うららちゃん
私の名前は東海林麗
お父様はあの有名な舞台俳優 金下高志
そしてお母様はモデルや女優をこなすマルチタレントの レイナ
二人ともそれはそれは有名なんですの。
私はふたりの子供のはずなんだけれども
うーん鏡に写る私は本物のすがたじゃないのね、
きっと私のかわいらしさに鏡さんが嫉妬してるんだわ!
いつもいつもお父様はうららは世界一かわいいって言ってくださるし
ぷにぷにのてと輪ゴムを巻いたような手首はあかちゃんみたいでサイコーってっきゃっ!!
お母様も小さいころはぽっちゃりしていて私にそっくりだったって!
もうすぐ私もお母様のようになるんですわ!
そうそう親のなな光とか言われて調子にのってるお兄様を忘れてましたわ!
芸能人が通う高校へ行っておりますの。でも正直一般人の優斗様と蓮様には敵いませんわ!
今日は高校の入学式
いままでおかっぱだったけれど年度の替わるときだけは髪型を変更できるからロングヘアーにして、お・と・なの女性になりますの。
うーんこれだけ髪が短いと三つ編みは難しいですわね、そうだわ、編込みをして耳の上で結べばいいのね!!
あらっカフスボタンがはじけてしまったわ、もう、サイズを間違えたのかしら?
うーん何回閉めても開いてしまうわね、そうだパーティ用のメイクセットの中につけまつげ用ののりがあったはず!ふふんふふん」
「うららちゃーん用意できた?あらっまあっなんてかわいいのかしら私のうららちゃんは世界一ね~!」
「うらら…」
(妹よ!なんなんだその頭は幼稚園児か!?いやもしかして今巷で人気アイドルのぽぽくろのぽぽちんのぱくりか?しかも休み中に一段と太りやがって顔が満月のようだぞ~!!!母よ、世界一おいしそうなこぶたちゃんのまちがいだろー!!)
「お父様~うらら、準備ができましたわ~早く参りましょう!」
(お兄様たら私の美しさにノックアウトされましたわ!ああハイスクール生活が楽しみっうふふ)
「おおうららちゃん!高校の制服も最高に似合っているよ、コンテストがあったら一位まちがいなしだな!ホントなに着ても似合うからな〜今度の休みは買い物へ行こう!入学祝いになんでも好きな物を買ってあげるよ!」
(世界一のこぶたちゃんコンテストなら優勝間違いなし!!父よ何着てもサイズが合わなくて特注してるのに似合うは無いだろ、ホント何着ても破けるからな〜のまちがいだろ!)
「それではお兄様行って参りま~す。」
(誰か俺の妹を止めてくれ...いや15年前妹を産み出した両親をトメテー)