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異世界へ飛ばされたんですが...。  作者: 銀狐
第1章 異世界転移編
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第7話 新しい朝が来たんですが。

 昨日は本当にいろいろあった。

 今まで平和だった。

 そんな時にそんな平和な生活を崩すかもしれない痕跡が見つかった。

 それを確かめようとしたら異世界に転移された。

 まだ前の世界と似たような世界だったらここまで大変ではなかっただろう。

 本当に濃い一日だったなあ。

 今更うだうだ言っても無駄だ。

 幸か不幸か大切な身寄りが一緒だったのが心の支えだった。

 巻き添えにしてしまったんだ。

 この世界の魔法や技術も興味あってそっちばかりを見てしまうかもしれない。

 だがこれだけは決意を固めておきたい。

 たとえ身を滅ぼしてでも絶対に家族を守り抜くことを。



*



「おはよう。ユウくん。」

 窓から差し込む朝日がまぶしかった。

 そんな朝日の中に美咲がいた。

 いや、今はティラか。

「おはよう。よく寝れたか?」

「はい。よく寝れましたよ。」

 昨日はいろいろ起きすぎたからな。

 よく寝れたみたいだ。

 こんなにぐっすり寝れたのは久しぶりだな。

「とりあえずリン、ソーラとスウを起こすか。今後について少し話し合おっか。」

 俺は三人を起こすために立ち上がった。


「こんな朝はやくからなにー?」

「今後について少し話し合おうかなってね。まだメランさんたちも寝てるか準備をしているだろうし今がいいだろう?」

 もしくは寝る前に話そうと思ったけどスウも寝ていたからな。

 後でスウに言ってもよかったけど拗ねたりするからなあ。

 あと、単純に俺も眠かった。

「まず今日から訓練所に入ると思う。それでだ。この世界でも魔法は主に使われていた。昨日メランさんたちに言われた通り、詠唱や魔法名なしに魔法を発動する俺たちの魔法は目立つらしい。」

「それでー?」

「詠唱だとめんどくさいだろ?とりあえず魔法名を言ってから、もしくは言いながら発動させよう。」

「それぐらいならわかってるよー。」

「それと、俺たちだけが使えていた時魔法と時空魔法はしばらく封印だ。」

「まあ、そうですよね。」

 ソーラもわかっていた。

 そりゃそうだ。

 神魔法と呼ばれていて存在も伝承レベルの魔法だ。

 前のいた世界でも俺たちだけしか使えない特殊な魔法でもあった。

 使ってもいいかもしれない、と思ったけど危険が伴うかもしれない。

「さて本題だ。時魔法と時空魔法は伝承で伝わっていた。俺たち以外にも使える人がいるかもしれないということだ。」

「ということは昨日ユウが気にしていた手掛かりがこっちにあるかもしれない、ということかしら?」

「察しがいいな。おそらくそうだと思う。」

 俺たちは俺たちと似た魔法の痕跡をたどっていたら転移魔法でこの世界に来たわけだ。

 ということはこの世界に手掛かりがある可能性がある。

 その上、この世界にもその魔法が伝わっている。

 伝説や伝承だけでも探す価値はあるはずだ。

「ん?お兄ちゃん、それなら今からそれについて探したほうがいいじゃないの?」

「たしかに今から探すのも一つの手かもしれない。だけど今は安全な場所を確保したいんだ。こっちには知らない技術や魔法もあったから危険かもしれない。」

「なるほどねー。まあ一か月ぐらい我慢かー。」


「それとリン、しばらく錬成魔法は禁止だ。」

「えー!それじゃあ攻撃できないじゃない!」

「そんなことはないだろう?別の魔法で補ってもらいたい。その魔法は創造魔法かもしれないんだから。」

 時魔法と時空魔法と同じだ。

 目の前で神様が使ってると言われる魔法を出されたら目が飛び出るぐらい驚いちゃうだろ。

 前の世界だと神と言われていたけど。

「じゃあ、あらかじめ剣を作っといてそれを持ち歩くのは?」

 前の世界だったらアウトだな。

 でもこっちだとスレイさんも剣を持っていたしセーフだろう。

「それならかまわないよ。あとアイテムボックスに入れるのもいいかもしれない。昨日試しに使ってみたら出来たからたぶんリンもできるだろう。」

「やったー!あっ!」

 今度はなんだ?

「浮遊魔法は使っていい?」

 こっちの世界だと付属魔法に入るのか?

「別にいいけど…。」

「じゃあ使うね!」

 リンは喜んだあと剣を錬成し、そのあと剣を収める鞘も作り、腰に添えた。

 あと5本ぐらい錬成し、アイテムボックスに入れていた。


 リンと話し終わるとソーラが声をかけてきた。

「僕とスウはかまないですよね?」

「ああ、かまわないけど大きな魔法は控えてほしい。」

 ソーラは火、スウは水を得意としていた。

 五大魔法と言われている魔法だし特に問題はないと思う。

「私はどうしたらいいかしら?」

「うーん。ティラの魔法は俺と同じで固有魔法だろうな。使ってもいいかもしれないけど…。」

 ティラの魔法は大樹を使う魔法。

 俺も固有魔法を使っていたから別にいいんじゃないか?

「そういえば風の魔法は?割と使っていなかったっけ?」

「それもいいかもね。少し考えてみるわ。」

 なんかかわいらしくニヤってしてる。

 たまになに考えているかわからないんだよなあ。


 一通り話終わって出かける支度をしていたらドアがノックされた。

「ユウ、メランだけど準備できたら食事処に来てほしいわ。」

「分かった。終わったら行くよ。」


「お待たせ。みなさん。」

 食事処に着いた時にはメランさん、ドラウさん、スレイさん、アミールさん、それとミラさんが座っていた。

「ミラさん、仕事はいいんですか?」

「ええ、夜は忙しいけど朝はみんな準備とかでお客さんは少ないのよ。」

 たぶんみんなはここには飲み屋感覚なのだろう。

「みんな朝はごはん食べないの?」

「いいえ。朝ごはんや軽めのごはんはみんな自分で作っているわ。」

 軽食ぐらいは各自で作るのが一般的らしい。

 お酒を飲むときぐらいは用意してもらえるところにいくってことかな。


「実は話があるのよ。」


―※余談注意※―

用事済ませると夜中になるんですごく眠くなるんですよね。

それでも書きたいって思うときがあるんですよ。

次の日は死にかけなんですがね。

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