変わらない朝食
朝食の時間だ。
時和が湊を呼びに来る。
ミランが皆を集めている。
ダイニングルームに行くともう料理は並べられていた。
いつもの席に座り皆を待つ。
すると、時和がコーヒーを淹れて持ってきてくれた。
「ありがとう」
「コーヒーってどこが美味しんですか?」
「飲んだら分かる……飲むか?」
カップを渡そうとすると手で壁を作られ断られる。
そのまま、自分の口に持っていき一口飲む。
朝食時に、コーヒーを飲むのは湊と浩正だけだ。
ほかの皆は紅茶を飲む。
そうしていると、皆が入ってきた。
「湊今日は早いね、いつもは最後の方に来るのに」
「目が覚めただけだ」
茜は湊が早いことに驚く。
そのまま席に座る。
ケインも席に着き皆がいる事を確認して、いつものように挨拶をする。
「いただきます」
「「いただきます」」
それからは、ただ静かな時間が流れて行った。
食べ終わり、浩正がケインに話をする。
「今日、私と湊、ルークで買い出しに行ってもいいですかな」
「あぁ、行くときは気を付けるんだぞ」
「はい」
と、あっさりと許可が下りる。
浩正は、一人自室へ向かった。
洗面台で霧吹きに水を入れる。
それで観賞用植物に水をやる。
いつも通りの日常だった。
一人、湊の事を考えていた。
白なのか、黒なのか。
由紀奈は自殺ではなく殺したのではないかと疑っていた。
八年イソティス城にお給仕しているとしても、新入りとは関係ないはずだ。
由紀奈と何か因縁があったのか、揉め事があったのか。
湊の言った通り、殺してはいないのか。
それを確かめたかった。
ルークは、もしもの時の護衛として連れて行こうと思った。
そして、買い出しから戻って疑っていたと謝ろう。
浩正は、最後そう考えていた。
湊は、キャラハンと会っていた。
どうしても二人で話したいと言って、書斎で話していた。
その内容は『傀儡子』についてだった。
「それってどうゆう事かしら」
「ですので、ブレア家の皆さんが傀儡子ですよね」
かなり責めた質問を、早速聞いた。
「そうよ、私たちは傀儡子。それで殺されるのでしょうか」
キャラハンから笑顔は消えない。
だが圧が大きくなっていく。
「そんなはっきり言っちゃんですね」
「えぇ、ケインにも、湊は察しがいいからいつか気付かれる。その時は湊に本当の事を言うようにしよう。と、言われていましたから」
湊は流石に予想外だった。
それで笑ってしまった。
「流石ですね。俺は、やっぱりここに居たいです」
「急にどうしたのですか?」
湊は目に涙を溜めていた。
「ただ、そう思っただけです。では買い出しに行ってきます」
「はい、行ってらっしゃい」
キャラハンは深追いする事はなかった。
湊は書斎から出ていった。




