不機嫌そうに揺れる君のチョコレート色の尻尾が僕を誘う。
君の尻尾が不機嫌そうにふるんと揺れた。
右に、左に。
思わず目が動きを追う。
ペシペシ、と床を叩く猫の尻尾は、私とっても怒ってるんだからねっ、と言う意味だ。
なのに、猫じゃらしに釣り込まれるみたいに、思わず手が伸びた。
「それでね、花菱くんたらヒドいの!」
「っ、……うん、そうだね」
電光石火で手を引っ込め、話を全く聞いてなかった彼は同調して誤魔化す。
懲りずに、左右に揺れるチョコレート色の尻尾に魅了されながら。
君の尻尾が不機嫌そうにふるんと揺れた。
右に、左に。
思わず目が動きを追う。
ペシペシ、と床を叩く猫の尻尾は、私とっても怒ってるんだからねっ、と言う意味だ。
なのに、猫じゃらしに釣り込まれるみたいに、思わず手が伸びた。
「それでね、花菱くんたらヒドいの!」
「っ、……うん、そうだね」
電光石火で手を引っ込め、話を全く聞いてなかった彼は同調して誤魔化す。
懲りずに、左右に揺れるチョコレート色の尻尾に魅了されながら。