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異世界へ飛ばされたんですが...。  作者: 銀狐
第1章 異世界転移編
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第0話 プロローグ

初めまして。

銀狐(ぎんぎつね)というものです。

誤字、脱字、わかりづらい、読みづらいとかあったら教て下さいm(_ _)m

(感想などもぜひ!)

 季節は真夏。

 日差しは強く、セミもまた負けんと強く鳴く。

「いやあ、ここに来るのも何回目なんだろう?」

「報告係に着いたのはたしか、4か月前だから今回で5回目だな。」

 周りは山に囲まれ、どこか神聖な場所と思わせるような森があった。

 そんな山の麓に2人の男が話をしながら、森の奥に向かって歩いていた。

「それにしても今日はすげえ暑いなあ。早く終わらせて帰りたいよー。」

「確かに。でも気持ちはわかるが、すこし気を緩めすぎだぞ。」

「わーってるよ。にしてもなんでこんな山の中に建てたんだろう。神聖な感じがするからって言われてるのは分かるには分かるけど。」

 二人は駄弁りながらどんどんと森の奥へと進んで行く。


 奥へ行くと森の中に人の気配がない木造の家があった。

 二人は真っすぐにその家に向かった。

「さっさと掃除と報告して終わらせますかい。」

「そうだな。」

 二人は笑うと戸に手をかけた。

 そのときには二人から笑顔が消え、真面目な雰囲気であった。

 中は広々としており、中心には5体の木像が置いてあった。

 二人は黙々と隅から隅まで念入りに掃除をしていた。

 掃除が終わると二人は資料を手にし、銅像の前に立ち、

 木像に話しかけた。


「報告します。今月も先月通り、解決案で出ました取り組みで事件は減り続けております。技術開発は強化対象に入り、研究、実験を進めております。そして―――。」

 淡々と資料に書かれていたであろう、今月の出来事を説明していた。

 話は短くなく、長くもない。

 1ヵ月の出来事で重要なところを上手にまとめ上げられて話されていた。

「――以上です。何か問題点などはございますか。」

 話す内容が終わり、顔を上げた。

すると、

「ああ、報告ありがとう。特にないから大丈夫だよ。」

 と、木像が返事をした。


「では、我々はこれで失礼いたします。」

 二人は驚きの素振りもなかった。

 お辞儀をすると二人は外へ出て、来た道を戻ろうと歩き始めた。

「今日はまん中が話していたなあ。相変わらず少し不気味だよな。木像に話すのは。」

「たしかにそう思うけど、立場上仕方ないだろう。」

 そういうと一人の男は後ろを振り返った。

 見た先は、先ほど木造の建物だった。

「なんせ、俺たちが信じている神様なのだから。」



***



 俺は街にある公園のベンチに座り、通信を聞いていた。

 公園とは言え自然豊か、とはいいがたい場所だな。

 ビルに囲まれているし、人工的に植えた木が並んでいる公園だ。

 公園の隣には学校があって賑やかな声が聞こえる。

「いくぞー!そりゃあ!」

「へへ。そんなのくらわないよーだ!」

 そんな学校にいる子供の掛け声とともに火があがり、別の子供が火を防いでいた。


 この世界では誰でも魔法を使う。

 もちろん子供だけではなく大人もだ。

 俺たちのいる街では科学技術だけではなく魔法も使われている。

 中には魔法と科学技術を合わせた魔法科学という分野まである。

 魔法だけでも便利なんだが、魔法は魔力を使うからもっとラクしようと別の力を求めたら科学技術ができ、発展した。

 そんな中生まれた魔法科学は二つの長所を取り上げた感じですごく便利なものばかりだ。


 それにしても、暑いなあ。

 さっきの人たちも大変だろうに。

「今月もいつも通り、か。平和である限りうれしいけど、こんなにも経つと退屈になるもんだよなあ。」

