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異世界へ飛ばされたんですが...。  作者: 銀狐
第1章 異世界転移編
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第5話 おなかが空いたんですが。

 俺たちが終わった時にはもうメランさんたちの姿はなかった。

 早いな。

 見せればすぐ通れるのか。

 早くほしいなあ。


 中に入るとドラウさんたちと話をしていた。

「今日はもう日が沈みかけてるから宿屋を探そうと思うんだけど、どうかしら?」

 おお!ありがたい。

 これはお願いしよう。

「お願いしようかな。あっ!」

 っと、その前に注意事項を確認しないと。

「ちょっとまって。さっきもらった入国証で注意事項を見ないと。」

「ああ、そうだったわね。裏にある丸い印のところがあるでしょ?そこに魔力を込めてみて。」

 裏を見てみるとまん中に丸い印があった。

 言われた通りに魔力を込めてた。

「わあ!なにこれ!」

 リンも魔力を込めたらしく驚いていた。

 入国証から光の紙みたいなのが現れた。

 そこに注意事項に書かれている。

 そりゃあなくしたときの対処が重いわけだ。ハイテク過ぎる。

「へえ、こりゃあすごい。持ち運びを重視してこのサイズになったのかな?」

「ええ、そうよ。最初はアイテムボックスがないと持ち運べず、邪魔で宿泊先に置いていたら事故が多発してしまいそうなったのよ。」

 そんなに出かかったのかい。

 昔じゃなくてよかった…。

 見た感じ特別なことはなく、犯罪は厳罰されているぐらいだ。

 まあ、普通に別の国に旅行に来た時と同じ感覚かな。

「まあ普通に生活していればあまり関係ないようなことよ。」

「みたいだね。なにか事件があったときも指示するからそれに従って非難してくださいってあるぐらいだし、気軽に来れるようなところなのかもね。」

「変なやつにつかまらない限り、ね。」

 チンピラでもいるのかな?そりゃ怖え。

 因縁つけられないようにしとこう。


「じゃあ宿屋まで行こうと思うけど、どこか寄りたいところはあるかしら?」

 どこかねえ。

 そういわれて考えていたらスウが裾を引っ張ってきた。

「にい。スウ、おなか空いた。」

 断れないようなこの上目遣い。

 もはやおねだりのプロだわ。

 そういえば、まだ今日は何も食べていなくて腹が減ったな。

「お腹空いたからどこか食事できるところに行きたいです。」

 あっ!そういえばお金なんてないじゃん!

「すみません!そういえばお金持っていなかったんで…。」

「お金ならいいわよ。仲間を助けてもらったからここはおごらせてちょうだい。」

 おお!なんてありがたい。

 もしかして神様はメランさんなのではないのか?

「本当に助かります。」

「ええ!それじゃあ行きましょうか。」


 案内の途中、周りの家やお店を見た限りビルはなく、レンガ造りだった。

 コンクリートでがっちり頑丈な家や木造の自然な感じもいいけどこっちのほうが個人的に好みだな。

 まあどこが具体的にいいかって言われたら答えられないけどね!

「ここは私たちだけではなく冒険者もよく来るお店だわ。」

 案内されたのは見た感じ普通の食事処みたいところだな。

 中に入ってみたら酒場だった。

 日が沈みかけていたから仕事終わりの一杯と言わんばかりにググっと酒を飲んでる人が多い。

 普段は飲まないけどうまそうに飲むと飲みたくなるなあ。


 中には団体も座れるような大きな机があり、俺たちはそこに座った。

「ユウ達は、お酒は飲めるの?」

「ああ、全員飲めるよ。こっちではだれでも飲むものなの?」

 実は俺たちはとっくに成人を迎えている。

 見た目は、まあいろいろあって20ぐらいに見えるけど。

「人によるわよ。早い人は一桁の子も飲むわ。」

 こっちだと規制はなし、か。

 っていうか一桁ってどういうこと!?

 祝い事ならまだあるかもしれないけど下手したら死ぬぞそれ。

「いらっしゃい!注文はなににしますか?ってメランじゃない!」

 お店の人が声をかけてきた。

 どうやらメランさんと知り合いらしい。

 冒険者がよく来るっていたけど名前を憶えられているってことは仲がいいのかな。

「こんばんは、ミラ。今日はお友達を連れてきたわ。こちらはミラ・クラディーヌよ。」

「よろしくね!ミラでいいわよ!」

 言い方は明るくて幼く感じるけど見た目は立派な女性だ。

 看板娘なのかな?

「よろしく、俺はユウだ。」

「私はティラといいます。よろしくお願いします。」

「わたしはリン!よろしく!」

「僕はソーラ。よろしくお願いします。」

「…スウ。よろしく。」

「よろしくね!みんな!みんなは冒険者なの?」

「いや、訓練所に行こうとこの国に来たんだ。」

「ということは冒険者候補ね。もし冒険者になったらちょくちょく来てね!すこしならサービスするから!」

 もう元気いっぱいと言わんばかりな人だ。

 リンといい勝負じゃないか?

「ミラ。常連客を作ろうとするのはいいけど、注文していいかしら?」

 それはいいの、か?

 もう断りづらくなったな、これ。

「ごめんね!なにを食べる?」

「そうね、本日の盛り合わせセットとお酒人数分で。」

「はいよー!今日は大きな肉が入ったからオマケするよ!」

 大きな肉、と?

 前の世界でなかった例の肉を食べれるのか…?

 そうだったら楽しみでしょうがないんですけど。


―※余談注意※―

休日!休日ですよ!

昔は日曜しか休みなかったのに土曜日に休み作った人って偉大ですね。

まあ毎日休みで過ごせたらいいんですけど(ボソッ

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