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Яe.Rebellion  作者: マギ
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愁傷するか、否、このゲームに叛逆するか

こんにちは。読もうとしてくださって、ありがとうございます。

「くっ」

「はよう立てい」

「わかってるよ」



TVという昔、家に一台は基本あったらしい映像を垂れ流すものだ

「つまんねー」

俺の名前はマキナ。俺は親父がいない。

で兄と母がいるが、母と暮らしている。

兄はシャルム街、高層ビルが立ち並び、星空なんて見えやしない夜空の下に住む。

そこでAIKという、AIでは作成できない、音楽を作っている。

最近はほとんどの仕事をAIがこなすようになってしまって、

一般的な職は重宝されないみたいだが、兄はラッキーだ。

母は仕事をしている。ゲルバデ、赤子の人工的な作成を試みている。

母はコーヒーが好きだ、煎り立てのあっつあつのものを。

最近コーヒーの美味しさが分かってきた。ボトルコーヒは苦い。

そう、豆を粉末状にしなければ、苦くないのだ。

母の気持ちが理解できる。まぁ猫舌だからやはり、熱いのは無理なのだが。

っで、その話に関連してるか分からないが、今度母の誕生日だ。6月31日

だから、俺もついでに飲めるから、

コーヒー関係のプレゼントを買おうと思ってアンティークを見ていた、

そしたらTVという薄くて長方形で、映像を映し出し、音も出す。

というものがあった。それは今では絶対に無い物だ。

なぜなら、今の時代モニターなんてものはなく、

視界上に何もかもが浮かんでいた。

リンク装置だ。うなじにチップのようなものを埋め込み、

脳に色々な信号を送り視界上に映像を映すなどの機能がある。

西暦2700年に開発され、それ以降102年間永久に進化を続けている。

物珍しさに、母の誕生日プレゼントをケチってコーヒー豆にして、TVを買った。

届くのが待ち遠しかったが、起動した今、付属のデータを読み込ませる。

画質悪い、音悪い、面白くない、なんなんだよ!

調べる。何かないのか....と、面白くないなんて論外だ。

このまま、存在価値がないものを知った。で終わらせたくない

何か他にないのか、付属のデータ以外で見るものは....

「あった」

何かと周波数を合わせる? まぁ、やってみよう、

「コネクト」

背部から自由自在に動くプラグが生える。これがリンク装置だ。

電子機器とつながることができ、簡易的に操作することができるようになる、

始めて操作機能使ったな。機械と接することないからか、

砂嵐だ!

....

何か見えた、これが調べたときに書いてあったCMかな? 流れ始める

「link型オープンワールドMMORPG。PCから無料でプレイ可能! 

時間を拡張しているので現実で1秒がゲーム内で一日です。link out で検索」

何だろこれ現実で一秒がゲーム内で一日って、どういうことだよ! 

興味あるなー、家にPC無いからな、どうするか、

最近の人々はリンク装置さえあれば何でもできるため、

PCはほとんどの人間が持たない。宗教的な奴らはPC、

使ってたりするがな。なんか使える所ないかなぁ? 

調べる。ネカフェが出た。なにこれ、初めてみたぁ、

じゃあとりあえず、このネカフェ行くかな

....

「いらっしゃいませー」

明るい。温かみのある照明だ。店員さんも優しそうな顔をしている

「こんにちは。PC使いたいんですけど、」

「ドリンクバー・ソフトクリーム付きで、30分500yenです追加が30分おきに300yenです」

ドリンクバー無くてもいいと言おうと思ったが

、料金表に全てドリンクバー・ソフトクリーム付き。

と表記されているから、あってもなくても料金は変わらない感じかな、

「わかりました」

「どこにされます?」

「てきとうに、」

「そうですねー。じゃあ508がいいかと、」

「じゃあそこで」

「ドリンクバーとソフトクリームは、

個々の機械の隣にコップやスプーンなどがありますので、自分でお取りください。」

しばらく、赤い絨毯の上を進む、壁は木製? 

みたいな感じ。ドリンクバーの横は、3人ほど並んでいた。

その先には転送機がある。転送機はでっかい額縁みたいなものだ。

そこを通り過ぎると、指定したフロアの転送機から出てきている。

1~5フロアまであるようだ。508だから五階かな。

五階のボタンを押し、転送機を通り過ぎると、そこはもう五階だ。

そこからまた一直線に部屋がずらーっと並んでいる。

「508、508、あった、えーと、PCを起動。検索link out と」

起動早いな、てかなんかこれTVに似てね? 

そんなの考えたら後悔してくるじゃねーか。ほっとこ。出た これかな、クリック

[同意しますか?はいorいいえ]

超唐突!! 同意文読むの、めんどくせー、

同意しないとできないんだろ、どっちにしても、はい、とっ

視界が真っ白になる。色々な物が走馬灯のように流れていく、青空だ。

すこし頭が痛い 目がちかちかする、少し時間がたち落ち着く、風が吹いた。

流石link型まるでホントの風のようだ。人工的なのにすげーなー。

完成度たけー、で何すればいいんだろう? 