「そう?平和なんだからいいじゃない。毎日のように忙しいのも嫌でしょ、悠くん。」

「時間ピッタリだな。美咲。」

 ちなみに悠は俺。

 俺の独り言につっこみを入れたのは美咲。

 街中で歩いていたら目を奪われるぐらい可愛い。

 それと美咲は俺の嫁だ。


「ところでほかの3人は?」

「喉が渇いたって言って買いに行ったよ。そろそろ来るんじゃないかな。それと、ほかに何か報告はあった?」

「問題としては魔法科学の新技術がすこし行き詰っていることぐらいかな。」

「それって結構大事じゃないの?」

「聞いた限りで考えると、おそらく原因はすぐに分かると思うよ。つい先日の出来事のことだったらしいからね。今頃解決してるかもしれないよ。」

 情報が本当に早いうえ、その内容が事実。

 新しすぎてまとめる時間もなかったんだろう。

 そこだけは丸々読んでる感じだったし。


「お兄ちゃんたち、おまたせー。」

「よう、鈴。それに智輝と涼音も。」

「こんにちは、義兄さん。」

「…にい、おはよ。」

 陽気で元気にポニテを揺らす鈴。

 男にしては少し髪の長い智輝。

 ショートで小柄で、見てて癒される涼音。

 ちなみに鈴は俺の妹で、涼音と智輝は美咲の双子の妹と弟だから俺の義理の兄弟だ。

「お兄ちゃん、今日はどこかにいくの?」

「今日は少し木像がある家に行ってみたいと思うんだ。」

「えっ。なんであんな森の中に行くの?」

「ああ、実は報告を聞いていた時に何か木像の近くで俺たちと似た魔法の気配を感じたんだ。」

 俺が言った瞬間、みんなの目が変わった。

「なぜ、今頃なんでしょう。」

 智輝は深く考え始めた。

「とりあえず、まずは行ってみよう。今考えても仕方ない。探索していれば何か分かるかもしれないし。」

 今は考えるより実際に行くほうがいい。

 なにかの罠ということもあるけど行動に移らなければ意味がない。

「そうね、とりあえず行きましょう。悠くん、お願いね。」

「はいはい。」

 適当に返事をした。

 俺は移動係かなんかなのか?

 報告に来ていた2人は早く帰りたがっていたからもう帰ったいるだろうし直接行っても大丈夫だろう。


 転移魔法は術者のある程度の範囲内に入ってもらう必要がある。

 理由は近くにいるものまで転移してしまうからだ。

 人だけを転移させるのは、できるにはできるけど魔力調整が難しいうえに不器用だから俺には無理。

 みんなが範囲内に入り、俺は転移魔法を発動させた。

 行った場所には行けるというゲームにある便利魔法みたいなやつだな、これ。

「はい到着、と。」

 転移だからほんの一瞬だ。

 それにしても久しぶりだなあ、ここに来るのは。

「特にぱっと見た感じ変じゃないけどねー。」

「まだ建物の中って可能性がありますよ。」

 たしかに魔力を感じたのは話を聞いていた時。

 だから建物の中の可能性が高い。

「じゃあさっさと調べますか。俺たちと同じぐらい魔法を使えて敵対するなら大惨事を招くかもしれないからな。」


 なにが原因なのだろうか。

 いつの間にか速足になり、建物へ向かっていた。

 罠を警戒しつつ、俺は慎重に戸を開けようと少し開けた。

 その瞬間、建物の上に建物より大きな魔法陣が描かれた。

 俺たちは建物の中より突然でてきた魔法陣に驚き、上を見上げていた。

「これは―――。」

 俺がつぶやいた瞬間には、俺たちは光に包まれていた。


―※余談注意※―

改めて初めまして銀狐といいます。

今回が初作品で特に気にせず好きなように書いてみました!(おいw

正直、設定とかある程度こんな感じがいい!だけで大丈夫かと思ったらめちゃめちゃ大変でした。

いつも夜中に書くんですが設定だけでけっこう日数かかっちゃいました。

まあ設定で使った分、話は進めやすいですけどね。でも人物名は本当に厳しい...。

ちょくちょく書いてあるときに思ったことなどを書くと思います。

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