登場人物紹介(第11章終了時点)
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主人公と家族的な人達
★アニー・フェイ(第1話~)
主人公。強力な魔力と術式魔法に関する深い知識を持つ。子供の頃に読んだ絵本の中にある魔法少女に憧れて、それを再現した「魔法少女ハニーマスタード」として、フライブルクの悪事を見つけては介入する生活を始めている。
動きは素早いが、体力と腕力に欠ける。早く独立して行方不明の姉を探すため、フライブルク冒険者学校に入学する。
普段は紺の魔術師の帽子に外套、白いシャツに赤いキルトスカートを着ている。髪は栗色の若干癖毛で三つ編みが多い。
武術もそれなりに修めているが、武術家になるつもりはない。マナを使って身体能力を強化する方法を学び、身につけ始めている。
現在、なぜか死ななかった疑惑が彼女の中で生じている。
使える事が明らかになっている魔法は、以下の通り。
第一環:照明、魔法の矢、閃光
第二環:防御、夜目、火球、電撃、小幻影
第三環:電撃の矢、浮遊、重力軽減、突風の息吹
第四環:爆裂弾、変装、重力子、風力制御
第五環:炎の息吹、修復
第六環:雷撃、暴風雪
第八環:業火の息吹
★魔法少女ハニーマスタード(第20話~)
アニー・フェイが変装した姿。
金髪碧眼、ストレートのロングヘアを持つ。髪の色、目の色、髪型を変えて、そばかすを消しているが、顔の形等は変えていない。
厄介ごとがあれば首を突っ込んでくるお調子者、いや、正義の味方として、街の中での知名度がかなり上がっている。
★アレックス・フェイ(第1話~)
アニーの妹。家事万能。裁縫も得意。普段は白と黒を基調にしたメイド服を着ている。あと眼鏡。付与魔術に興味を持っているが、まずは細工の修行を始めた所。
姉に対しては、基本世話焼きのツンデレ?姉と同じ武術は修めているが、やる気は無く、戦闘能力は不明。
ハニーマスタードがアニーである事に気付いている数少ない人間の一人。
★リチャード・ロン(第1話~)
年齢不詳。見た目は20代後半っぽい。アニーとアレックスの保護者。都会を避けて、村の片隅の領主館を借りて過ごしている。ちなみにこの領主館は、彼が作った様々な魔法の道具によって魔改造されている。
錬金術師で魔術関連の知識は深い。街では有名ながら、本人はそれを煩わしく感じており、人嫌いで通している。でもアニー、アレックスには甘い。二人に対する家族愛ではあっても、恋愛感情はない。
以前はパーティを組んでいた事もあったようだ。剣術も意外にうまい。釣りを趣味としており、たまに夜釣りに出かけたりもしている。
また、絹の国の東、極東の国に詳しいような事を口にしている。
●「お姉ちゃん」(第1話~)
アニー、アレックスの姉。本名不明。生死不明。8年前に村が襲撃を受けた際に掠われた可能性大。
★ユーリ(第86話~)
リチャードが開発した自動人形。デーモンコアを”魂の座”として、人工の魂を機械の体に定着させている。
髪の色は緑がかったプラチナブロンドのボブで、瞳の色は金色。服装は基本的にアレックスと同じ物を着ている。
筋力、敏捷性は人間を超えており、アレックスの護衛兼家事手伝いの任に就いている。
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冒険者学校関係の人達
★シャイラ・シャンカー(第6話~)
長身、長い黒髪、小さい頭に通った鼻筋を持つ、紅茶の国出身の美人剣士。タルワールと言う曲刀と、ジャマダハルと言う短剣を操る。かなりいい階級の出らしいが、お家騒動に巻き込まれるのを避けるべく、単身出奔してこの国にやってきた。
隠し芸として精霊魔法が使える。
紅茶の知識を持っており、現在、高級喫茶店であるウォルターズ・ティーラウンジでアルバイト中。その店のお客さんの女の子たちに、「件の君」と呼ばれている。
地元を離れてから師匠は居なかったようだが、最近トウベイに弟子入りした。
使える事が明らかになっている魔法は、以下の通り。
レベル1:照明
★クリスティン・ゴート(クリス)(第6話~)
外見は北方系、ストレートのプラチナブロンドに透き通るような肌、青い瞳、妖精のように可愛い。しかし、喋るとベタベタの西方系。基本的に世話焼きで悪い人ではない。なお、短剣を操る軽戦士で身のこなしは非常に軽い。
実家は大家族で、家族以外にも周辺にはいろいろユニークな人達が居るらしい。
アルバイトとしては入学前から、運び屋の仕事を行っている。
斥候の能力に長け、乙女のたしなみと自称して、忍び歩きや解錠術を身につけている。
