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第18話 「俺に似ているやつ?」

「なあ。なんで師匠は、俺がネイト使えないこと分かったんだろうか」


 師匠の部屋を出て、来た道を戻る途中、俺は呟くように聞いた。


 相手は1人しかいない。


「私に、シークの考えは分かりませんが。おそらく」


「おそらく?」


 リュンは、俺の顔を見つめる。


 答えを考えあぐねているというより、言ってもいいか悩んでいるみたいだ。


「おそらく、シュラ様と似ている子に重ねたのでしょう。その子も、ネイトが苦手でしたから」


「俺と似ている子?」


 俺と似ているやつなんて、いるのか?

 自分で言うのもなんだが、俺はそうとう変な子だと思うぞ。


「ええ。その子は女の子ですが。あなたに似てますよ。まあ、いつか会うこともあるでしょう」


「ふーん」


 リュンの煮え切らない答えに、それ以上は聞けないと悟った。


「ところで、魔法のことですが。剣術は1週間後から。というわけで、明日からビシバシ鍛えますからね」


 リュンが珍しく細めた目に、水路の臭いが相まって、俺は寒気を感じた。

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