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異世界へ飛ばされたんですが...。  作者: 銀狐
第2章 訓練所編
25/49

第24話 戦いを見ていたんですが。

 始まってから何時間ぐらいたったか?

 長い間戦っているな。


 リリスとルーンは魔法は速いが威力がなく防がれる。

 かと言って不意を突き、撃とうにも付属魔法で避けられる。

 なら近づこうとしても最初のあれ以来、警戒されて近づけもしない。

 それならデイルとデイラが有利じゃないのかと思う。


 しかし実際はそうでもない。

 でもなんでデイルとデイラは倒せないんだ?

 それは戦闘をあまりしたことがないってのもある。

 その上、リリスとルーンに比べて威力はあるものの、風の魔法よりは遅い。

 最初に受けて以来、二人は避け続けている。


 だから五分五分といった感じになっている。

 双方攻撃されたら避け、攻撃されたら避けの繰り返し。

 両方とも戦況を変える一手は出てこない。

 このまま続けるなら魔力量の勝負になる感じなのかな。

 それなら最近増幅させたリリスとルーンが有利に思えるけど。


「なかなか決着がつかないな。」

「そうね。4人とも才能があったからね。」

「ああ。このままだとリリスとルーンが勝ちそうだな。」

「でもあの二人気づいてなさそうだけどね。」

 たしかに二人とも気づいてなさそう。

 さっきから手一杯に見えるし。

 でもその手一杯を続けていれば勝てるはずなんだけど。


 ところでリンとスウとソーラはどこ行った?

「そういえばティラ、みんなは?」

「リンは飽きたから、スウはお腹が空いてソーラが連れて行ったわ。」

 なんだかんだ時間的には昼か昼過ぎぐらい。

 みんな食堂へ行っているのか人影は見えない。

 って、リンは飽きたからだって?

「リンのやつ、自由だなあ。」

 まあ俺たちもしもの時のために離れられないけど。

 どのくらい続くのかなあ。


 あれからさらに数時間。

 もう日が傾いていた。

 ちなみにいまだに決着がついていない。

 リリスとルーンが魔力量が多いから長期戦に強いと思った。

 けどデイルとデイラも意外と効率よく魔法を使って耐えている。

 ってかこのまま続けていたら何日かかるんだろうか。

 と思ったら、ほかの訓練生も終わったようでホシさんがこっちに来た。

「もうみんな切り上げたことだし、こっちも終わりにしたらどうだ?すまないが俺は報告をしないといけないから先にいくぞ。」

「わかりました。」

 そうだよな。

 俺たちはただ見ていただけだけど4人は動きっぱなしだ。

 しかも昼抜き。

 さすがにもう終わらせるか。


「リリス!ルーン!デイル!デイラ!今日はもう終わりにしよう。」

「「わかりました!」」「「はーい!」」

 返事をすると攻撃をやめてこっちに来た。

「4人ともお疲れ様。とりあえず水を飲みな。」

 俺は4人に水を渡した。

 ちなみにこの水はリンが持ってきてくれた。

 食事から戻ってきたスウとソーラに頼んでリンを呼び戻し、そのついでに頼んだ。

 リンはどうやら剣の手入れをしていたとのこと。

 暇は暇でも有意義に使っていた。


「さすがに動きっぱなしだったから疲れただろう。」

「はい。でもいい体験をできました。」

「僕たちは決めの一手がなかったせいで踏み込めませんでした。」

「私たちも同じなのです。」

「もっと使える魔法を増やさないと!」

 各々しっかり体験したことを振り返っていた。

 これは成長しそうだな。

 でも今は休憩を取らせないと。

「まあ今は体を休めさせないと。お腹は減ったか?」

「「「「はい!!!!」」」」

 疲れていると思ったけどやっぱ元気だな。

 若いっていいなあ。


「「いただきまーす!」」「「いただきます。」」

 食堂へ着くとホシさんが気を利かせてくれたのか、用意をしてくれていた。

 人数が人数だからけっこうな量だった。

「「「おいしー!」」」

 リリスとルーンとリンがそう言った。

「たしかに美味しいですね。」

「昨日の違く感じます。」

 デイルとデイラもおいしそうに食べている。

「たくさん動いたんだ。しかも昼もなしにね。さらにおいしく感じるだろ。」

 リンは違うと思うけど。

「明日からは魔法を教えるつもりだから、今日はもうしっかり休んでおくんだぞ。」

「「「「はい!」」」」

―※余談注意※―

やっと髪を切りました。

本当は毎月切ったほうがいいと思うんですがめんどくさがってなかなか行かないんですよね。

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