父親は盗賊ギルドのギルドマスターであるが、父親の職業に(友人に手を出さない限り)反対こそしないものの、後は継がないと明言している。
●マリア(第6話~)
至高神教会の孤児院育ち。ドワーフの血がどこかで混ざっているのか、小柄な体格を持つ。赤毛で比較的地味な外見ながらも、両刃斧を軽々扱う豪腕を持つ神官戦士見習い。
外見からやや幼い印象を持つが、布教方法などにそれなりのポリシーはあるようだ。
治安を担う場合もある至高神教会の神官戦士見習いのため、近接格闘術、拘束術などにも長けている。
使える事が明らかになっている魔法は、以下の通り。
レベル1:照明、軽傷治癒
レベル2:平静
●エリザベス・デイビス(リズ)(第30話~)
フライブルクを治める五大商会の一つ、デイビス商会のお嬢様。
モットーは「金でもコネでも使える物は使う」
世間知らずでゴリ押し気味の部分もあるが、自身が負けを認めたシャイラをお姉様と崇拝し、彼女を追って冒険者学校に中途入学した。
ただし、扱いとしては聴講生であり、座学のみの参加で、実技訓練には参加しない。
●クレメンス(第5話~)
剣術の先生。元冒険者で戦士をやっていたが、膝に矢を受けてしまって引退し、この仕事を始めたとの事。
結構な腕利きで、アニーのトラウマ発症の要因となってしまった。
なお、武術好きで武術に関する知識も豊富であるらしい。
●ロジャー(第5話~)
魔術の先生。外見はナイスミドルではある。
高レベルの魔法を使う事ができ、その気になれば冒険者や小さな領地の側近などにもなれる実力は持っているようである。
ただ本人曰く、探究心もなく、お金儲けや名声にも興味がないから、ここで教えている、との事。
使える事が明らかになっている魔法は、以下の通り。
第六環:雷撃
●学科教育の先生(第5話~)
第一章では試験進行の説明のみの出番。現在は外国語や数学などの座学を教えているが、いささか影が薄い。
ただ、これは進行上の都合であって、本人の責任ではない。
●アニャ(第5話~)
受付のお姉さん。本来、職務に忠実な人だが、実はリチャードさんのファンで、その時だけは職務を忘れて私利私欲に走ってしまった。
●校長先生(第21話~)
50代くらいの元専業軍人。
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冒険者ギルドの人達
●アーサー(第28話~)
フライブルクの治安を担う冒険者ギルド警備部所属。
30代くらいの普通の紳士風の格好をしている。戦士では無く、刑事である事にポリシーがあるらしい。
人使いがうまく、自分に借りを作った人を上手に使う事を好んでいる模様。
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盗賊ギルド”小さき矢軸”の人達
★リングマスター/ウィリアム・ヘンリー・ゴート三世(ビル)(第74話~)
自称大泥棒。小柄で少々さえない感じの、西方方言がきつい中年男性。クリスの父親。北方の王国の姫君の寝室に忍び込み、まんまと連れ出して駆け落ちに成功している。
ギルドマスターとしては、真っ赤に染められた蝶ネクタイと上着を身につけるなど、”座長”の格好をしている。
盗賊ギルドの立ち位置としては、比較的正統派かつ穏健派である模様。
★スラッシュ/スレイ(第35話~)
女性口調の細身の男。投擲用短剣を持つ。
カタギに迷惑をかけない事をポリシーとしている。
クスリを街に持ち込んだ魔術師と交戦したが、相打ちとなってしまった。
チャリティショーでアニーと組んで手下役を演じる。孤児であり、同時期にエレオノールの世話になっていたらしい。
★フレイムスロワー/フランシス(第35話~)
密売組織の一件では、アニー・フェイにスラッシュを助けるように頼み、その後、彼を連れて去って行った。
チャリティショーでアニーと組んで手下役を演じる。基本的に脳みそ筋肉の力自慢のように見える。
孤児であり、同時期にエレオノールの世話になっていたらしい。
アニーの事を「魔女様」と呼称している。
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シャイロック商会の人達
★シャイロック・ベルモント(第62話~)
50代の老紳士。フライブルクを治める五大商会の一つ、高利貸しを中心としたシャイロック商会を経営している。
金利は高いが、比較的信用度の低い人間でも融資し、払えない場合でも担保の売却、あるいは、職業の紹介なども行っているらしい。
金に汚いと見なされているが、全ては娘のジェシカの治療のためだと言う。
★ジェシカ・ベルモント(第67話~)
シャイロックの娘。身長はアニーと同程度である。体格は細身ではあるが、出ている所は出ているようだ。
