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『モモスケのひねくれ純愛観察日記』  作者: ちょいシン


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《第六章》第五節:永遠の誓いと、新たな旅立ち

どうも、モモスケだ。ついにこの時が来たぜ。誓いのキスを交わし、二人は永遠の愛を誓った。俺のひねくれた純愛観察日記も、ここで一つの大きな区切りを迎える。このインコは、彼らの愛の結実を、その目にしっかりと焼き付けたぜ。

誓いの言葉を交わし終えた桃と真司。司祭が、二人に微笑みかけた。


「それでは、指輪の交換を」


真司は、震える手で、小さなリングピローから指輪を取り出した。そして、桃の左手の薬指に、ゆっくりと指輪をはめていく。その指輪は、桃の指にぴたりと収まり、キラリと光を放った。桃もまた、真司の指に指輪をはめる。二人の指輪が重なり合う瞬間、参列者から小さなため息が漏れた。


司祭は、最後に二人に向かって告げた。


「これより、あなたがた二人が夫婦となることを、ここに宣言いたします」


その言葉と同時に、参列者から割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こった。

桃と真司は、満面の笑みで、互いに見つめ合った。その瞳には、深い愛情と、永遠の誓いが宿っていた。


そして、真司が、そっと桃の顔に手を伸ばした。

桃は、目を閉じ、真司の温かい手を受け入れる。

真司は、ゆっくりと桃の唇に、キスを落とした。

その瞬間、チャペルの外から、大きな歓声が上がった。

俺は、桃の肩の上で、この光景を見届けた。


誓いのキスを終えた二人は、手を繋ぎ、バージンロードを歩き始める。

参列者たちは、拍手と祝福の言葉で、二人の門出を祝っていた。

チャペルの外に出ると、眩しい太陽の光が、二人の新たな門出を祝福しているかのようだ。

社員たちは、白い鳩を空に放ち、二人の幸せを祈っていた。


俺は、桃の肩の上で、大きく羽ばたいた。

俺のひねくれた純愛観察日記は、ここに一つの大きな区切りを迎えた。

あの、もどかしく、不器用だった二人が、ついに夫婦となったのだ。

彼らの純愛は、この美しいハワイの地で、永遠の誓いとして結実した。


だが、物語はこれで終わりではない。

彼らの夫婦としての生活、そして「株式会社MOMO」の未来。

「EchoMind」と「ELエンジン」が世界を席巻する日。

そして、あの坊主との縁が、これからどんな展開を見せるのか。

俺のひねくれた純愛観察日記は、これからも彼らの人生を見守り続ける。


俺は、桃の肩の上で、静かに呟いた。


「おめでとう、桃。おめでとう、真司」


真司と桃の純愛は、ハワイの地で最高の結末を迎えた。だが、彼らの物語はこれで終わりじゃない。夫婦となった二人の未来、そして会社の躍進。俺のひねくれた純愛観察日記は、これからも彼らの人生をずっと見守り続けるぜ。

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