第39話 本を探しているんですが。
(修正)一部修正。誤字、変換ミスがありました。
「と言ってもこの量か。」
山積みになって本が部屋のほとんどを占めている。
ざっと見積もっても1000冊以上はあるんじゃないのか?
「この寿命がないことを知ってから私はずっと研究をしているわ。」
「じゃあなんで恐れられているんだ?」
「実験に使いたかったからよ。だから攻撃の仕方も考えた。そうしたらこうなったわ。」
「おいおい…。」
研究熱心なのはわかった。
だけどその分周りが見えないのか。
「どういうのを見たいのかしら?」
「神の魔法。空間魔法について知りたい。」
「…あなたたち、本当は私みたいに寿命がないんじゃない?」
「え?」
なんでそう思ったんだ?
「ちょっといいかしら?」
「【寿命確認】。」
青の魔女が俺に触れると魔法を使った。
「やっぱりね。あなたたち、時の魔法を使うのね。」
「……。」
「そうなのね。別に言う気はないからいいわ。」
「なぜ?」
「私も使えるからよ。あなたたちほどではないけどね。」
そういうと時の魔法を使った。
「これが証拠。」
「ずいぶんと弱いな。」
「もうちょっと言葉を選んでほしかったけどその通りよ。これが精一杯。」
目のまえの雫を止める程度。
俺が使った周り全体を止めるのとは違う。
「これでも使えるだけまだましよ。」
「それが寿命と何か関係あるのか?」
「ええ。あなたたちは疑問に思わなかったの?なぜ年を取らない。寿命が尽きないのか。」
「そりゃあ疑問に思ったけどわからなかっただけだ。」
「私たち魔女はそれを調べたのよ。今わかっているのは時の魔法。この魔法を使うと呪いのように寿命が永遠になるのよ。」
「結果がそれか?」
「ええ。今でも調べているわ。」
俺たちでも知らないことを知っていたな。
敵対しないでよかったかも。
「空間の魔法はこれよ。」
「一冊だけ?」
「一冊丸々あるだけでも多い方よ。」
「そんなに情報がないの?」
「あるにはあるけど童話よ?必要ないわ。」
そういうことね。
それ含めると多そうだけど。
「それにしてもこんなにあるとばれた時困るんじゃないのか?」
「大丈夫よ。この家を見ることができる人はあなたたちは氷の龍や雷の龍ぐらいだわ。」
「ジークさんも知っているのか?」
「雷の龍とよく一緒にいるからね。嫌でも覚えるわ。」
「なんであんなに嫌われているんだ?」
「龍の素材はすごく珍しくて研究に使うのよ。」
「まさかと思うけど…。」
「剥ぎ取ろうと思ったわ。できなかったけどね。」
なんていう無茶をするんだこの人は。
「よく無事だったな。」
「ええ。キリがなくて終わったわ。」
あの二人相手にキリがなくなるまで戦ったの?
この世界の人間って怖すぎるだろ。
*
一冊の本を穴が開くほどよく読んだ。
それでも解決になる手がかりは見つからなかった。
「熱心ね。何か手がかりがあったら伝えるわ。」
「ありがとう。それは本当に助かるよ。」
「通信の魔法は使えるかしら?」
「どういう魔法?多分使えると思うけど。」
念話の延長版みたいだと思うけど。
魔法が一致しないと話ができないし。
「これを見て。この魔法よ。」
なんだ、前の世界で使った魔法と同じだな。
それならすぐ使える。
「じゃあ見つけたら連絡をするわ。」
―※余談注意※―
最近寒いですね。
半そでで外出たらやばかった。




