表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

第一話 何気ない放課後

その日もいつもどおりの授業が終わって気持ちの入らない掃除をしていた、麻里から話かけられるまで、


 「ねえ瑠奈、相談があるんだけど今日一緒に帰ろうよ」


 「うん、いいよ」


いつものたわいもない会話、その時は瑠奈もそう思っていた。


約束の時間を過ぎても麻里は待ち合わせ場所に来ない、


自分で誘っておいて何してんだよと腹を立てていたが一時間たったころおかしい事に気が付いた。


麻里がこんなに待たせるなんて今までなかった、


どちらかといえばいつも待たせるのは瑠奈のほうだったからだ。


麻里の教室に行ってみた、生徒が3.4人残っていたがそこに麻里の姿はなかった。


 「麻里ならいないよ、帰ったんじゃない?」


 「そんなはずないよ一緒に帰ろうって言ってたし麻里なら約束忘れるわけないよ。」


 「そういえば麻里携帯ここにおいてるよ、どうしたのかな?」


見てみるとそこに麻里の携帯があった、画面開きっぱなしで何やってるんだろう、


何気なく覗き込んだ画面になんとなく違和感を感じた。


そうその時すでにはじまっていたのだ。



家についてからもあの違和感が頭から離れなかった、


結局麻里は現れず瑠奈は麻里の携帯を机の上に置いて帰った。


何時だっただろう麻里からメールが届いたのはもう寝ようとした直前だった。


今頃メール?という気持ちとともに開くとき一瞬不安がよぎった、


あの麻里の携帯を覗き込んだ時と同じ感覚、直感的に何かを感じたのだ。


瑠奈はおそるおそるその画面をみた、


見たこともない中世のヨーロッパのような景色、


その中に麻里の言葉、


 「助けて!!私一人ではもう止められない!!!」


瑠奈はその言葉を見て怖くなった、


やっぱり麻里に何か起こったんだ、そう考えるまもなく次の言葉が現れた。


 「あなたは私たちの言葉がわかるのですか?」


瑠奈は飛び上がるくらい驚いた、


携帯に浮かびあがる文字、それと同時に声が聞こえてきたからだ。


 「誰?」


瑠奈は思わず声を上げた、すると、


 「私の声が聞こえるのですね」


さっきと同じ男の声、


 「やはり伝説の魔女は捕らえられる前に大きな魔法をかけていったのだ、我々の手に白き魔女を。」


その声とともにたくましい腕が瑠奈を捉えた次の瞬間、瑠奈は光の中に引き込まれた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