「闘技場の舞踏会」バトル†ダンス 参ノ段
「なに?」
タンッ!
猪野先輩は、後ろに飛び後退した。
「私には奥の手がある!・・・「千闘霊舞!」
猪野先輩が叫んだ瞬間倒れていた食物部の人達の体が光り半透明の人形のなにかが出てきた。
「なんだこれは!?」
「私の奥の手・千闘霊舞は私以外の部員全員がやられたときのみ発動可能な技だ。やられている部員全員の力だけを私の攻撃として使える私が徠皇、霧雨お前達を倒すために造りあげた技だくらうがいい千戦霊舞!」
半透明の人形が突っ込んできた。
ヒュッ!
麗鹿先輩の放った矢は複数の人形を貫き。
「覇っ!」
獅希先輩の強力な突きが人形を一気にぶっ飛ばした。
瞬間、数体の人形が私に襲いかかってきた。
「えっ?!」
私は、驚き腕で顔を隠した。
「させない!」
ブンッ!
虎時の振るった鉄扇が私を襲ってきた人形を凪ぎ払った。
「大丈夫、幽兎!」
「う、うん」
「良かった・・・」
「ありがとう、虎時」
「どういたしまして」
虎時が笑いかけてきたので私も笑い返した。
「覇ぁぁぁ!」
獅希先輩の一撃が最後の人形を消し去った。
「歯応えのない奴等だ」
「思ったより弱かったですね」
「奥の手というには弱すぎる気がするけど」
「ククク・・・」
突然、猪野先輩が笑いだした。
「なにが可笑しいんだ猪野?」
突然虚空に光が集まり倒したはずの人形が現れた。
「なに!?」
「フフフ、不思議そうだな徠皇教えてやる。私の千闘霊舞の人形はただの力の塊だ、発動者の私を倒さない限り倒すことも消えることもない」
「そうか、だったら・・・お前を倒すだけだ!」
獅希先輩が突撃した。
「ふっ」
猪野先輩が手を横にふると獅希先輩の前に何体もの人形が立ち塞がった。
「邪魔だ!」
獅希先輩は、殴打によって人形を消し去った。しかし・・・
「無駄だ!」
消し去ったはずの人形は再び現れた。
「くっ!」
ヒュッ!
麗鹿先輩の矢が人形を貫いたが、人形はすぐに再生してしまった。
「はあぁぁぁ!」
虎時が鉄扇で人形をふっ飛ばしすがすぐに人形はたち上がってきた。
「くっ・・・」
「キリがない・・・な!」
獅季先輩が人形を消し去るがすぐに復活してしまう。
「やはり、本体を倒さないと駄目なようですね」
麗鹿先輩は人形の攻撃を避けながらいった。
「だが、本体を倒すにもこの人形がいるがぎり猪野には近づけんぞ」
ドサッ!
突然、虎時が膝を着いた。
「大丈夫、虎時?」
「ハァハァ・・・」
虎時は額に大量の汗をかいていた。
「どうして急に・・・」
「時間切れですかね」
「初めての獣化でよくそこまで長く獣化できたものだな」
答えてくれた獅季先輩も麗鹿先輩も体にいくつもの傷があった。
「終わりだな徠皇、霧雨・・・行け!」
猪野先輩の合図で人形が一斉に攻撃してきた。
「万事休すか・・・」
「ここまで・・・ですかね」
「くっ・・・」
(どうするどうしたらいいの?)
獅季先輩も麗鹿先輩傷だらけで動けない、虎時もほとんど動けないでも・・・ここで負けたくない虎時を先輩を守りたい。
お願い私に力があるなら私に力を化して・・・
来て!お願い・・・
私はここにいる!
黒月兎ァァァ!