進行性の心臓の病を抱えており、今は激しい運動ができない程度であるが、近いうちに歩くことも困難になり、最終的には命取りになると考えられている。
自分の将来にあきらめを感じつつも、それに負けない芯の強さを持つ。
運動に関係のない魔術を勉強しており、同年代で活躍しているアニーを尊敬している。
利用できる魔法は以下の通り。
第一環:照明、魔法の矢、魔力探知
第二環:夜目
★トウゴウ・トウベイ(第61話~)
奇声を上げながら飛びかかる、初撃に全てを賭ける剣術の鬼。
かなりの年配で、長い白髪を後ろにまとめてくくっている。極東の島国、ヒノモト出身。
シャイロックが遠出する場合は御者を務める場合もあるが、基本的にジェシカの護衛についている。
★トウゴウ・ミズキ(第65話~)
黒髪を短めのボブカットにしている、切れ長の目をした20代前半くらいの綺麗な東洋系の女性。
鉄扇を使い、格闘戦に秀でている模様。また、トウベイの孫との事であり、彼と同じくヒノモト出身。
★シャーリー(第66話~)
シャイロック邸に勤めるハーフエルフのメイド。
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悪魔崇拝教団の人達
★指導者(第71話~)
初老の男性。悪魔崇拝教団の指導者である模様。
悪魔バフォメットの力を借りた魔法、”制約”を唱える事ができる。
★ナイトシェード(第71話~)
東洋系。長いストレートの黒髪を、頭の後ろで一本大きくポニーテイルの形で結っている。
ぴったりとした漆黒のソフトレザーアーマーを身につけ、ククリナイフと投げナイフを使用している。
十数秒で体の自由を奪う毒を常用している。
マナを利用した技、”瞬歩”、”無明氣照”を使用する。
冷静沈着であり、任務のためには全く感情を見せない。ただし、溢れんばかりの感情があるかのような演技を見せる事もできる。
★ブラッドモス(第71話~)
北欧系。紅く輝く癖毛を、ショートのウルフカットで自然にまとめている。
深紅に染められたソフトレザーアーマーを身につけ、スティレットを使用している。毒霧を吹く技を身につけている。
マナを利用した技、”瞬腕”、”瞬歩”を使用する。ジェレミー、サムという弟がいる模様。
ナイトシェードの相棒であったが、既に殺害されている。
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それ以外の人達
★エレオノーラ(第76話~)
クリスの母親、ビルの妻。元々北方の王国のお姫様だった。現在三十代半ば。
外見はプラチナブロンドのストレートヘア、肌の色は透き通るような白色、瞳の色は水色をしている。長身で細身ながらも必要な所はきっちり出ている。
出身柄、その佇まいは気品に満ちているが、家族や世話をしている子供達へのしつけは厳しく。家内で最強を誇っている。
★カール&グスタフ(第76話~)
クリスの弟達。双子で少々悪ガキ要素も持っているが元気いっぱい。
●ギャリ―・デイビス(第34話~)
エリザベスの祖父で、デイビス商会の当主。フライブルク自治組織の要職にも就いている。
外見は矍鑠とした感じのお爺さん。孫には甘い雰囲気も出しているが、立派な商店主になれるように気遣っているようだ。
優しそうな笑顔を常にたたえているが、冷徹な大商会の代表としての顔も持っている。
●リー・シューウェン(第8話~)
アニーとアレックスの武術の先生。
至近距離での打撃は最強クラスの威力を誇り、二の打ち要らずと呼ばれた凄腕の持ち主。今は好々爺然としており、子供相手に武術の先生をしている。
●ミッターマイヤー夫人(第17話~)
アニーとアレックスの礼儀作法の先生。元、貴族に仕えるメイド長だった。今は子供相手に礼儀作法を教えている。
●マリー・ワトソン夫人(第16話~)
アニーとシャイラの下宿の大家さん。三十代くらい。もともと主人の家だったのが、亡くしてしまったため学生に貸し出している。
●ヴィクトル(第17話~)
ドワーフの細工師。アレックスの細工の先生となる。ドワーフらしく、無口っぽい。
●マルガレーテ(第18話~)
村の裁縫上手なお姉さん。アレックスの裁縫の先生。ハニーマスタードの衣装を作ったり、ハロウィンの衣装作成の手伝いをしたりしている。
●グレイドソン(グレイ)(第5話~)
アニーの初等学校時代の同級生だった村の子供。もう卒業して実家の手伝いに入っている。
次回「第6章~第11章のあらすじ」は、8月22日に掲載予定です。
帰省中につき、いつもの時間には投稿できない可能性があります。(遅くとも14時には自動投稿される見込みです)
本編の再開は、8月26日を予定しています。