第42話 手加減されないんですが。
投稿時間間違えました!
2018/06/20の9時投稿予定だった分です!
「リーン、どこだー?」
「ここだよー!」
いたいた。
いつの間にか消えてびっくりしたわ。
「何していたの?」
「新しい魔法を見てちょっと思い浮かんだことがあってね!試していたの」
「どういう魔法?」
「それなら見たほうがはやいかも!」
どういう魔法なんだろう?
「いっくよー!黒針!」
「あぶねっ!」
「あははっ!ごめんごめん!まだ調整ができていないんだー」
何か黒い球を出したと思ったらそこから黒い針が急に伸びた。
しかも高速でだ。
瞬発力だけで避けれたのはもはや奇跡だ。
「でも使えそうだな」
「そうなの!こんなこともできるよー」
そういうと何個か浮かせて散らばせた。
「せっかくだしお兄ちゃん。たまには模擬戦闘しない?」
模擬戦闘かあ。
まあ今中に入るとまたなんか突っ込まれそうだからちょうどいいか。
「いいよ。ただし死なない程度でね」
「もちろん!」
「ルールは?」
「もちろん死傷以外はあり!」
「わかった。でも無理はしないこと。夕方までね」
「りょうかい!」
さてリンと1on1。
正直勝てる気がしないや。
「いっくよー!」
「あたってないぞー」
さっきの黒玉を飛ばしてきた。
そこから針を伸ばすだけあって弾丸並みに硬い。
速さはそこまではないものの骨は折れるな。
というか容赦ねぇ。
「まあまあ、これはまだ下準備だからさ!」
「ん?そうか」
何をするか少しわかってきた。
近づいたら伸ばす気だな?
「さすがお兄ちゃん!気づくのが早いね!」
「そりゃありがとさん!」
ちっ、避けられた。
氷の剣をつくって接近戦まで近づいた。
そうすれば容易に伸ばせないだろ。
それに距離を見ながら動けば近づくのも簡単。
「まだまだ序の口だよね!やっぱこうでないと!」
あ、やばい。
リンの戦闘の血が騒ぎだしている。
可愛い妹だけどこうなると怖い。
「次いくよ!」
「ぐっ!」
いつの間に取り出したのその剣!
というかつくったのか!
早すぎる!
「あはっ!まだまだ!」
「おい!ちょっと!」
「ほらほらー!」
こいつ!
手加減って言葉知らないのか!?
やばいやばい!
さすがに死なないように止めるだろうけど怖え!
「避けちゃうかー。これはどう?」
「やべっ!」
剣で切らないように黒玉をはじいて飛ばしてきた。
これじゃあ距離とっても意味がない。
「よっと!」
「だめだめ!それじゃあ玉を増やすだけ」
黒玉を斬ってみた。
斬る直前で伸びるかもしれないけどイチかバチかで試してみた。
それでも伸ばさない。
気づかれていたのか。
「おいおいリンよ。殺さないでくれよ?」
「もちろん!お兄ちゃんほど死なない人なんて見たことないからね」
だから大丈夫ってわけじゃないんだけど。
50話あたりを境目に更新頻度落とします。




