表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/132

第13話 「手加減は苦手です」

「黄色は然、緑は無、黒は人、青は生、透明は特、が使えないことを表します。ネイトをやってみてください」


「でも、俺それで1回倒れてるんだけど」


 書物庫で倒れたことを思い出す。あの時運んでくれたのがリュンなら、知っているはずだ。


「ああ。そうでしたね。シュラ様は出しすぎなんですよ。出したものを、こう留める感じで」


 意外に、抽象的だな。まあ、やってみるか。


「ネイト」


 俺の手の中に、光が集まっていく。


 こっから、留める感じで。


「うわっ」


 破裂しやがった。


「もう1回。ネイト」


 再度、光が手の中に集まってくる。ここまではいいんだよ。


 こっから、留める、留める。


「うおっ」


 次は、拡散しやがったよ。


「法力が多いから難しいのは分かりますが、シュラ様、制御がかなり下手ですね」


 リュンの言葉が俺の心を突き刺す。


「まだ最初だから、仕方ないだろ! 大体、色を見るのに光を集める必要はあるのか?」


「ちゃんと玉にして留めないと、色は見えませんよ。それにネイトは基本中の基本です。自分の法力をしっかり制御することが出来ないと、他の魔法を制御することもできませんが」


 リュンの言うことは、正論だった。


「分かったよ」


「とはいえ、今日はここまでにしておきましょうか。もう昼ですから、魔法の続きは明日で。昼からは、剣術を教えてもらいに行きましょう」


 俺のテンションが、一気に上がる。


 剣術を教えてもらえるのか。リュンの嫌がっていた人に。


「どんな人だ!」


「シーク・シュナイザー。今は訳あって国専属の刀鍛冶をやってますが、元バリント国軍隊長です」


 相変わらず、リュンは嫌そうな顔で言った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