第33話 冒険にでたいんですが。
こっちの世界に来て早1ヵ月。
無事、冒険者になれた。
まず今後の予定だ。
「これからどうする?」
「手掛かりを探しにいこうよー。」
「「「「同じく。」」」
「だよね。」
そのために冒険者になったんだし。
じゃあどこからいこうかなあ。
「「ティラさん!!」」
「どうかしたのかしら?」
「まずは。」
「「1か月間ありがとうございました!!」」
「あらあら。」
実はまだ訓練所内。
受け取って間もない。
それにしてもしっかりしているな。
ちゃんとお礼まで言いに来てくれた。
「僕たちもですよ。」
「「一か月間、ありがとうございました。」」
デイルとデイラも来ていた。
「どういたしまして。二人はこれからどうするの?」
「いったん家に戻ります。」
「一応報告しないといけないので。」
結局最後の最後まで二人について聞かなかった。
貴族ということしかわからない。
二人はどこか聞いてほしくない雰囲気を出していた。
それなら聞かないほうがいい。
「リリスとルーンはどうするのかしら?」
「エルフの国に行ってみるのです!」
「一度は行ってみたいと思っていたので!」
エルフの国か。
俺も一度は行ってみたい。
まあそれより手掛かりをまず探したいからな。
「それじゃあみんなとお別れなのか。」
「そうですね…。」
「寂しいのです…。」
「一生会えないわけじゃないんだ。俺たちみんな冒険者になったんだからなにかあったら組合を通して連絡なりすればいいんだからさ。」
「そうですね。僕たちは基本この国を起点に行動していくつもりなので。」
「何かあったら僕たちのところに来てもらうのもいいかと。」
やっぱ貴族だからあまり離れられないのかな。
それでもいてくれると連絡しやすくてありがたいけど。
「じゃあ私たちは先に行きますね!」
「またなのですー!」
「元気にやるのよー!」
二人は元気に走って行ってしまった。
俺たちも国からでるから一緒に行ってもよかったけど。
けっこう急いでいたらしいから仕方ないか。
「では僕たちも」
「また会える時を楽しみにしてます。」
「ああ。二人とも、体に気を付けてね。」
「「はい!」」
こっちの二人も行っちゃった。
「さて。準備ができ次第行こうか。」
「ユウ、ちょっといいかしら?」
「ん?どうかした?」
「あの子のことだけど。」
ああ、そうだった。
そういえばいたな。
姿を見ないと忘れちゃうなんておじいちゃんみたいだ。
「ゴウディさん、ちょっと話が。」
「そうだったね。ここではなんだからここに来てもらえるかな。」
そう言われると頭の中に地図みたいなのを見せられた。
「これは?」
「組合の本部の場所と来てほしい場所だよ。紙で渡すと怒られるからね。」
「勝手に行く分にはいいけど証明書とかが必要だからね。これを持って行って。」
なにか立方体の小さいものを渡された。
「石?」
「石だけど俺の魔力を込めた特別な石。俺が行かなくても俺の客人という証明になるから言われたらこれを見せてね。あ、それと終わったら返しといてね。」
「わかりました。」
どうやら国に出るまではもう少しかかりそうだ。
ペースは落ちると入ったが出さないとは言っていない←
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同時に書いていくつもりなんでよかったら読んでみてください。




