表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界へ飛ばされたんですが...。  作者: 銀狐
第1章 異世界転移編
7/49

第6話 このお肉、すごいんですが。

「お待たせ―!本日の盛り合わせセットとお酒人数分です!」

 これは、まさしく!

「マンガ肉だー!」

 リンが先に声を上げた。

 俺も声出したいけど先に出されて飲み込んでしまった。

「ま、まんがにく…?」

 ミラさんはリンの声で驚いていた。

 こっちの世界だとこれが普通でも俺たちがいた世界だとまずく食べれない。

 一部の人だと食べてみたいものの一つだ。

 まさか実際に食べられるとは。うれしい限りだ。

「まんがにくが何かはわからないけどこれはフォルシシという動物の肉よ。」

「フォルシシ?」

 少し説明を聞いたら前の世界のイノシシのでっかい版だった。

 動物は似てても全く一緒というわけではなくちょっと変わっているらしい。

「んー!うまいよこれ!お兄ちゃん食べないの?」

「食べるの早いよ!」

 待てをできない犬かよ!

 もうがつがつ食べてる。

 本当に妹か?弟じゃないよな?

「まあまあ。珍しいならかぶりつきたくなるものよ。冒険者にはおいしい味を求めてる人たちもいるぐらいだわ。まあとりあえず――」

「「「かんぱーい!」」」


 グイっとお酒を飲む。

 果実系の味がしてぐいぐい飲める感じだ。

「っかー!これはうまいね!」

「そうだろそうだろ!うちの自慢の特別酒を出したんだ。」

 そういいながら一人の男がこちらに近づいてきた。

「ほら。肉だけじゃなくて野菜も欲しくなるだろう。」

「ありがとう。えっと、あなたは?」

「ああ、すまない。亭主のフルバール・クラディーヌだ。ミラの夫でもあるよ。」

 筋肉一筋、というわけではなかった。

 何かを極めるための分だけ鍛えた感じだ。

 もしかして冒険者なのかな?

「これでも元は組合役員だったのよ。」

「おいおい、いつの話をしているんだ。」

 ハハハと言わんばかりにミラさんと話していた。

 またまた知らない言葉の登場。

 知らない世界だと、こうまで謎とはね。


「組合役員、とはなんですか?」

「ああ、さっきミラから聞いたけど訓練所に行くんだってね。そこで話されることだけど、まあ先に言っても構わないだろう。」

 そう言い組合役員のことについて説明してくれた。

 冒険者組合は多国で運営しているのは知っていたが組合所と組合本部は別々のところにあって、組織的な運営だった。

 そして上から組合長、副組合長、組合役人そして各地にある組合所の支部長。

 支部長は各組合所に一人、組合役人からは本部に在籍し、組合役人だけで5人いる。

 支部長はそこの組合所の一番強い人になる。

 その中で実力が上位になると組合本部への勧誘が来る。

 フルバールさんはその中の一人だという。

「俺はその中でも下のほうだったけどな。」

「それでも十分ですよ。」

 少なくともメランさんたちよりは強いだろう。

 でもやっぱり気になるのはどれくらい強いんだろう?

 一回、お手合わせしたいもんだな。

「おっと、何か考えてるようだが俺から組合に話を通すことはできないぞ。」

 そんなずるいことは考えてない。

 まあ、できたら頼みたいけど。

「違いますよ!ただどのくらい強いのかなと。」

「それは、説明しづらいな。おそらくこの世界についてあまり知らないだろうから組合に入ってからもう一回聞いてくれ。そうすれば説明しやすい。」

 まあ例えが伝わらないとわからないものだよな。

 ってことは何か成し遂げた、倒したとかで説明したりするんだろう。

「まあ話もいいけど飯も食べてくれ。冷めちまってはもったいない。」

 そうだマンガ肉!

 冷めないうちに食べておこう。

 あとほどほどに野菜も食べないと。

「そうだな。今は目の前の温かい飯をいただこうか。」

 と思ったらみんなは普通に食べていた。

 ティラまでそこまで夢中なのか…。


「そういえばユウさんたちは今日の宿屋は決まっているの?」

「いえ、このあと連れて行ってもらうつもりでした。」

「ならここに泊っていってはどうかしら?ここは宿泊も兼ねてる場所よ。もちろんメランたちも。」

「あら?じゃあ遠慮なくそうさせてもらうわ。」

「俺たち実はお金ないんですけど、その、それでもいいんですか?」

「うーん、ならツケでどうかしら?」

 ツケかあ。

 前の世界ではやったことすらなかったことだ。

 さすがにここまで払ってもらうわけにはいかないだろう。

 今はそれしかないだろう。

「それでお願いします。必ず払うので。」

 もう頭が自然と下がるばかりだ。

「でもユウさんたちには大きな部屋一つしか貸せないよ。それでもいい?」

「かまわないよ。みんなは?」

「ええ。かまわないわ。」

 ティラの同意に続きみんなも同意した。


 なにかティラとリンがミラさんに話かけていた。

 なにを話しているんだろう?

「ミラさん。お風呂場、ってありますか?」

「そんな貴族しか持たない豪華なものはないわよ?」

「えっ。じゃあみんなはどうしているの?」

「なにって、魔法で清めてますが。」

「「その魔法、後で教えてください!」」

「え、ええ。あとで部屋に案内したときに教えるわ。」

 やっぱ女の子だなあ。

 ってかこれ聞いちゃダメだったような。

 スウはもう眠そうにしてるどころか半分寝ていた。


 この後、部屋に案内されたあと、俺たちも一緒に魔法を教えてもらった。

 スウは部屋に着いたときにすぐ寝てしまったためティラに魔法をかけてもらっていた。


―※余談注意※―

予約掲載って便利ですよね。

実はこの話は土曜日に書いたんですよ。

ちなみに今は温かいです。

体調も戻り始めました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