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異世界へ飛ばされたんですが...。  作者: 銀狐
第2章 訓練所編
33/49

第32話 冒険者になったんですが。

「聞こえているわよ。過剰評価じゃないかしら?」

「ふざけたことを。」

 完全に置いてけぼり。

 もうなんかいろいろと慣れたわ。

「後ろの方々は誰かしら?」

「なぜ答える必要がある?」

「そう。なら確かめるだけだわ。」

 そういうとアイテムボックスから何冊かの本を取り出していた。

「なんだあれ?」

「みんな気を付けて。あの本は特にね。」

「ネタばらしはよくないわよ?」

 すると本から魔法が飛んできた。


「これは水の魔法だな。」

 俺たちは魔法を使うことなくよけれた。

 元々避けれるようになっていたけど。

「じゃあこれならどうかしら?」

 また魔法が飛んできた。

 けど違う本からだ。

「これは雷の魔法だよな?」

「正解よ。じゃあ次はどうかしら?」

 今度は火の魔法が飛んできた。

 だんだんと威力も上がってきて危なくなってきた。

「また腕を上げやがったな…。」

「そろそろ分かって来たかしら?」

「本、それぞれが五大魔法を使うのか?」

「正解よ。」


「ユウ。あいつはそれだけじゃないよ。」

「まだなにかあるんですか?」

「あいつは年を取らない。なぜかね。当の本人もわからないらしい。」

「厄介ですね…。」

 本当に厄介だな。

 だんだんと強さが分かって来たわ。


「と、今回は挨拶までにしとくわ。用があったけど無理そうだったし。」

「用だと?」

「あなたたちが倒した龍よ。研究に使おうと思ったのにね。」

「…奪いにきたりはしないのか?」

「私も馬鹿じゃないわ。後ろの人たち相当強いでしょ?さすがに私一人では無理だわ。」

 俺たちはただ避けていただけだぞ?

 それだけで分かったのか?

 本当に厄介そうだな。

「用もないことだしそろそろ帰るわ。ジークによろしくね。」

「……。」

「まただんまり?あなたは本当につまらないわ。」

 そういい捨てると青の魔女は消えていった。


「あいつについて聞きたいよね。」

「もちろん。」


 青の魔女。

 魔女の一人で他に6人いると言われている。

 長く生きているゴウディさんでも全員とは会ったことが無い。

 一人一人強いがうえ、集結しているときに戦うと絶望的。

 幸いと言えば基本みんな別行動なだけ。


「昔、俺とジークで旅に出ていた時に出会ったんだ。あいつは今までの人間とはちがう。エルフや獣人でもない。魔人に近いと思えば闇の魔力は感じられない。本当に謎が多い。分かっているのは、五大魔法は全部使いこなしている。それに年を取らない。」

「もはや天災ですね。」

「ああ。だけど基本は表舞台にはでないからまだいい方だよ。」

 謎が多い人だなあ。


「まあ仕切りなおして帰ろうか。」

「そうですね。」

 魔法を発動し、訓練所へ移動した。



*



 訓練所。

「もう何人かは終わっているみたいだね。」

「全員合格なのかな。」

「そうだよ。合格しないとここにはいない。出来なかったら部屋に戻されて帰らせるからね。」

 無駄に厳しいな。


「「ティラさーん!!」」

「二人とも。合格できたのね。」

「はい!」

「楽勝なのです!」

 話を聞くと同伴の冒険者がプロ誘導がうまかったのこと。

 楽そうでいいなあ。


「ユウさん、お疲れ様です。」

「デイルとデイラも終わっていたのか。」

「ええ。」

「リリスとルーンと同じくうまく誘導してくれましたので。」

 全員誘導されるのかな?

 だから失敗したら厳しいのかな。



*



「よし!これで全員だな。まずはおめでとう!ここにいるものは全員合格だ!」

 歓喜の声が上がる。

 正直俺もうれしい。

 特に何もやらなかったけど。

「説明が終わったらこっちにきて組合証を受け取ってくれ。まあ説明と言っても無くさないように気をつけろ、ってことだけだけど。」


 組合証をもらおうとホシさんのほうをみたらジークさんがいた。

 立場上だからいるのかな。

 大変なのは本当そう。


 これが組合証か。

 入国証と同じぐらいの大きさ。

 しっかり訓練所のときに取った写真もついている。

 割とハイテクだな。


 なんだかんだの一か月の訓練所生活。

 今では短く感じる。

 これからは冒険者だ!

―※余談注意※―

やっと2章終わりです!

それに伴い更新ペースも落ちると思います。

主な理由としては新しく書いてみたい、次をどういう風に書くか考えるためです。

一応こっちか新しい方を毎日投稿できるように頑張ろうと思います。

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