第66話 「今日の予定が決まりました」
サンに呼び出されたのは、昼。その間、どうするか。ビケルにも協力をあおってみるかな。
「シュラ。何してるの?」
「キャメル」
何って、お前らを待ってたんだが。
「あれ、1人?」
キャメルの周りに、ソディーの姿は見えない。
「ソディーは今日も休むって。何か、体調悪いみたい」
「そうなのか。なら、今日はとりあえずお前を守ればいいんだな」
俺は、キャメルと一緒に学校へと歩を進めた。
「お前が練習台に呼び出されていたのは、いつだ?」
「大体、放課後よ」
放課後か。それなら、帰りも一緒に帰ればいいな。
昼は心配ないかもしれないけど、昨日の今日だからな。昨日のことを聞いた連中が、何をしに来るか分からない。
「なあ、ビケルにも頼ってみないか?」
「え。何で?」
キャメルは、あからさまに嫌そうな顔をした。
そりゃ、仲良くないのは分かるけど。
「俺、昼は呼び出されてるし。常に、お前のそばにいれるかも分からない。ビケルなら、助けになってくれるんじゃないかな」
あの3人の中じゃあ、ビケルだろ。
「シュラ。ビケルがどうしてDクラスに来たか、知らないの?」
「え?」
「ビケルはね」
「何だ? 呼んだか?」
「ビケル!」
俺とキャメルの後ろに、ビケルが立っていた。
「何だよ。そんなに驚かなくても」
確かに、今は通学時間だからいても不思議ではない。行く方向も一緒だし。
でも、今はお前の話ししてたんだよ。そりゃ、驚くわ。
「なあ、ビケル。お前今日の昼、暇か?」
キャメルは嫌がってたけど、ビケルに頼むしかないだろ。
「昼? いや、今日は総会があるからな」
「総会?」
「ああ。俺は、Dクラスの総長だから」
総長? 総会? 何のことだよ。
「クラスには、1人まとめ役みたいなのがいるの。それを総長って呼んで、月に1回各クラスの総長の会議、総会があるのよ。Dクラスの総長は、ビケルなの」
学級委員みたいなものか。
しかし、ビケルが無理ってなると、どうすれば。
「しょうがない。キャメル。昼は、ちょっと俺に付いてきてくれ」
ソディーの安全を懸けて勝負するから、キャメルにはあまり知られたくなかったんだけど。
この際しょうがないな。