闘技場を強い光が包みこんだ。
「なんだ!」
「えっ!?」
しばらくして光が消えると、幽兎の姿は変わっていた。
頭には一輪の黒い薔薇。白をモチーフにした制服の上は、フリルの付いた黒のウエディングドレスに変化し。スカートは前半分は太股をほとんど露にするほど短く後ろ半分は地面に着くほど長い不思議な形をしたフリルの付いた黒のウエディングドレスに変化した。腰には、何本かの黒い鎖が巻き付き。脚は、白の靴下が黒のニーソックに靴はローファが黒のハイヒールに変化した。
手には鎌を握り。鎌には赤い刃に黒い峰。刀身と持ち手との接続部分は猫の目のような黄色い瞳を中心に黒い鎖が何重にも巻かれいた。持ち手は少し歪んだ形になっていて下の部分には黒い三日月が黒い包帯で繋がれていた。(その時には誰も気が付かなかったが幽兎の影は人形の影ではなく赤色の瞳、裂けたような口を持った黒い兎になっていたことに)
「なに!また一年が獣化だと!」
「幽・・・兎・・・」
「大丈夫だよ虎時・・・私は大丈夫」
「ふっ・・・獣化したからといって恐れることはないな。私の戦闘霊舞は倒せんだろうかな!」
「確かにそのとうりだ猪野を倒すにはあの人形をどうにかしなければ・・・」
「それは、大丈夫だと思います」
「なにか策があるの幽兎さん?」
「確信はないんですけど大丈夫なきがするんです」
「そうか・・・なら行ってこい」
「はい!」
「幽兎・・・頑張って・・・」
虎時の一言はあの時と同じように私に勇気をくれた。
「行ってきます」
私は、走り出した。
「たかが一年が図に乗るな!」
複数の人形が幽兎に襲いかかってきた。
「はぁぁぁぁぁぁ!」
ヒュ!ザシュン!
幽兎の鎌による一閃が前列の人形を二つに切り裂さいた。
切り裂かれた人形は割れるように消滅した。
「無駄だ!」
猪野先輩が手を横に振るが人形は再び現れることはなかった。
「人形が・・・」
「復活しない?」
「どういうことだ!なぜ・・・なぜ復活しない?!」
皆が唖然としている中、幽兎は人形を切り裂き砕きながら猪野先輩に向かっていた。
「ちっ!」
猪野先輩は人形を全てを幽兎に突撃させたが、全て幽兎の黒い鎌が切り裂き砕いた。
幽兎が、人形を切り裂き砕きながら進んでいるとき虎時は、あることに気付いた。
幽兎が人形を切り裂き砕く度に幽兎の鎌についていた鎖の数が減っていき最初は何重にも巻かれていた鎖が今では数えるくらいのしか残っていなかった事と鎖が減るにつれて幽兎の影が大きくなっていくことに。
「これで終わりです。猪野先輩」
「くっ・・・」
「駄目!幽兎!」
「えっ?」
「スキあり!」
幽兎の一瞬スキに猪野先輩が攻撃してきた。
ガキン!
しかし、猪野先輩の攻撃は幽兎に当たる直前に幽兎の影から現れた黒い鎖によって防がれた。
「くそ!」
タン!
幽兎は後ろに跳んだ。
「はぁぁぁぁぁぁ!」
幽兎の叫び声と共に鎌の刀身と瞳が巨大化し、影から黒い鎖が現れ幽兎に絡みついた。
「貫く黒き残光」
幽兎の振るった鎌による一閃は闘技場と猪野先輩を切り裂いた。
「幽兎、大丈夫?」
虎時が、フラフラになりながらも近づく。
「大丈・・夫・・・」
ドサ!
「えっ!幽兎!」
「おい!」
「幽兎さん!」
話し声が聞こえて起きてみると私は文芸部の部室のソファの上にいた。
「おっ!起きたな♪」
「大丈夫、幽兎?」
「うん、大丈夫だよ虎時」
「気分はどうですか幽兎さん?」
「悪くはないですかね。心配してくれてありがとうございます麗鹿先輩」
「いえいえ、一応先輩ですから」
「しかし、良かったな虎時も幽兎を大事なくて」
「そうですね」
ガラガラ!
部室のドアが開けられた。
「ん?天狼に千城、来てたのか」
ドアの先にいたのは黒翔先生だった。
「鴉ちゃん♪」
「黒翔先生!(二人)」
「さて鴉ちゃんも来たことだし改めて・・・
「ようこそ文芸部へ!」