刹那,目の前に可愛い女の子が表示される。触れられるわけでは無い。

「こんにちは。マスター。私はマスターにつくことになったナビゲーションをする者です

 今はまだ設定が完了していないので具現化出来ません」

具現化? あぁ触れるようになるのか、

「考えてること分かるんですよ!」

「申し訳ございません」

ゲームに入った直後土下座をした。ゲーム内で土下座するなんて、

普通に遊んでたら絶対起こらないことだよなー

「ほんと悪い、ところで、今はチュートリアル的な何か?」

「ええ、そうです、これから私のフォルムと初期配属地を決めてもらいます」

「俺は現実のままの容姿なのか、ふーん。分かった。どうすりゃいいの?

「背後にある建物にて行われます」

振り向く筒状の天まで貫く塔がある、歩き出す、話すことがねぇ、

まぁまだ見た目決めてないからそんなもんか。目の前まで来ると左右にとびらが開く

「ここでいいのか?」

「ここで全ての設定を行います」

中に踏み込む、中央に操作パネルがある本能的に触れる、

超光っていてボタンみたいな突起があったからね。すると

脳内をいじられる感覚にとらわれる。しばらくそこに立ち尽くす。

ナビゲーションをする者? が具現化する、しかも俺好みだ! 

さっきまでのあれは何だったんだろうか。あれもあれで可愛かったが....

「よろしくお願いします。マスター。名前は何にされますか?」

声が全く違うじゃねえか、可愛い!

「よろろろ....よろしく!」

「はい!マスター」

なにか熱い眼差しで見てくる、な、なんだ?

「あ~名前か」

相づちを打ってくる。ん~どうしよう

「フリージア」

「フリージア?」

「いやだったか?」

「いいえ、そんな私のとっても好きな花です」

よかった、これでフリージアのモデリングは終わりかな、

「次は配属地って言ってたけど何なんだ?」

「えっとこの世界は4つの種族に分かれていて、機械・悪魔・天使・人間で、それらが住むのは、海下ディストピア・地上ラプチャー・天空ヴィタチャンバー・地下コロンビアですどれにされますか?」

「ディストピアかな」

「わかりました」

では....

あれ種族は? と思ったが、

視界がブラックアウトする。

「着きました」

目がちかちかする、

「大丈夫ですかマスター」

視界が開ける、海底? ガラス越しに魚? ん? 真っ白い照明。

背後には最初に見た塔と同じフォルムのものがある、

目の前に心配そうに顔を覗き込むフリージアがいる。

ここがディストピアかな。あー心配してるのか、

「大丈夫だ、たぶん」

「そうですか、少し心配ですが、ここがディストピアです」

「へー海の中なのか、そういや海下っつってたな、どういう感じの都市なんだ?」

「背後の塔、そこを中心として、円状に都市が形成されています。」

「この塔を中心とするってことは、これよっぽど大事なのか?」

「大事です、この塔はラスに繋がっています。ラスはミットシュルディガーという、この世界における戦いが、行われています。どんな手を使ってもいいとても自由度の高い競技です」

それがこのゲームの主な戦いかな? 内容はまた今度かな。

「何となくわかった、とりあえずディストピアを散策しようよ」

「そうですね。いいと思います、何かあったら左腕のデバイスで呼んでください!少し待っててください、」

へー左腕のデバイス、なんかアンティークでありそうな....

側面には、ボタンが数個ある。タップする系のやつか。

「おう!ってどこ行くんだよっ」

「散策して時間つぶしてください」

聞こえなくなった、突然どこかへ飛び去る。

ナビ役じゃないのか....そんなのあり?! フリージアは当てにならない、

左腕の端末か、タッチパネル式、えーと表示されてるのは、

arme uncle (アルム アンクル) か心拍数だったり、体調に関すること。

所持金は、ゼロ....どうすんだよ、マップは自動更新かな、

メッセ、これでフリージアとの連絡か、所持物、洋服特殊効果無し、

パット見、目につくのはこれぐらいかな。所持金ゼロ、

それってゲーム的にどうなの? 周りを見渡す、人っ子一人いねーな、

電気がついていて明るく、地面がきれいに舗装されているのが分かる。

自然を感じられるような植物みたいなものは、見当たらない

誰もこのゲームやってねーのか! もしかしてよる? 

