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裏切られて殺されたのでそのままゴーストとして最強を目指し 同じ境遇の同胞を集めて裏切った連中に復讐してみた

掲載日:2026/02/22

「……やっと来たな」


暗闇の中で俺が声をかけると、裏切り者たちは幽霊でも見たかのように(実際そうだが)顔を強張らせた。


「お、お前は……!」


「あぁ、俺だよ。憶えてるか?」


「し、死んだはずじゃ……!?」


「あぁ、死んだ。お前らに殺されたんだよ。……お前のことも憶えてるぜ、クソ女。まあいい、さて……。お前らには、俺と同じ苦痛を味わってもらう」


俺は静かに、だが逃げ場のない冷徹な声で告げた。

「じっくり長く。永遠に忘れないよう、その魂に苦痛を刻み込んでやる」


………………


……数時間が経った。


ガタン。


重い扉を開けて外に出ると、ずっと待っていた彼女が声をかけてきた。


「イアソン、もう終わったの?」


「……じっくりやるって言っただろ」


「そう……。ねえ、少しは気持ち、晴れた?」


「………………」


俺は答えず、遠くの空を見上げた。晴れるわけがない。奪われた時間は、復讐しても戻ってこないのだから。

沈黙を察したのか、彼女は明るい声を出し、俺の袖を引いた。


「そ、そうだ! 少し変わったものを見つけたの。見に来て」


「変わったもの?」


「ええ、こっちよ!」


彼女の足音についていくと、そこには古びた屋敷が立っていた。


「ただの寂れた屋敷じゃないか」


「ほら、よく見て」


「………………ん? かなりの力を感じるな」


「でしょ? 気になって少し調べたんだけど。何年も傭兵を食べてるゴーストが住み着いてるみたい」


「ほう……」


「そのゴーストも、私達と同じで……きっと何か、理由があるはずよ」


彼女の言う通りだろう。恨みも理由もなく、これほどの力を蓄えるはずがない。


「まあ、理由が何にせよ、この力の量は早めに対処した方がいいな」


「流石、大英雄ね」


「……よせ。今じゃ、誰も俺のことなんて覚えちゃいないさ。さあ、行くぞ」


自嘲気味に歩き出す俺の背中に、彼女が小さく呟いた。


「私は……憶えてるけど」


「何をブツブツ言ってる。早く来い」


「ちょっと待ってってばー!」


(完)

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