄介さを覚えつつも、お姉さん、と呼ばれた事に、その昔「ねーたん」と呼ばれていた昔の記憶を思い出したのだった。
●第10章 家族の事情をよく知りたい!
74.侵入者アリ!
領主館でのお泊まり会の最中、何者かが侵入してきた。皆で協力して捕らえたところ、なんとそれはクリスの父親ビルであった。夜釣りをしていたリチャードから鍵を入手し、見物に来たとうそぶく彼に、アニーは彼の職業を問いただしたのだった。
75.尋問ターイム!
アニーの問いに対し、自分は大泥棒であり盗賊ギルドのギルドマスターである、と宣言するビル。アニーは考え込んだ末に、鍵を保護して届けてくれたと考えれば、まだ何も被害は受けてないと、無罪放免を宣言する。しかし、自分や家族、友人に被害があれば、容赦しないと釘を刺す事は忘れなかった。
76.突撃!クリスの晩ご飯
学校でクリスに夕食を誘われる一行。放課後にクリスの自宅に赴くと、そこで待っていたのはクリスの母、エレオノーラだった。エーデルワイスのような美しさと気品を持つ彼女に、一行は絶句する。そして、ビルとクリスの二人の弟と共に、夕食会が始められようとしていた。
77.ヤツはとんでもない物を盗んでいった、というお話
クリスの両親の馴れ初めを聞くアニー。なんとクリスの母はお姫様であり、忍び込んだビルによって駆け落ちしたのだと言う。シャイラが食卓にある料理の量が多い事を指摘すると、クリスは近所の人間も食べに来ているのだと返していた。そして、その言葉の通り、玄関に誰か人が尋ねてきていたのだった。
78.新たな知り合いができました(新しくない)
やって来たのは、盗賊ギルドの二人組、スレイとフランシスと、近所の子供達だった。彼らが孤児時代、エレオノーラによって強引に世話をされていた事を語る。うっかりアニーは自分が知らない筈の、彼らが盗賊ギルドメンバーである事を漏らしてしまうが、エレオノーラのフォローも得つつ、しどろもどろで弁解する。
●第11章 街を危機から救いたい!
79.大噴水での密会
街中のトラブルを仲裁していたハニーマスタードが、街の子供よりスラッシュが呼び出している事を聞く。翌日、指定の場所である大噴水に訪れたハニーマスタードは、スラッシュからギルドマスターに会って欲しいと頼まれる。しばらくの間逡巡した末、彼女は頼みを受け入れる事を決めたのだった。
80.デーモンコアの脅威
盗賊ギルドのアジトに案内されたハニーマスタード。リングマスターを自称するビルから、これは評議会からの依頼であり、デーモンコアと呼ばれる、最悪魔神級のデーモンの核となり得るアイテムが、ここフライブルクに持ち込まれようとしていると聞かされたのだった。
81.依頼・要請・リクエスト!
今回の目的は、デーモンコアを押収し、それが本物がどうか鑑定する事。問題は、黒幕が悪魔崇拝の教団である節がある事だと言う。彼らは暗殺者を多用している事が、リングマスターはハニーマスタードに後方支援を依頼した理由だった。正義の味方として、そのような危機に対する申し出を受けざるを得なかった。
82.眼下の敵!
目的の店の側、屋上で待機しているハニーマスタード。彼女の前で、盗賊達が暗殺者らしき人影に追われながら離脱しようとしていた。ハニーマスタードの支援により、一人は倒したものの、最強と思われる一人がハニーマスタードの前に迫りつつあった。離脱は無理と考えた彼女は、彼らに時間を稼ぐことを告げる。
83.ハニーマスタード死す
先制して放った”電撃の矢”は、無効化されていた。ハニーマスタードは”閃光”によって暗殺者の目を奪う事に成功するも、彼女の”無明氣照”なる技によって逆転を許してしまう。倒れ伏し、意識を失おうとしていたハニーマスタードであったが、その視界はなぜか白く染まっていくのだった。
84.目覚め
姉の背に抱かれていた幼少の頃の夢を見ていたアニーが目覚めると、そこは冒険者ギルド本部であった。服は血まみれであったものの、肉体的には傷は無かった事、また、着ていた筈のハニーマスタードの衣装も行方不明である事など、様々な謎や問題が発生している事にアニーは思いを巡らせる。
85.一体全体どうなってたの?
アニーは、先日交戦した暗殺者とおぼしき女性と遭遇し、彼女からハニーマスタードの衣装を返却される。デーモンコア押収時の状況を確認すべく盗賊ギルドを訪れたハニーマスタードは、付近で強烈な光が確認され、そして、血痕は残っていたものの、他には何も残っていなかったと聞かされたのだった。
86.新たな家族(新品)ができました
領主館に帰ったアニーは、新しい人影に迎えられていた。なんとそれはデーモンコアと人工の魂を結びつける事によって、再利用不能にするべく開発された自動人形、ユーリであった。そしてアニーは、彼女はアレックスの護衛と、雑用の手伝いも担っていると言う事情を聞かされたのだった。