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異世界へ飛ばされたんですが...。  作者: 銀狐
第2章 訓練所編
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第16話 いろんな種族がいるんですが。

「敵対している種族ってのは?」

「ユウさんたちは魔獣って見たことありますか?」

「ああ、あるよ。」

「魔獣は基本動物が闇の魔力をため込み過ぎてなったものをいうのです。人間も同じく闇の魔力をため込み過ぎると似たような変化が現れるのです。でもその場合は魔獣ではなく、下位魔人となり魔獣よりも危険なのです。」

 動物だけではなく人間もなるとはメランさんから聞いていたからな。

 ここまでは知っていることだ。

「下位魔人は人間の時の魔力に比例するのでそれほどではないと言われているのです。ですが、元々魔人として産まれた上位魔人は格が違うのです。」

「どれぐらい差がでるの?」

「平均しても下位魔人100体でも敵わないのです。」

 あの魔獣より強い魔人が100体でも敵わないかあ。

 それはまずい話だな。

 そこまでの脅威が存在するのか。

「その上位魔人のさらに上に立つ魔王がいるのです。魔王が率いる魔人たちは人類の敵なのです。」

 そのさらに上か。

 さらにまずいぞ。

 魔人ぐらいなら俺たちでもどうにかなるんじゃないかとか思っていた。

 けどその上がいるとなると下手に手を出したくない。


「あと伝説の類もいますよ。」

「伝説の類?」

「はい。龍族、妖精族それと天使族です。」

 これも本に登場していた。

「でもなんで伝説なんだ?実際にあったりとかは無理なのか?」

「こちらから合うのは不可能だと思います。龍族が住むところは門番が通してくれません。妖精族はたまに顔を見せてくれたりしますので会いたいと思って会えるわけではないです。天使族は身を潜めているって聞いてます。」

 なんで隠れているんだろう。

 なにかから逃げているのだろうか。

 もしかして魔王か?


「なるほどね。いろいろな種族がいるんだな。」

「ユウさんたちのところにはいなかったのですか?」

「人間しかいなかったよ。」

 今までは人間しかいなかったからなあ。

 魔法とか別の種族とか案外こっちの世界は知らないことが多くている価値はあるかもな。

 ぜひいろいろ知りたいな。

 でも危険なことには手を突っ込まないようにしとこう。


「二人は食事したあとも魔力増加をやるのか?」

「はい!ティラさんに少しでも近づくために!」

「リリスと同じくがんばるのです!」

 あぁ、なんてまぶしいんだ。

 俺ならとっくに疲れているぞ。

「じゃあたくさん食べておかないといけないわね。ほら、あの子みたいに。」

 そういうとリンの方を見た。

 またよく食べている。

「そんなに食べると太っちゃうんじゃないんですか…?」

「大丈夫よ。あの子は特別なの。」

「「うらやましい…。」」

 食べても太らない。

 というわけではなくリンは食べた栄養を魔力に変えることができる。

「でもなんでそんなに溜めているんだ?」

「備えあれば患いなしだよー!」

 …まあそうだな。


「では先に失礼します!」

 ルーンとリリスは先に食べてまた速足で戻っていった。

 何もそこまで急がなくてもいいのにな。

 さて、俺たちは夜まで何しようかな。

「夜までどう暇つぶす?」

「そうね…。」

「…もっと魔法使いたい。」

 珍しいな。

 スウのことだから昼寝するのかと思ったけど。

「なにか試したいことでもあるのか?」

「…こっちに合わせるため魔法を考える。」

 そうだった。

 こっちだと詠唱とか必要だったんだ。

 俺もある程度の種類考えておかないと。

「じゃあせっかくだし外行こうか。使えるか聞いてくるよ。」

 そういえばホシさんはどこにいるんだろう。

 もしくはウィルさんに聞けばいいのかな?

 何かあったら受付のほうまで来てって言っていたし。

 じゃあ行ってくるか。


「ウィルさん。外の訓練所って使ってもいいですか?」

「ええ、何もないときは自由に使っていいですよ。ちなみに何に使うの?」

「少し魔法の練習を。」

「なら存分に使ってちょうだい。自主的に活動することはいいことだわ。」

「ありがとうございます。」

 よし!使えるとのことだ。

 じゃあさっそくスウ達に知らせるか。

 どんな魔法を使おうかなあ。



*



「外に行くそうですよ。どうしますか?」

「せっかくだ。俺が直接行く。」

「わざわざ貴方様が出向かなくても!」

「煩い。お前は他のやつが来ないようにしていろ。」

「…かしこまりました。」

―※余談注意※―

最近はいつも動画を見ながら書いているんですよ。

その中で美味しそうな食べ物が出てくるんですよ。

...お腹空くなあ。

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