まっさかぁ超明るいぞ

まあ商売人とかのCPUはいるだろ、宿屋、あるから入るかな、

ここの宿屋の人に色々聞こう。

ドアに手をかけ引く、開かない、押すのか、開かない

「なんなんだコノヤロー、開けろよ!おい!」

蹴る、殴る、叩く

木製で作られているとは思えないほどの頑強さ。

こればっかりはゲームを始めたばかりの俺には分からない。諦めて、

フリージアにメッセしよっと、だが、文字を考えても表記されない、

リンク装置は文字を思い浮かべるだけで、表記されていた。

打たなきゃいけないのか、いつの時代だよ、

「人っ子一人いない、ドアは閉まったまんま、叩いても出てこない、ここ何なの?」

と送ろうとしたとたん、ゴト。キーーーーー、ドアがゆっくり開く、

なんだ? 振り向いた先に立つぽっちゃり気味の女性、

「もーうるさいな、何だい? またあの男だったらボコボコのボコにすんぞ、ん? 見ない顔だね、ひょっとして、新人さん?」

「人いたー良かった、今さっき始めたから、一人で寂しくて寂しくて、あー質問の返答? まぁ新人かな」

「ナビゲーターは? でもそれよりも新人ってことホント? 話聞かせて、中入って入って。みんなに知らせなくちゃ、ちょ、ちょっと待ってて、興奮しすぎて言葉がー、さ! 入って入って」

「あ、ありがとうございます」

とっても焦っている、

「そ、そこ、座っといて。....はいお茶」

「ありがとうございます」

「それ飲んで、ちょこっと待っててね」

カウンター? らしきところに勢いよく走っていった

何なんだろう、中は定食屋のようだ、宿屋じゃなかったっけ?

後で聞こう。それにしても人少なかったな夜なのかな、あ! 

もう皆このゲームやめてんのかな....そういや種族決めてないぞどうなんだ? 

あとあのおばさんはどこ行った?

刹那、エンジン・ジェット音・チェーン音。全部機械によるものだ、複数か! 

たくさん。どんどん近くなる、ドアが吹っ飛ぶ、驚愕機械だ、それもたくさん、たくさん。

「すっげーーー」

俺の叫びは全て色々な音でかき消されるが、正直舐めていた。

最近のロボットは皆スタイリッシュでそれはそれでカッコいいが俺が好きなのは、

まさに今眼前にあるようなものだ。機械に重みがある、

「うわ~、かっけー」

それに、リーダーっぽい人が食い気味に

「そうか、ところでだ、お前はこのゲームをどこで知った?」

「普通に広告で流れていましたよ」

少し間をおいて

「ー? 今じゃ、このゲームに関しての広告は違法になっているはずだが?」

「でもTVのCM? で流れてましたよ?」

「TV? あーなんかあったな、TVは規制に引っかかんないのか? ところで、なんで君はTVなんか持っているんだ? 今じゃリンク装置の新型とか出てるし、そんな古いもの....」

「興味持って買ったんですよねー。全然面白くなかったけど!」

「そこで流れていたのか....そんなに自分をデータ上の存在にしたかったのか?」

「データ上の存在? ただただ現実で1秒がゲーム内で1日を体感したかっただけですよ、気が済んだら帰ります。それにしても、皆inしすぎじゃね?」

周りが可哀想な目で見てくる、

俺がお前らを可哀想に見る理由はあるけど

何だろう、この都市ディストピアは、

土地上の問題で弱いとかかな? でもこんなに沢山この時間にいるってことは、

このゲーム凄いかも! 心が今まで以上に浮かれる、だが、さっき話していた人の後ろから

「お前、同意文読んでないな、」

「あぁ、そうだが、だって読むのめんどいじゃん」

「俺はモラルの低い言葉が嫌いだが、お前は馬鹿だ、本当に....ー自分のしたことをわかってないだろ、アルム アンクルでヘルプあるから見てみろ同意文。」

なんだ? 感じ悪! 同意文になんかあるのか? 

このゲームはやめることが出来ません的な? まそんなことないだろうけど、

ヘルプをタップし同意文のところを読んでいく、今までにも、

よく読んだことのあるような文だ、最後まで読み終えた、

「なんだよ、なんもないじゃんか、」

「まだ下に伸びてるだろ」

ホントだ、まだ続いている、やたら空白の部分が長い、なげーな。そう思いながらスライドしていく、「このゲームを開始した時、現実の肉体は死す」....

「は?! どゆこと?」

「文の通りだ、きっとお前の体はすでに死んでいる」

「じょ、冗談だろ、じゃあなんでログアウトの表示がある。」

ログアウトをタップする。「ログアウト後、意識を戻す体が生きていません」

「は?」

「それは、フェイク? 飾りみたいな」

タップする。何度も何度も何度も何度も....表示されるのは「ログアウト後、意識を戻す体が生きていません」これだけだ。

「悪いジョークだな、もうそろそろ「どっきりでした~」みたいななんかあんだろ。」

「残念だが真実だ、俺らも何千何万回って、試みた、だが無理だった。」

「どこか、泊まる場所を提供してくれないか? 精神が安定していない。」

「一泊2Gだよ」

「今日の分は俺が払うよ、メルト」

『でも、椿』

「いいんだ、俺もこの事実を知ったとき辛かったからな、気持ち、分かるんだよ。上の114号室が、空いている今は休んだ方がいいだろう、」

部屋のカギを投げられる

「ありがとう」

そんな馬鹿な事あるわけ....部屋に入り質素なベッドへダイブ、今は考えるのをやめよう。そのまま、深い眠りに落ちていった。

指摘たくさんください。

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