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異世界へ飛ばされたんですが...。  作者: 銀狐
第2章 訓練所編
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第28話 探しに行こうとしているんですが。

「まあ俺が来たのは別にいいからさ。」

 全然よくない。

 この人たち、ひょっとして本当は暇なんじゃないか?

「一応言っとくけどこれも仕事だからね。それより依頼書は見ないのかい?」

 また見透かされた。

 ジークさんも十分恐ろしいけどこの人のほうが恐ろしいわ。

 まあいいや。

 依頼書のほうを見よう。

「なになに。ホワイトヘルファングの捕獲か討伐?ってこいつはたしか。」

「そう!ヘルファングの希少種だね。」


 ホワイトヘルファング。

 普通はヘルファングという名前。

 見た目は3,4mもある立派な大きな狼だ。

 デイルとデイラが討伐に行ったイータードッグなど敵ではないぐらい強い。

 違う点としては色と潜在能力の違い。

 名前通り、ホワイトヘルファングは白。

 普通のヘルファングは黒か灰色が多い。

 ヘルファングは群れをつくらず一匹で行動をする。

 もし戦うことがあった時、それは雌をめぐる戦いぐらい。

 その中でもホワイトヘルファングは完膚なきまでの勝利を得る。


「めちゃめちゃ危険じゃないですか!」

「まあまあ。俺もいることだし危険な目にはさせない。そこは安心してくれ。」

 いつも穏やかなゴウディさんだけど真剣な雰囲気だ。

 そこはもう安心していいかもしれないな。

「でも希少種ってことは見つかりにくいんじゃ?」

「そう。だから捕獲が優先されるんだ。どうしようもない場合は討伐になる。」

「捕獲したらどうするんですか?」

「さあ?依頼主は国の人らしいから戦闘用にでも飼い慣らすんじゃないかな。」

 あまり気持ちが進まないな。

「じゃあ討伐した場合は?」

「希少種だから素材も珍しいんだ。」

 なるほど。

 まあさっさと終わらせよう。

「準備が済んでいるならすぐにでも出ようと思うけど。」

「準備は出来てるんでいつでもいいですよ。」

「そっか。じゃあ行こうか。」



*



「まずはだけどホワイトヘルファングがどういうところに住んでいるか分かるかい?」

 門を通り過ぎて国の外。

 ゴウディさんが聞いてきた。

「いえ、どういう生物ぐらいしか…。」

「それでも十分だよ。しっかり本は読んでるらしいし。」

 ゴウディさんも知っていたのか。

 まあ2人でよく行動しているからなのかも。

「基本ヘルファングとほぼ同じところに住み着いている。場所はこの先にある小さな森林に住み着いているのが多い。歩いて数時間かかるけど。」

 歩いて数時間。

 うーん、そうなるとこっちに来た時よりもうちょい奥なのか?

 今日中に終わるのかな。

「ただ歩いているとそんなにかかるけど魔法を使えばすぐだよ。君たちなら構わないよね?」

「ええ。大丈夫ですよ。」

 そうなるよねー。


「到着っと。」

 魔法を使っておよそ30分。

 結構な距離を移動したな。

 距離感覚麻痺してるんじゃないのか?

 割と魔法を使いっぱなしだったし。

 小さな森林と言っていたっけか。

 草原ほど木がないということではない。

 かと言って森ほど木があるわけでもないし高くもない。

 子供がいたら秘密基地とか作りそうな場所だ。

「よし!まずはホワイトヘルファングを探そう。飛びながら探すのもいいけど不意を突かれて噛まれるだろうし。」

「でかいのに?」

「でかいけど腹が減っていると潜んでいる可能性があるからね。」

 怖いな。

 3,4mの動物がいきなり襲い掛かるとか。

 もう車にぶつかるぐらいみたいだ。

「そういうことだからここからは歩いて探すよ。」

「わかりました。」

 さて。

 見つけるのにまた時間がかかりそうだなあ。

―※余談注意※―

雨戸閉めるとやたら暑くなるんでエアコンをつけるときがあるんですよ。

めっちゃ風邪ひきそうになる。

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