第23話 戦いを見ているんですが。
先に動いたのはリリスとルーンだった。
「「風よ、我が剣と成り敵を切り裂け!【ウィンドカッター】!」」
「効きません!我が盾となれ!【スケープゴート】!」
リリスとルーンが発動させた魔法はデイルとデイラの土人形ではじかれた。
「たしかに魔力は上がっているけど威力はそれほど上がってないな。」
確かに魔力は上がった。
けど今まで使っていた魔力量だけで魔法を発動させている。
「殻を破れていない、ってことかしら。」
「そうだな。あとは魔力を多く込めればあの土人形を壊せるかもしれない。」
さーて、リリスとルーンは戦いの中で成長できるのか?
*
~リリス サイド~
どうしよう。
唯一の攻撃魔法のウィンドカッターを防がれちゃった。
「ルーン、どうする?」
「う~ん…。」
もう1回撃ってみる?
いや、また防がれる。
この距離じゃ向こうに届く前に防がれてしまう。
「なら不意をつくのはどうなのです?」
不意をつくか。
たしかにいい案。
あとは向こうが油断してくれればいいんだけど。
「不意を突く方法、思いつく?」
「…むりなのです。二人とも警戒が強いのです。」
「じゃあどうしようか…。」
振出しに戻っちゃった。
真っ向勝負しても不意を突こうにも警戒が固い。
「ほかに思いついた?」
「あとはもう人形にはじかれないように動くしかないのです。」
「それしかないよね。」
はじかれないように攻撃を当てる。
それなら後ろだ!
「じゃあいくよ!」
「「エンチャント!【光速】!」」
これで後ろを突く!
*
~ユウ サイド~
エンチャント?って言うと付属魔法じゃないか?
「さすがに今ではあの人形を壊せないということを理解しているな。」
たしかに今の攻撃では倒せない。
ならどうすればいいのかを閃いたらしい。
準備が整ったのか、二人は動き出した。
「速い!」
おそらくエンチャントのおかげだろう。
普通の人より何倍も速い。
ホシさんほどの速さだ。
「あの二人、隠し持っていたのか。」
最初に聞いたときは言わなかったから切り札なのかもしれない。
二人は一気に間合いを詰めると魔法を発動させた。
「「風よ、我が剣と成り敵を切り裂け!【ウィンドカッター】!」」
二人は倒せる距離から攻撃をした。
「付属魔法を使えるのは貴方達だけではありませんよ!」
「エンチャント!【光速】!」
デイルとデイラも付属魔法を発動し、二人の攻撃を避けた。
二人も使うのか。
もうさすがとしか言いようがない。
「そんな!」
「うそでしょ!」
これはつらいだろうな。
「今度は僕たちがいきますよ!」
「「我らの前に立ちはだかるものを穿て!【ストーングラベル】!」
デイルとデイラは別の魔法だ。
二人合わせての魔法。
地面から石の粒が浮き上がるとリリスとルーンに向かって飛んで行った。
「くっ!【ウィンドシールド】!!」
「【ウィンドシールド】!!」
二人で力を合わせて守っている。
「強いな。二人合わせて発動させたから威力が高い。」
「威力もだけど速度も十分だわ。」
リリスとルーンも防ぐのに精一杯みたいだ。
「耐えましたか。」
リリスとルーンは見た感じ辛そうだな。
無理はよくないから止めるべきか?
「リリス!ルーン!もうやめとくか?」
二人はお互いを見合う。
そして、
「「まだまだ大丈夫です!!」」
元気な返事が返ってきた。
―※余談注意※―
一度体調を崩すとなかなか治らないもんですね。
小さいころはコロッと元気になってたんですが。




