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「闘技場の舞踏会」バトル†ダンス 弐ノ段

「戦姫の舞踏場・・・」


虎時は、闘技場の名前を繰返しよんだ。


「ここからは、獣化戦火での闘い方の説明をするぞ。獣化戦火は、まず戦闘形態に獣化ジュウカすることから始める」


「獣化?」


私と虎時は首を傾げた。


「そう、獣化だ。まず獣化するためには「呪文スペル」を唱える呪文の名は・・・」


「そろそろ始めるぞ!」


「わかっている!・・・今、獣化してみせるからよくみてろ」


「目覚めよ!我に眠りし!大いなる力よ!獣人化メイガス!」


呪文をいった瞬間、先輩達の体を光が包みこんだ。


「よし、獣化完了♪」


光が消えたあとの先輩達の姿は変わっていた。


獅希先輩は、真っ直ぐな長い黒髪が癖のある長い金髪になり、頭には猫の耳のようなものが付き、腕は人の物とは違う獣のような腕になっていた。白をモチーフにした制服は上は黒い一枚の布になって先輩の体に巻きつき下はスカートではなくゆったりとしたズボンになっていた。


「この姿になると血が昂る♪昂る♪」


「私はなりませんから獅子の血じゃないですか?」


コメントしている麗鹿先輩の姿も変わっていた。


麗鹿先輩は、茶髪の短かめのストレートヘアーをとめていたヘアピンは花飾りの釵に変わっていた。他に頭には下に垂れた可愛い獣耳が付き制服は明るい色の着物に変わり左半身には鎧が付いていた。そして、左手には花で装飾された弓を持っていた。


「ふっ・・・やっとお出ましか」


「まあな、さて我が部活の決まりだから名乗らせてもらおうか・・・


「「狂乱の獅子・徠皇 獅希」ここに登場!」


「「夜行の月花・霧雨 麗鹿」ここに推参!」


「さすがに迫力があるな・・・礼儀だこちらも名乗ろう「進撃する力・惨仁 猪野サンジンイノ」この場に進撃!」


「凄いこれが獣化・・・」


私と虎時が唖然としている間に獣化戦火は始まった。


「行くぞ!お前達!」


「おー!!」


「かかってこい!」


何人もの食物部の人達がこちらに向かってきた。


不意に麗鹿先輩が手を挙げると虚空から一本の矢が現れた。


「くらいなさい!」


麗鹿先輩の放った矢は無数に分かれ食物部の人達を貫いた。


「きゃ!」


「ぐあっ!」


「ぎゃ!」


矢を避けた人達は麗鹿先輩に近づいてきた。

「やらせんぞ!」


食物部の人達の前には獅希先輩が立ちはだかった。


「この!」


「くらえ!」


「やっ!」


何人かの食物部の人達が獅希先輩に攻撃を仕掛けた。


「甘いな!」


獅希先輩に攻撃した人達は獅希先輩の高速殴打により全員ふっ飛ばされた。


「私に挑むなど百年早いな!」


「すきあり!」


獅希先輩の後ろから一人の食物部の人が襲いかかったが・・・


ヒュ!


「がっ!」


麗鹿先輩の矢に貫かれその場に崩れた。


「油断しないでいでよ!」


「悪い♪悪い♪」


「まったく・・・」


「甘いのはお前達だ!」


「何!?」


「新入部員をいただくぞ!」


「しまっ!」


「間にあわなない・・・」


食物部の人が私達に向かってくる。先輩は間にあわなないどうする?どうしたらいいの?

考えている間に食物部の人の持っている槍が私を貫ぬこうとしている。


「目覚めよ・・・我に眠りし」


「えっ!?」


隣いた虎時が突然呪文スペル唱え始めた。


「大いなる力・・・獣人化メイガス!」


そして、虎時の体は光りだした。


「なっ!」


「えっ!」



「ぐあっ!」


私達に向かってきた食物部の人は後方に飛んでいった。


「虎時?」


「大丈夫、幽兎?」


「うん、大丈夫だけど虎時その姿は・・・」


「幽兎を守らなきゃと思ったらいつの間にか呪文を唱えていて・・・」


「ありがとう・・・虎時」


「うん・・・」


「何?!一年がいきなり獣人化メイガスを発動だと!」


「獣化できるとは私もきいてないぞ千城虎時!」


「私もきいてませんね・・・」


「くそっ!多切オオギリあの一年を倒せ!」


「了解!」


虎時の獣人化は虎とう字がよく似合う姿だった。頭には獅希先輩とは模様の違う獣耳、体には虎を型どった鎧、手には身の丈を越える閉じた鉄扇を持っていた。


「行くぞ一年!」


多切という名前の先輩は両手に装飾銃を構えながら走ってくる。


「くらいな!」


多切先輩は銃を乱射してきた。


「消えた軌道エンドダメージ


虎時の持っている巨大な鉄扇は開き全ての弾丸を防いだ。


「なに!」


「終わりへの攻撃アウトポイント


虎時は鉄扇を閉じた。閉じた鉄扇は金棒のような形に変わった。


「はぁぁぁ!」


虎時は閉じた鉄扇を勢いよく振るった。


ブンッ!


「ぐっ!」


鉄扇をまともにくらった多切先輩はうめき声と共に闘技場の端まで飛んでいった。


「多切!・・・くそっなんなんだあの一年は!」


「終わりだな猪野」


残っていた食物部の人達を倒した獅希先輩は猪野先輩に告げた。


「それはどうかな・・・」


猪野先輩は不気味に笑っていた。




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