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第24話 「なんか複雑な気分だ」

 結果は、リュンの勝ち。誰にも見つからなかっただけ、良しとしてほしい。


「さて、シュラ様。ネイトをやってみましょうか」


 リュンは、あれだけ動き回ったにも関わらず、汗ひとつかいてない。

 本当に、鬼ごっこで出来るようになるのかよ。


「鬼ごっこの時の感覚を思い出してくださいね」


 2つのことを同時にやる。


 逃げながら、リュンを警戒する。

 放出しながら、留める。


「ネイト」


 俺の声に反応して、法力が放出される。


「出しながら、留める」


 少しずつ手の中に光が集まってくる。


「できた!」


 手の中に、綺麗な球体が出来上がった。


 鬼ごっこの効果、すごいな。でも、鬼ごっこで出来るようになったって思いたくないんだけどな。


 思わず、リュンの方を見る。


「おめでとうございます。でも、気を抜くと」


 球体の方に目を戻す。そこには、歪みかけた光のかたまりがあった。


「おっと」


 危ない。危ない。気を抜くと、霧散するわけか。


「それで、色は」


「これは、無色ですね。つまり、透明です」


 手の中には、透き通るような光の玉が浮かぶ。


 透明?

 ってことは、使えないのは。


「特ですね。シュラ様が使えないのは」


 特っていうと、確か、2つ以上の魔法を組み合わせるやつだったか。


 待てよ。特が一番面白いんじゃねえの?

 魔法を組み合わせてオリジナルの魔法が作れると思ったのに。


 どうやら俺に与えられたステータスは、俺の望みを裏切ることが目的のようだな。


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