第48話 到着したんですが。
この話にて更新を切ろうと思います。
完結となっていますが途中で終わってます。
書いているときも自分で見直しているときも面白い、と思わなくなったのと、
次どう書けばいいというのが分からなくなったのが原因です。
続きを書くとしたら新しく書き直したいと思います。
わざわざブックマークしていた方々、評価をしてくれた方、ありがとうございました。
身勝手なことですがご了承ください。
「とりあえず進んでみるか」
「そうしましょうか」
後には引かないで進んでみよう。
それに何か進みやすいし。
「もしかしてこっちかなー?」
「じゃあリンについていくか」
「まかせて!」
進んでも進んでも何も見つからない。
「もしかしてだまされたとか?」
「まさか。あんなにかわいい子なのよ?」
「かわいいからって嘘を使わないってわけじゃないだろ…」
どういう理屈だよ。
現に今は迷子なんだし。
「こっちなんてどうかな?」
「ん?とりあえず任せるよ」
「はいよー」
「でたー!」
「けっこう広いわね」
大きな木があるところにでた。
大きいせいか、ほかの木が周りにない。
「随分幻想的な場所だな」
「どうだそうそうだろう。何せここは神聖な場所じゃからのお」
「おじいちゃんだれ?」
「ふぉっふぉっ。儂はこの森に住む妖精王じゃ」
妖精王?
「じゃああの小さい子も知っているの?」
「ああ。あの子を恨まないでもらいたい。儂が頼んで誘導させたのじゃ」
「だから森の中なのに妙に進みやすかったのか」
誘導されていたのか。
全然気づかなかったわ。
「それでどうしたの?」
「儂が用があるのはお主じゃ」
「私?」
「そう、お主じゃ」
指をさしたのはティラ。
「何か用があったのかしら?」
「お主、樹を操れるじゃろ?」
「あら、どうしてわかったのかしら?」
「儂は妖精王。妖精を通したり樹を通してみたりもできるのじゃよ」
そうなると試験の時か?
よく見ているな。
「それでどうしたらいいの?」
「これを渡しておこうかとのう」
一つの木の実を渡した。
「何が育つのかしら?」
「それがわからんのじゃ。普通に育てたり魔力を込めたりしたけど無理だったのじゃ」
「ただ育てる時間が足りなかったんじゃ?」
「100年まってもそのままじゃ。木の実も腐ることなくのう」
どんだけ待っていたんだよこのじいさん。
100年たつ前に諦めろよ!
「…私でも無理そうだけど」
「まあまあ、持って行ってくれ。儂が持っていても仕方がないからのう」
「まあもらっておけよ」
「そうね。ありがたく頂戴しますわ」
「ところでエルフの国への道は分かる?」
「もちろんじゃとも。よかったらそこまで運んでやろう」
「ぜひ!」
「それじゃあこっちに来なさい」
周りに何もないところまで移動した。
何の魔法で行くんだろう?
「ほいっと!いってらっしゃい!」
風の魔法と合わせて木の葉がまっている。
木の葉に運ばれるのもいいな。
「じゃあねー!おじいちゃーん!」
「ふぉっふぉっ。木の実を頼むぞ」
「ええ。任せてちょうだい」
*
「ここがエルフの国か」
「森の中にあるのにずいぶんしっかりしているわね」
木が立ち並んでいる中にあるのに門もある。
ここにしっかり帰る手段があればいいけど。
この話を書く前に時間をかけて設定やらこういうキャラにしたいなどを考えていました。
今回で分かったんですが、凝れば凝るほど書きにくかったです。
何より設定が多かったせいで設定ばかりの話もありました。
初めての作品としていろいろと学べました。
そして初めての作品なので消すのも嫌なので取って置きたいと思います。
消されちゃったらそれまでですがね。
せっかく書いた設定があるので機会があれば使ったり新しく書き直したりしてみたいと思います。
ではまた会える日まで。
銀狐




